2019/4/11

新紙幣発行・・・タンス預金の炙り出し?  時事/金融危機
 

■ 5年後に新紙幣発行 ■

5年後に新紙幣を発行すると政府が発表しました。1万円札は渋沢栄一、5千円札は津田梅子、千円札は北里柴三郎。ちょっと渋い人選ですが、明治維新で活躍した方が居ません。ちょっと新鮮な顔ぶれ。

渋沢栄一の知名度はあまり高く無いでしょう。私も自転車で国道17号線を走っている時に熊谷の先の深谷市で、「渋沢栄一先生生誕の地」という立て看板を見かけ、「渋沢栄一って誰?」と思ったクチです。帰ってから速攻でgoogoleで調べました。第一国立銀行や東京証券取引所を設立された「日本の資本主義の父」と呼ばれる明治の偉人と知って、自分の無学を嘆きました。

何と無く縁を感じていて、私は1万円札に渋沢栄一が選ばれた事に好意的です。「国家資本主義を推進して日本を軍国主義に導いた人物で、1万円札には相応しく無い」と主張する方もいらっしゃる様ですが・・・。

新紙幣発行の理由は偽造防止だそうです。お札の技術と偽造の技術はイタチゴッコですから、そろそろ交換の時期なのでしょう。「5年後の発行を、何故今発表するの?」との疑問も当然有ります。「安倍首相の政治的ポイント稼ぎ」という点は有るとは思います。一方で両替機やATM、自動販売機の交換を考えれば、準備期間はそれなりに必要なのでしょう。これらの特需が1.6兆円ほど発生するそうです。

■ 「タンス預金を炙り出す」という陰謀論的妄想 ■

新紙幣の発行と聞くと戦後の「新円切り替え」を思い浮かべるのは陰謀脳の悲しい所。戦後の急激なインフレを抑制する為に、当時の政府は「預金封鎖」と「新円切り替え」を実施します。

1) 新円を発行して、旧紙幣の使用を禁じる
2) 旧紙幣は一度銀行に預けられ新紙幣と交換される
3) 銀行から引き出せる現金の月の上限を設定する
4) 通貨を銀行に集めて流通量を抑制してインフレを抑制

しかし、物価上昇は預金封鎖の間も続き、人々がまとまったお金を銀行から引き出せる様になる頃には、通貨の価値は大幅に下落していました。

今回の「紙幣切り替え」で気になるのは45兆円とも言われるタンス預金の存在です。銀行に預けても利子が殆ど付きませんから、資産を沢山お持ちの方の中には「現金で手元に置く」人も増えていうます。

2018年からマイナンバーが銀行口座に紐付けされましたので、個人の預金総額が税務署に筒抜けになります。資産家の中には、「資産隠し」の手段として「タンス預金」を活用している方も多いでしょう。

タンス預金は、政府や財務省としては面白く無い存在です。そこで、新紙幣への交換の際に一度銀行預金を経由させる事で、個人のタンス預金の総額を把握する事が可能になります。

■ 「時限付紙幣」なんてどうでしょう? ■

お札に使用期限が設定された「時限付紙幣」などというアイデアも面白いかも知れません。

1)発行から5年経った紙幣は使用出来なくする
2)ATMなどで預金が出し入れされる時に、私用期限が近い紙幣は新札に随時交換する

こうすれば、タンス預金の紙幣が使えなくなる可能性が有るので、定期的に銀行に預金する必要が生じます。使用期限をあまり短くしてしまうと、色々と不具合が有りますから5年程度が適当でしょう。現在でも古い紙幣は日銀が回収して新しい紙幣と交換しています(お札の質の維持の為)

お札の管理には、発行番号を利用すれば良いだけなので、今のお札でも可能です。さらには磁気記録など新方式を導入する事も、今の技術なら難しくは有りません。

■ キャッシュレス化と新紙幣 ■

しかし、キャッシュレスを政府が推し進める中で、新紙幣の発表は少し妙な気もします。

もしかすると、新紙幣と新500円硬化発行に際して、自動販売機各社は、紙幣や500円硬化に対応した機種の出荷量を減らし、電子マネーと100円玉以下しか対応しない機種を増やす可能性も考えられます。(こっそり行政指導する方法も有りますね)

日本のキャッシュレス化が遅れている理由に、「現金が便利に使える」事が挙げられます。ならば、現金を使い難くすれば良いという逆転の発想です。こうして「現金って使えねぇー」という意識が浸透すれば、スーパーやコンビニのレジなどで「現金お断り」になっても「仕方無いか」と諦めるかも知れません。


まあ、色々と陰謀脳が暴走してしまう「新紙幣発行」ですが、まさか戦後の様に預金封鎖とセットになる事は無いでしょう・・・・。いや、その頃に、世界経済が阿鼻驚嘆の状況に成っていないとは限りませんが・・・。
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