田植えが終われば
水田の除草剤散布をすることになる。
22日(土)の
午前7時に
一発除草剤を散布し始めた。心配された
雨も降っていないうえに
風が吹いていないので
除草剤散布を決断。前日まで
雨が降ったりやんだりで、
風があったので諦めていた。いつものことだが、
午後から夕方には風が吹き始めるので適さない。風が強いと圃場に投下した
除草剤が
風下に流れ、
均一な防除効果が得られなくなってしまうのだ。
散布した薬剤は
「キマリテジャンボ」(北興化学)という
中期除草剤の商品で
一発処理除草剤と呼ばれるものである。
2年前から使い始めたものだが、適正に散布すれば、この先、
収穫時期まで
除草剤を散布しなくて済む。
「一発除草剤」と冠が付いているだけに、
1袋(10パック入り/10a分)で
3千円以上する高価なもの。今回も
徳用1袋(30パック入り/30a分)を
5袋を購入した。5袋で
45,000円ほどになる。夏場の
ヒエ抜きや
雑草除去の手間を考えれば、背に腹は代えられない。
田植えが終わってから、
排水口の
水漏れを防ぐために、何度も
土嚢の
確認及び補正を施してきた。さらに
湛水になるように圃場に水を掛けて調整している。水がやや少ないために
タイヤ痕などの
「島」がやや目立つところもある。
昨年、
一昨年と袋から除草剤の
パックを取り出すと、
固まっているものがたくさんあった。中にはパックが破けていたのもあった。
不良品・粗悪品と呼んでもいいだろう。
昨年、一つひとつ
揉みほぐしながらの散布となり、余計な時間を費やしてしまったことは記憶に新しい。昼休み時間に
JAに
除草剤の空き袋を持って行って、
営農担当課長に事情を
説明をしてしたところ、その日の午後に
担当課長と
係長、それに
北興化学の
担当者が自宅にやってきた。圃場に案内をして
写真を見せながら説明した。
農薬会社の
担当者によれば、
「除草剤が固まっていても、水面に薬剤が広がれば効果に影響はない」とのことだった。また、
「来年また使って頂き、その時に商品の状態を確認をさせて頂きたい」と話した。そのために、今年も
同じ薬剤を購入することになった。今年は固まったパックがほとんどなかった。
除草剤が入っている袋を立てておかずに横に寝せておいたことが奏功したようだ。
午前8時を回ったころから、
雨がぱらついてきた。近くの圃場だけは何とか散布を済ますことができた。終わった途端に
大雨になってきた。家に戻り朝食をとった。
午後になって
遠隔地の圃場に向かった。やや
風が吹いていたが、
水掛かりも良さそうなので
除草剤散布を施すことにした。この圃場は
変形田で散布も難しい。
20a圃場だが、
24パックを投下した。今年も
142aの圃場全ての
除草剤散布が終了した。
【5月21日】

遠隔地水田。尻水口(排水口)の止水板の下に空間ができ、田んぼの水が流れ出していた。排水口の補正を済ました後、取水口から水を入れた。

遠隔地の水田には取水口が3つあるが、元々3筆の圃場を一つに合筆したためである。2ヶ所から水を掛けることにした。

全ての圃場の排水口をチェックして歩いた。水漏れがないことを確認。水が漏れていて湛水でなくなると、除草剤がうまく広がらず、除草剤の効き目が半減してしまう。

湛水状態の圃場。カモが仲良く泳いでいる。
【5月22日朝】

徳用の
「キマリテジャンボ30パック入り(30a用)」5袋を購入。
1袋9,000円をオーバー。10a当たり3000円以上掛かることになる。

今年は変形して固くなっているものはなかった。

今年は揉みほぐす必要がない。

除草剤の粒が水面を這って四方八方に広がっていく。ただし、全部がうまく行くとは限らない。
【5月22日午後】

遠隔地の圃場は水がやや少ない。「島」が大きく隠れないものが目立つが三角ぐわが届かず補正できない。

散布前に水が抜けないように
排水口をしっかり補正。その後、除草剤を投下した。
「島」を均すための3点セット。スコップ、レーキ、三角鍬。

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