2015/3/14

もうカッコ良過ぎて気絶しそうだ!!・・・ティム・バーン  音楽
  



本日の動画は大音量で聴くか、それとも音を消すかはあなた次第。



人は音楽を何故聴くのか・・・。
多くの人が「楽しいから」とか「気持ちが良いから」と答えるハズ。

ただ、世の中には正反対の嗜好を持った人も少なからず居る訳で、
私などは「ノイズの波で溺れ死にたい・・」と思う人種です。

ノイズミュージックと言うとほとんどの方が「ウルサイ音楽」と思われるでしょう。
しかし、ノイズにも様々な種類が有って、私が好きなノイズは「物語の有るノイズ」。

所謂フリージャズ系の油ぎったノイズは嫌いです。
パンクやフリー系のノイズも体育会系で嫌いです。

私の好きなノイズは、見通しの良いノイズ。
見通しが良いからと言ってスカスカな訳では無く、
ノイズの構成がしっかりとしている系統のノイズが好きえす。

・・・全く理解不能かと思いますが、
要は上で紹介したアルトサックス奏者のティム・バーンの作り出すノイズが大好きです。

この人の音楽って構成がしっかりしていて、芯が硬質。
この硬質といる所が大変重要で、いわゆるフリージャズ系の軟体動物的な世界の対極。
「結晶化されたノイズ」と言ったら良いのでしょうか。

ミクロに見ると緻密な構造をしているのですが、
それが全体では複雑に絡み合っていて
さらに大きな視点で見ると巨大構造物を構築している。

・・・・意味不明ですね。



共演はドラムがジム・ブラック
現代最重要ドラマーでしょう。
パワフルかつ変幻自在。
もう変拍子と言うよりも時間軸がウネウネを歪んでいる様なドラミングです。


ギターはロックバンドのWILCOのギタリスト、ネルス・クラインですね。
WILCOは元々はオルタナティブ・カントリーとしてスタートしていますが、
私が知ったのはヴェンダースの映画だったか・・・覚えていないや・・。
2枚組のCDを持っていますが、あまり聴いてないな。

ティム・バーンのバンドには、その時代の最高のドラムとギターが揃っています。

以前はドラムはジョーイ・バイロンでした。
そしてギターはビル・フリーゼル、その後がマルク・デュクレと変わって来ました。

ティム・バーン独特のロングトーンを、
ジム・ブラックのドラムが時間軸を歪ませる事で「ゆらぎ」を作り出し、
そしてギターの鋭い音がカットアップして行きます。

ギタリストには一瞬で場の雰囲気を変える能力が要求されます。
とにかく「強い」フレーズというか音を出せるプレイヤーが必要。

デビュー当時から方法論はあまり変わっていませんが、
JMTレーベル時代のある種の喧騒感は次第に後退し、
現在は、氷付く様な結晶化したノイズに進化しています。

Youtubeの映像は1/5〜5/5まで有りますが、
フリーフォームの1/5に始まり、ロック色の濃い2/5、
端正なジャズを聴かせる3/5、実験音楽的な4/5など
トリオとは思えない様々な演奏を繰り広げています。

3人とも普通の楽器の演奏の仕方はしていません。
特にドラムとギターのトリッキーな事といったら・・・
CDを聴いただけでは、どうやってそういう音が出るのか想像すら出来ないでしょう。

これが現代最高のノイズミュージックであると私は確信しています。
そして、もし、この時代にレニー・トリスターノが生きていたならば、
彼はティム・バーンと行動を共にしていたであろうと妄想してしまいます。



リー・コーニッツとウォーン・マーシュとの六重奏による1949年の録音だと思いますが、この時代に彼は既にフリー・フォームの演奏をしています。クール・ジャズなどという括りで語られがちなレニー・トリスターノですが『鬼才トリスターノ』では遅いテンポで録音したものを2倍速で再生したものをレコードにするなど(音質が硬質化する為?)、とにかく実験的なミュージッシャンでした。リズム隊には徹底してリズムキープに徹する事を求めた様ですが、「身体的なジャズ=グルーブ」を否定しながらも、一方で「構造的なグルーブ」を追及したかたのでは無いかと思います。

こういうクール(カッコイイ)なフリージャズは、オーネット・コールマンに受け継がれ、現代のフリージャズシーンが有るのかもしれません。



オーネット・コールマンの「ロンリー・ウーマン」。この人、黒人ですが感性は白人。
情感に溺れる事の無いジャズがクール(カッコイイ)。


本日は、完全に独り善がりの記事。
でも、たまに、こういう記事に反応される方がいらっしゃるので・・・・。




このティム・バーンの映像に対抗出来るのは・・・
ビル・ラズエルの「Last Exit」くらいしか思い浮かびません。

ギター       ソニー・シャーロック
ドラム       ロナルド・シャノン・ジャクソン
テナー・サックス  ピーター・ブロッツマン
ベース       ビル・ラズエル




こちらのコアはやはりビル・ラズエルですね。
彼のベースがある種のルールで猛獣たちを操っています。

ただ、こうやって改めて聴き比べてみると、音楽の方法輪が全く異なります。
Last Exitはオーソドックスなジャズの方法論に近く、
それぞれのメンバーのソロという見せ場があって、
集団演奏とソロの関係性は希薄です。


一方、ティム・バーンのトリオの演奏は、ソロとい概念が無い。
たとえソロ的なパートでも、他の二人は決してバッキングには成りません。
昔の大編成のバンドでは分かり易いのですが、
7人編成の場合は、ソロ、デユオ、トリオなど様々なパートが現れては消え、
それぞれが絶えず緊密の連携して、音楽の姿がシームレスに変化して行きます。

ティムのバンド演奏はスコアーがきちんと書かれていて、
フリーに聞こえる部分でも、スコアーを見て演奏されている場合が多いようです。



こちらは彼の現在ノレギュラーグループの「SNAKE OIL」の演奏。
ECM盤の評判が高い様です。
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