高校の同級生で
東京在住の
龍の親父さんが
4月2日(土)に帰省した。
墓掃除と墓参りのために、ほぼ
毎年のようにこの時期に帰って来る。
3月26日(土)を予定していたが、
東北新幹線の脱線事故もあり、
1週間先延ばしにしたもの。ほどなく東北新幹線は
福島駅まで
開通した。
3月26日は
龍の親父さんの
誕生日で、
エンピロのおふくろの
命日でもある。龍の親父さんが帰って来る時は、
エンピロが毎年
墓参りに同行し、その後、ささやかに
「お・も・て・な・し」をしている。
エンピロが
会津若松駅に迎えに出た。当初の連絡の時刻になっても
電車が到着する気配がない。
駅員に確認すると。到着は
10:31とのことだった。久しぶりに元気な顔を見てお互いにホッとする。
龍の親父さんが
「あれ?車変えたの?白色だけど」と尋ねる。
エンピロが
「換えてねえよ。白でなのねえ。グレーのままだげんじょ」と答えた。間違えた
原因がわかった。
洗車したばかりで、車が太陽に反射して白く見えたのだった。
龍の親父さんの両親が眠る
墓地に向かうことにした。いつもと違うコースを通ったので、
エンピロが龍の親父さんに
「イワンさんに電話入れてみろよ。家にいっと思うから」と話した。
イワンさんの家の近くで
車を止めて、
龍の親父さんがイワンさんと
電話で話し始める。すると、すぐ近くの
畑で
尻尾いや
手を振っているのが見えた。
奥さんと一緒に
ブロッコリーの
定植をしていたところだった。
イワンさん夫妻にもしばらくぶりに顔を合わせた。
墓場に到着するとすぐに
墓石、
墓誌などを掃除して一緒に手を合わせることにした。
エンピロは
墓掃除用にと
水を入れた
ペットボトルと
タオル、
水桶(みずおけ)を準備している。エンピロも手を合わせた。墓を
掃除しているところの写真も毎年のように
撮影している。ブログ用というよりは、これは間違いなく墓を
掃除している
証拠写真にもなる。
青空の広がる
四方の山々が美しい。
龍の親父さんが
撮影し始めた。ここで
エンピロが
クイズを出す。もう
10年近くも前になるが、
同じ問題を出している。
東に
磐梯山、
北に
飯豊連峰(飯豊山と大日岳)、
西に
明神ケ岳、
博士山が聳える。問題はそれぞれの
山の高さである。正解を期待はしていなかったが、
正解は
磐梯山(1816m)、
飯豊山(2105m)、
大日岳(2126m)、
明神ケ岳(1075m)、
博士山(1482m)となる。そして
「飯豊山と大日岳の距離はどれほどか?」という問題も出した。ちなみに
約6kmが正解。
今回は途中で
食事をとるパターンではない。
エンピロ宅でささやかな
「昼食会」を行う予定でいる。
道の駅あいづ(湯川・会津坂下)」に向かった。前もって
生ソバを予約してある。知り合いの
「若宮ばくさく」の
生ソバなのだが、
年越しそばもここのソバを頂いた。きれいな
手打ちソバで
絶品と言ってよい。家では
女房が
天ぷらを揚げて待っている。
我が家に入る前に、我が家の
墓地に
龍の親父さんを案内した。かなり前になるが、1度訪れたことがあったようだ。
龍の親父さんが
墓前で手を合わせてくれた。この墓は
23年前に
両親が建てたものだが、
墓石の裏側には
「平成11年建之(これをたつ)」と
「十四代エンピロの両親の名前」が彫ってある。
エンピロが
「オレが十五代だから徳川幕府と同じくこれで終わりだな」と話した(おぃおぃ)。
女房も龍の親父さんに会うのは
1年ぶりとなる。
ソバ茹で自慢の
エンピロがソバを茹でた。
女房がは
冷たいタレと
温かい鶏だしのスープを用意した。
鶏ももダシのスープは
女房の得意とするところ。
龍の親父さんは
「うまい!」と喜んで食べてくれた。
温かいソバを食べる時に
天ぷらのお代わりまでしたようだ。
フキノトウや
カボチャの
天ぷらの他に
フキ味噌を作っておいた。さらに、
イワンさんから頂いた
アサヅキの酢味噌和えが美味しい。
その後は
コーヒー、
お茶、
手作りヨーグルト、
菓子類を頂きながら
トークを楽しんだ。
積もる話は尽きない。
龍の親父さんはいつも我が家に来て
「実家に里帰りした気分だよ」と言って喜びを表わす。
両親が亡くなってしまい、
墓だけが残ったような形だが、今は
家族で
都会生活を送っている。
我が家が
帰省先のようなもの。このような
付き合いを
十数年続けている。
龍の親父さんは仏壇で
おふくろに向かって話し掛けてながら焼香してくれる。
冒頭でも話題にしているが、
龍の親父さんの誕生日とエンピロのおふくろの命日が同じで、仏壇のおふくろの写真が龍の親父さんを見てほほ笑んでいる。ちなみに
エンピロの誕生日である
4月28日は
龍の親父さんの
お父さんの命日となる。これを人は
腐れ縁と呼ぶらしい。ささやかな
ビール、
日本酒に
小料理での
もてなしに龍の親父さんはいつも満足してくれている。
午後4時に家を出て、
イワン宅に向かった。この日は
会津若松市内の店
「食いしん坊」でささやかな
歓迎会を予定している。同じ
高校同級生の
福山巨泉さんを交え
4人で
近況報告会をおこなった。取り敢えず
生ビールで乾杯。
1年前の
芋焼酎のボトルを飲みながら歓談した。あっという間に時間が過ぎる。
再会を期してそれぞれ帰路に就いた。
【4月2日】

ブロッコリーの定植に携わるイワンさんの奥さん。

久しぶりの再会に笑顔が広がるイワンさんと龍の親父さん。

毎年会津に帰り墓掃除と墓参りがお役目となる。

エンピロが毎回墓掃除&墓参りグッズを用意。

証拠写真となる?

飯豊連峰をバックに写真に納まる。

我が家の墓前で手を合わせる龍の親父さん。

女房の酌にご満悦の龍の親父さん。

茹で上がったソバ。ソバ屋より旨い。

天ぷらもフキノトウ、マイタケ、カボチャ、まんじゅうなどふんだんに揃えた。

女房自慢の鶏モモダシの温かいソバ。

女房自慢の鶏ももダシソバに舌鼓を打つ。

イワンさんから頂いたアサヅキで酢味噌和えを作った。

デザートはドライフルーツ入り手作りヨーグルト。

お約束の乾杯。

今度はエンピロを交えて。何十年ぶりの再会を果たした福山巨泉さん。

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