2021/5/17

<再掲> ミサイル防衛という幻想・・・アイアンドームの迎撃率が90%   分類なし
ハマスのロケット弾攻撃と、イスラエルの報復空爆が続いています。ハマスは2000発のロケット弾を発射し、イスラエルで10人の犠牲が出ていますが、「10倍返し」がルールの中東ですから、イスラエルの空爆でパレスチナでは150人程度の死者が出ています。

ただ、お互いに地上戦になる事は避けたい様で、「空気を読んだ」攻撃が散発的に繰り替えされます。


イスラエルの迎撃ミサイルシステムのアイダンドームがハマスのロケット弾を迎撃する様子が報道されていますが、TBSの特派員のリポートは秀逸で、アイアンドームが「飽和攻撃(大量の同時ロケット弾攻撃)」に対抗出来ない事や、安いロケット弾に対して、アイアンドームのコストが比較にならない程高額である事にも触れていました。


下の記事は2012年11月の「人力でGO」の記事ですが、世界の経済状況が悪い時になるとなぜか、ハマスがミサイル攻撃う・・・。


<再掲> ミサイル防衛という幻想・・・アイアンドームの迎撃率が90% 



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■ アイアンドームの迎撃率が90% ■

私達は数字に騙され易い。

今回のイスラエルとパレスチナの紛争で注目されたのは
イスラエルの配備した迎撃ミサイルのアイアンドーム。

日本の報道では、その迎撃率は90%だそうです。


「!?・・・90%って、高すぎるんじゃないか?」
そう思って調べてみた数字が以下の通り。


1) パレスチナの発射したロケット弾の総数  1160発
2) イスラエルの迎撃したミサイルの数     360発
3) アイアンドームの的中率           87%

あれあれ、360 ÷ 1160 = 31%です。

では的中率87%は何かと言えば、発射されたアイアンドームの的中率です。

4) 発射されたアイアンドームは        413発
5) その内、的中したのが           360発
6) 撃ち漏らしが                53発

アイアンドームが配備されているのは都市部ですから、
全てのロケット弾を打ち落とす必要はありません。

ですから、1160発という総数は無視出来ます。
問題は、撃ち漏らしの53発です。

■ ロケット弾は一発500ドル、アイアンドームは一発4万ドルから10万ドル ■

パレスチナが保有するロケット弾は1発500ドル程度だそうです。
ハマスはロケット弾を数万発保有していると言われています。
(多分、エジプトのムスリム同胞団経由)

対するアイアンドームのコストは1発4万から10万ドルだとか・・・。
これを数万発も配備する事は不可能です。

例えば、ハマスが1万発のロケット弾をテルアビブに打ち込めば、
テルアビブは廃墟になるという事。

仮に、イスラエルが1万発のアイアンドームをテルアビブに配備しても
1300発のロケット弾が撃ち漏らされて、テリアビブに落下します。

では何故ハマスは1万発のロケット弾を打ち込まないのか?
それは、イスラエルが核兵器を所有しているからです。

本気でイスラエルを攻撃したら、100倍の仕返しが返って来る。
1万発のロケット弾の代償は、人すら住めなくなったパレスチナの大地。

だからハマスは数万発のロケット弾を保有しながらも、
イスラエルの防衛力に見合った1160発を発射して
イスラエルの選挙に強力する一方で、ハマスの雄姿をパレスチナ人にアピールします。

ここら辺が、中東の阿吽の呼吸なのでしょう。
適当な所で、エジプトが仲裁に入り、レフリーストップというのもお約束。

■ アイアンドームでは中距離ミサイルは迎撃できない ■

アイアン・ドームの成功?は、ミサイル防衛構想の追い風になっていますが、
実際にはアイアンドームで打ち落とせるのは、ロケット花火に毛が生えた程度のロケット弾程度。
アイアンドームの速度を計算している人が居ましたが、マッハ1.5あるいは2.5程度。
射程は、最大で10kmあるかどうか・・。

ドイツ軍が第二次世界大戦でロンドンに打ち込んだV2ミサイルがマッハ4。
現在の大陸間弾道弾は、速いものでは、大気圏再突入の速度がマッハ10を超えます。

アイアンドームでは、中距離弾道弾ですら打ち落とせません。

■ 核弾頭を1発撃ち損じても、壊滅的被害を被る ■

日本は北朝鮮のミサイルを警戒してイージス艦を配備し、
さらに地対空迎撃システムのPac3を配備しています。

イージス艦は、発射直後の速度の遅いミサイルを追撃する事を目的としています。
ですから、ミサイル発射を早期に探知し、軌道を算出する必要があります。
ミサイルが、何処から何時ごろ発射されるのか分からない状態での運用は難しいでしょう。

一方、Pac3は地上付近に落下してきたミサイルを迎撃します。
こちらは、射程が短いので、ミサイルが何処に落ちて来るか予測できなければ運用出来ません。
実際には東京など、大都市周辺に配備されています。

一方、テポドンやノドンは正確な誘導装置を持っていないので、
どこに落ちてくるか分かりません。
多分、だいたいが山の中や、田んぼの中に落下するのでしょう。
あるいは、日本を通り越して、太平洋に落下するかもしれません。

北朝鮮の核兵器は、仮に配備されたとしても大きすぎてミサイルには搭載出来ません。
ですから、通常弾頭の北朝鮮のミサイルは、実際にはあまり脅威ではありません。

ただ、中国は核弾頭を搭載した中距離ミサイルを多数配備しています。
これら日本に向けて発射され、1発でも迎撃しそこなえば大惨事ですが、
実際に現在のミサイル迎撃能力では、10発中、1〜3発は日本に落下してきます。

