5月18日(水)〜19日(木)と
2日間にわたり、
春の農作業の集大成とも言うべき
田植えをおこなった。昨年は主食用米の
「エココシヒカリ」(低肥料・低収量を目的とする)が
122a、
備蓄米の
「天のつぶ」を
20a作付けした。これは
主食用米の消費が伸び悩みコメ余りが続き、国、都道府県が米価の下落を抑えるために、主食用米に代わる備蓄米、飼料用米の作付けを推奨しているためである。
自治体、
JAが本気で取り組んでいることもあり、何らかの
協力をしない訳にもいかず、遠く離れた
20aの圃場に
天のつぶを作付けすることにした。今年は
「エココシヒカリ」がなくなり、通常の
「コシヒカリ」となるが、苗に変更があるわけではない。
肥料の散布量に
違いがあるだけである。
水稲農家はここに至るまでの
1ヶ月間が正念場であり容易なことではない。しかし、3年前から
種まき及び苗管理が無くなったために心身ともに
余裕ができた。
農業法人「AYファーム」を通して
成苗になったものを買い求めている。
予約した苗箱は
コシヒカリが
180枚で、
天のつぶが
36枚となる。
「AYファーム」が
窓口となって受け付けてくれているが、実際は
農業法人「S育苗センター」に直接申し込んでいることになる。1枚当たりの単価は
648円(税込み)で、
箱処理剤(殺菌・殺虫)(162円税込)は播種の時に施されているので、
1箱810円(税込み)となり、総額もかなりの額となる。経費はかさむが、一箱に
50gずつ散布する手間暇を考えれば省労力に繋がり、特に問題とはしていない。
前日の
17日に
田植え機の
点検を済ませておいた。
バッテリーマイナス端子を繋ぎ、
ガソリンも補給した。
エンジンは一発始動。
マット部と
植え付け部への
注油は欠かさない。
苗乗せ台を
軽トラに積んで準備万端。
18日は
朝仕事で
田植え機を圃場に運搬しておいた。入口の
凸凹のところは均しておいた。
パイプ車庫から軽トラを持ってこなくてはならないので、いい
ウォーキングになった。女房と一緒に
午前8時過ぎに
「S育苗センター」に向かった。
女房は1週間前に
転倒して
怪我をし、田植えに従事できないと諦めていた。
神がかりな回復に驚いた。従業員にあいさつをして
苗の運搬を始めた。1回に
60箱を運ぶことができる。
コシヒカリから田植えを開始した。朝から暑くもなく寒くもない
清々しい天候で、絶好の
田植え日和であった。
温度が低い時、
風が強い時や
雨が降っている時に田植えをやる人はいない。
兼業農家の場合、
休日にあわせて計画を組むのが一般的であり、少しくらい天候が悪くても決行することもある。我が家は昨年から
“専業農家”になったので無理な作業はやらない。午前中の田植えは30a圃場で終了した。
植え付けを開始しようとしたが、
左側2つのロータリーが回転しない。注油も済ませ万全の体制で臨んだのだが、動かないのにはどうしようもない。
イセキの従業員に
電話を入れた。担当者は
15分ほど過ぎてやってきた。何と
スクラップの田植え機から植え付け部のロータリーを外して持ってきて交換をしてくれたのだ。
Fさんは
「スクラップから外してきたものだから部品代は要らない」という。
エンピロは
「せめても工賃だけは請求してください」と頼んだ。お陰で田植えができるようになった。
今年は昨年同様、
苗取り量をやや少なくした。
苗箱もやや少なく注文しておいた。昨年よりも減らして
10a当たり15枚で計算している。植え付け深さは
「深い」に設定した。
苗が長いので、
深めにしておいた方が苗がよく立つことになる。初日ということもあり、やや
ミスも発生したが、大勢に影響はない。
18日は
午後4時10分で終了。
約100aの田植えが完了した。残りは
翌日となる。
大相撲を見たいので、早めの切り上げとしたのは言うまでもない。
【5月18日】

朝のうちに田植え機を運んでおいた。

いい具合に水が抜けた圃場。

特設排水路から水を流す。

隅に溜まった浮き藁の除去を施しておいた。

S育苗センターの苗。きれいに揃っていて長く育っていて好都合。

1回で60枚運搬できる。

植え付け部の部品を交換するFさん。

エンピロがオペレーター

一服こびりの準備をする女房。ラッキーなことに助っ人ととして復活できた。

女房にスマホを渡す。

ターンしたときのタイヤ痕が大きい。

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