2019/4/23

日銀の追加緩和の可能性・・・世界を支える日銀  時事/金融危機
 

■ FRBの利上げ停止で復活した市場 ■

FRBは3月のFOMC(米連邦公開市場委員会)で「年内の利上げを見送る」と発表し、利下げすら示唆しました。昨年末からの市場の混乱を配慮したのでしょう。これを受けて市場は回復し、ドル高、ダウ高につられて、日経平均も回復ししています。

■ 今年は sell in May はあるのか? ■

リーマンショック後に注目された「sell in May」という株式市場の格言。「5月に売って9月に戻って来い」というものですが、トランプ相場が始まった2016年以降は、5月の顕著な下落は無かった様に記憶しています。

ただ、FOMC以降の上昇相場もそろそろ一息着きたい頃なので、今年は5月の下落が有るかも知れません。日本市場は5月は「令和のご祝儀相場」となるでしょうから、これに浮かれていると、外国人投資家に足元をすくわれるかも知れません。私が外国人ならば、絶対に狙います。

■ FRBは9月でバランスシートの縮小も停止する ■

先のFOMCでFRBは9月でバランスシートの縮小を停止するとも発表しています。市場はこれも好感しています。

FRBの方針転換は、それだけ昨年12月来の市場の下落が「危機的」だった事を示唆しています。放置していれば底が抜けた可能性が有る。

FRBは金利操作の理由にインフレ率と失業率を挙げていますが、しかりと市場の動向も睨んでいます。今一つカリスマ性の乏しいパウエルFRB議長ですが、「市場との対話」はしっかりとこなしています。

■ 5月に株価が下落した場合、日銀の追加緩和の可能性が出て来る ■

日銀は日本国債の買い入れ額をステルス的に縮小する、「隠れテーパリング」を実施しています。しかし、仮に5月に株価が下落した場合は、日本株ETFの買い入れ額を増やすなどの「追加緩和」を発表する可能性が有ります。

夏には参議院選挙が控えていますし、秋には消費税増税が有ります。安倍首相は「消費税増税の先延ばし」をチラつかせて、財務省と日銀に追加緩和のカードを切らせるでしょう。

■ 市場のセンチメントが悪化した場合、日銀の追加規模は比較的大きくなる? ■

現在の市場は明らかに「バブル末期」ですが、バブル末期の市場の特徴は値動きの激しさに有ります。3月のFOMC以来、何となく浮かれている様に見える市場ですが、一旦下落が始まると大きく崩れるでしょう。

次のFOMCが4月末ですが、今の状況でFRBが利下げを発表する可能性はゼロです。(市場が下落でオネダリしない限り。)市場も利下げまでは期待していないでしょうが、何となく一服感が出て5月は下落に転じる可能性が有ります。

バブル期の末期相場ですから、5月の下落幅は意外に大きなものになるかも知れません。日経平均が2万1千円台を割り込む様な下落になった場合、日銀の追加規模は比較的大きな物になるかも知れません。

とにかく、安倍政権としては夏までは株価を吊り上げておきたしし、財務省としては10月の増税は実行したい。

■ 問題はトランプが日銀の緩和を「円安誘導」と捉えるかどうか ■

5月に下落しようが、しまいが、上手く波に乗れば問題有りません。しかし、一つだけ不安材料るとすれば・・・トランプでしょう。

5月の日本株の下落が有るとしれば、それは円高ドル安を伴います。そこで日銀が追加緩和のカードを切ろうとした場合、トランプが「為替操作だ!!」と噛みつく可能性が有ります。

外国人投資家にとては日銀の追加緩和はウェルカムな訳ですが・・・トランプは空気を読まないジョーカーの役割ですから、彼の言動だけは予測不可能です。

まあ、FRBの議長交代をチラつかせて緩和継続を強制しているトランプの事ですから、日銀に噛みつく事は無いとは思うのですが・・・いかんせん読めない・・・。
9


teacup.ブログ “AutoPage”
AutoPage最新お知らせ