4月1日(木)は
喜多方市山都町に足を伸ばしてきた。目的は
「寒晒し(かんざらし)そばまつり」と山都町
沼の平地区で開かれている
「福寿草まつり」である。
「会津山都寒晒しそばまつり」は
3月13日(土)〜4月25日(日)に開かれている。
玄そばを冬の
冷たい清流に浸した後、寒風に晒し
乾燥させたもので、
旨み成分が作られ、これを
製粉して打ったそばは
弾けるような食感が楽しめるという。この時期にそばを食べに
山都町に行ったことがなかったので、
寒晒しそばは初めてとなる。
寒晒しそばまつりには山都町の
5店舗が参加している。何度か訪れている
「そば伝承館」に入ったところ、従業員が
「寒晒しそばは完売しました」と説明する。
午後1時だったが、
限定30食のようで少し遅かったようだ。そば伝承館から少し先にある
「喬邑(きょうむら)」に向かった。席も空いていた。寒晒しそばは
「御前そば」、
「粗挽きそば」、
「田舎そば」」の
3種類があるとのこと。チラシによれば、
「御前そば」は色が白くて甘みが強く、弾力のある
コシを楽しめる。
「粗挽きそば」は味もよく
食感に優れたそばで、粗さの異なるそば粉が混ざっているために、
黒い粒のように見える。高級そば店で提供されるタイプだという。
女房が
「御前そば」を注文し、
エンピロは
「粗挽きそば」をオーダーした。どちらも絶品と言ってよい。どちらもコシのあるソバに大いに満足。
1,100円(税込)と普通のそばに比べてやや価格は高いが、
刺し身こんにゃくも付いていて、美味しいソバを堪能できたので申し分ない。最後は
そば湯を頂いて午後1時40分過ぎに店を出た。
山都町福寿草まつりが開かれている
沼の平地区までは、喬邑から車で
20分ほどで到着。平日なので観光客はほとんどいない。
日本最大級の
福寿草の
群生地である。 3月中旬から4月中旬にかけて集落内の約5ヘクタールに100万株以上の福寿草が咲きみだれ、
黄金の絨毯を敷きつめたような景色となる。
協力金として
一人300円を払い、係の人に詳しく説明を受けて
遊歩道を一周することにした。用意された
杖を借りて歩くことにした。終わりかけたものもあればこれから咲き始めるものもあり、訪問された方は満足して探索できるだろう。一ヶ所には
カタクリの花が咲いているところもある。また、
フキノトウの群生地もある。沼には孵化したばかりの
オタマジャクシが泳いでいる。何とも言えない長閑(のどか)な佇まいを味わってきた。
女房の
「あの世で二人で杖を突いて歩いているみたいだった」には笑ってしまった。何故にそのような話になったかと言えば、亡くなったときに
棺の中に入れる
杖に端を発し、
「ここの杖の材料は何でできているのか」と話し始めたからだ。ちなみに、棺に入れる杖は
「ウツギ」の木で作られている。係の人に聞いてくるのを忘れてしまったが、夫婦はいつの世も仲良くした方がよい。
●関連サイト
「福寿草の里 沼の平」

粗挽きそば

黒い粒が目立つ。コシのあんばいが実に良い。

御前そば 白いので上品なイメージ

さしみこんにゃく

寒晒しそばの加盟店は5店舗

杖を突いて歩く老夫婦(笑)

生まれたばかりのオタマジャクシ。

水芭蕉も咲いている。今年はどこも開花が早そうである。

カタクリの花。

4年前に河津桜のオーナー植栽があったようだ。

フキノトウの群生地

福寿草の苗。左が1年、右は3〜5年らしい。大きくなるまでは長い年月が掛かるようだ。

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