多くの方が主張される様に、ミサイル迎撃は絵に描いた餅です。

ロシアは現在でも核弾頭搭載の迎撃ミサイルをモスクワ周辺に配備しています。
核爆発で発生する強力なX線で、敵の弾頭の起爆装置を焼き切るのです。
当然、自国上空の核爆発を伴いますから、自国もただでは済みません。
成層圏での核爆発は強力はガンマ線を発生させ、地上の電子機器を破壊してしまいます。

しかし、現在有効なミサイル防衛の手段は、核弾頭しか無いのが実際です。

■ 進化する核弾頭 ■

どんなに科学が進んでも、核弾頭の迎撃は容易ではありません。
多分、大出力のレーザーか、重粒子ビームが唯一の防衛手段となるのでしょう。
マッハ10で飛来する小さな物体を、確実に遠隔地から破壊する手段は、
光速度で迎撃するのが、一番確実です。

しかし、これとてレーザーを反射する素材で表面を覆われたらオシマイです。

一方、核弾頭の方は、小学生みたいなアイデアでミサイル防衛を無力化します。

例えば、ダミー弾頭を沢山積み込む事で、迎撃ミサイルは本当の核弾頭を見逃してしまいます。
さらには、アルミ箔(チャフ)をばら撒いてレーダーを撹乱してみたり、
高度な誘導装置を備えて、予測不可能な軌道で落下したりします。

弾頭側の改良に、迎撃ミサイルが追いつく事は決してありません。

■ 核配備が最も確実で安い防衛 ■

端的に言えば、自国も核配備する事が、最も安くて確実な防衛手段となります。
お互いに頭にピストルを付きつけ合えば、容易には引き金は引けません。

しかし、世界中の国が描く配備したら、
戦争は容易に起せませんから、軍事産業は商売が成り立ちません。

ですから、戦争を起しそうなヤバイ国家同士に核兵器を持たせます。
例えば、インドとパキスタン双方に核配備させる事で、
この2国は、紛争は起きたとしても、全面戦争は出来なくなります。

中東でイランが核兵器を持てば、イスラエルとの間に均衡が生まれます。

北朝鮮は・・・これは日本に対する営業ですね。
高額なミサイル防衛システムやイージス艦が売り込めます。

日本の核配備を一番警戒するのは中国でも北朝鮮でも無い
他ならぬアメリカです。

日本が核を配備してしまえば、日米安保条約を破棄するかも知れません。
経済的にアメリカのいう事を聞かなくなるかも知れません。

■ 日本に核アレルギーを刷り込んだ日教組とアメリカ ■

日教組は学校教育の現場で、広島、長崎の恐ろしさを子供達に刷り込んで来ました。
一方で、核の抑止力が世界平和を担保している事を隠し続けてきました。
日本人は学校教育によって核アレルギーを植え付けられ続けてきました。

日教組は教育現場に浸透した共産主義勢力ですが、
不思議な事に、彼らは「核アレルギー教育」や「ゆとり教育」でバカを増産して
アメリカの役に立ってきたのです。

■ 日本の核配備論争が解禁される時、真の独立が始まる ■

被曝国日本では、核配備問題はタブー視されてきました。
しかし、最近は政治家からも核配備論争が起きています。

大新聞やメディアで普通に核配備論争が交わされる時、
日本の真の独立が始まるのかも知れません。

安保条約を破棄したら、日本の防衛費はGDPの10%を越えるなどというのはナンセンスな議論で、
アメリカの核の傘の庇護から外れたら、日本は独自に核配備しなければ国家として成り立たないのです。

ですから、「アメリカは嫌いだけど、核兵器には反対」などという意見は矛盾しています。

尖閣問題で「友好」の脆さが浮き彫りになりました。
大衆は扇動され易く、国家は自国の存続の為には他国を平気で犠牲にします。
それは、日本とて例外ではありません。

「私達は二度と戦争の過ちを繰り返さず・・・」を実行する為には、
それなりの戦力という裏づけが必要なのです。

これが世界のスタンダードであり、ここを基本にして平和も戦争も語られるべきなのです。

■ 安全保障の世代間格差 ■

安全保障の概念には世代間格差があります。

戦争経験者や、戦後ベビーブーマー達にとっては、核兵器は禁忌です。
一方、40代以下の世代は、安全保障の世界標準は容易に理解出来ます。

面白い事に、安全保障とか核武装の概念は、地域間格差も非常に大きく、
被爆地であり、日教組支配の強い広島の同世代とこの問題に少しでも触れると、
どこかの外国人と話をする様で、驚きを覚えます。
彼らは、私と同世代でありながら、天皇も日の丸も憎んでいるのです。

■ 本当は国益なんてどうでも良いんだけどね ■

私は安易なナショナリズムは好きではありませんが、
日本を愛していますし、歴史に根ざした日本人も大好きです。

ですから、日本が嫌いな日本人が理解出来ませんし、
そういう教育が許されている事自体、陰謀論的解釈しか出来ません。

一方で、韓国人の友人やアメリカ人の友人と家族ぐるみの付き合いですし、
東南アジアの仕事の仲間も信頼しています。

こういった、人と人のコミニュケーションを前にすると、
国益なんて、ちっぽけな事の様にも思えます。

自分の国を愛してこそ、相手の国にも敬意が払われる事を教育者は学ぶべきです。
海外の人を接する時、先ず聞かれるのは「日本」の事であり、
次に聞かれるのは「自分の国をどう思うか」です。

結局、日韓の関係を修復するのは、韓流大好きなオバチャン達で、
パソコンの前に陣取って、反韓反中の書き込みをしている人達は、
グローバリゼーションの落伍者なのかも知れません・・・。


なんだか、アイアン・ドームから随分と脱線してしまいました。
人力でGOの誘導装置は、どうやら壊れている様です。

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