2022/1/27

グレートリセットとローマ会議  時事/金融危機
 

■ 古くて新しいローマクラブ ■

世界経済フォーラム(ダボス会議)が提唱した「グレートリセット」。岸田首相も「新しい民主主義」をキャッチフレーズにするなど、日本の政権も足並みを揃えている感がある。

ところで、古くからの陰謀論者は、「持続的成長」を主張するグレートリセットに「ローマクラブ」の亡霊を観る思いでしょう。

ローマクラブはスイスのヴィンタートゥールに本部を置く民間のシンクタンクで、1972年発表の第1回報告書「成長の限界」は世界的に注目された。

創始者はタイプライターで有名なイタリアのオリベッティー者の当時の副会長であったアウレリオ・ペッチェイ。彼は「世界の人口が幾何級数的に増加するのに対して、食糧・資源は増やせるにしても直線的でしかなく、近い将来に地球社会が破綻することは明らかであり、世界的な運動を起こすべきだ」と主張し、多くの賛同者を得た。

日本人の正会員は小宮山宏氏(三菱総合研究所理事長、第28代東京大学総長)や元TVキャスターの野中ともよ氏など。

1970年の正式発足したローマクラブは、「人口の増加が地球の資源を食い尽くす」という危惧の元、現在に至るまで、様々な提言をしています。

設立40周年(2008年)にスイスで開かれた会議では「資本主義経済、市場経済と民主主義政治における短期指向の克服で、それに関連するグローバルなガバナンスの改善や強化であり、金融偏重の経済に対する批判などが」について話し合われた様です。

ローマクラブの提言は、1970年代に強い影響力を持っていました。オイルショックを経て資源が無限には無い事を世界が痛感し、工業化の結果の自然破壊や公害が顕著であった時代に、ローマ会議の主張は説得力を持っていた。

宇宙戦艦ヤマトや宮崎駿の諸作は、それまでのアニメや漫画の科学礼讃のアンチテーゼであると同時に、ローマクラブに代表される時代の雰囲気を代表するものでもあったのです。私達の世代はこれらの作品に多くの影響を受けているので「科学や社会の進歩に懐疑的」な刷り込みが強い。

先に引用した2008年のローマクラブの会議の議題は、クラウス・シュラブが主催する世界経済フォーラム(ダボス会議)が打ち出した「グレートリセット」と非常に似た項目が並んでおり、脱炭素社会の実現などはローマ会議こそがオリジナルとも言えます。

■ 予測を外したローマ会議 ■

ローマクラブの初期の趣旨は「人口増加にどう対応するか」という物でした。


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「成長の限界 1972年 ローマクラブより」

上のグラフは1972年にローマクラブが発表した「成長の限界」の中に示されたものです。マサチューセッツ工科大学のデニス・メドウズを主査とする国際チームに委託して、システムダイナミクスの手法を使用してとりまとめた研究です。

「人口が級数的に変化するのに対して、資源生産は直線的にしか増やす事が出来ない」という前提に作られたシミュレーションです。しかし、化学肥料や生産量の多い品種の普及により、食料生産はこのシミュレーションよりも増えています。当時45年で枯渇すると予測された石油は、新たな油田や、新たな原油採掘手法の開発で、未だにR/P比(石油が枯渇するまでの年数)は45年程度のままです。

1972年当時にローマクラブは「2020年に人類は成長の限界を迎える」と予測していまいしたが、それは実現していません。

これだけ見事に予測を外しながらも、ローマクラブは未だに存続し、そして修正を加えながらも「持続可能な成長」を模索しています。

■ 2020年の成長の限界は先進国に訪れた ■

ローマクラブの提唱した「成長の限界」という言葉は、最近は経済の分野で良く耳にします。サマーズが「先進国の経済は成長の限界に達している」などと発言して注目を集めています。

科学や技術の進歩によって回避されたかに見えた「成長の限界」ですが、先進国では経済成長率の低下という形で現実のものとなっています。

先進国が成長の限界を迎えた要因には、技術や工場の海外移転などの要因もありますが、一番の原因は人口動態の悪化です。医療の進歩が高齢化を後押しする一方で、人々はより多くの豊かさを求めて子供を増やさなくなりました。これは新興国も同様で、中国や韓国や台湾なども、今後急激に少子高齢化が進行します。

少子高齢化は経済成長力の低下と共に、国家の財政を悪化させ続けています。


■ 持続可能の為に高齢者を削減する? ■

ローマクラブの懸念は「高齢化による成長の限界」という形で現在も存続し続け、コロナショックの起きた2020年には、本来ならば金融市場は崩壊の危機に直面していた。

私は2020年に新型コロナが発生した事は偶然では無いと妄想しています。「地球の為に人口は抑制すべきだ」というローマクラブの意思は現在も働いていますが、「増え過ぎた人口」は「増え過ぎた高齢者」に置き換わっています。

ここで問題となるのは、少子化も同時進行している点で、「増え過ぎた高齢者」の問題は今後人口動態がバランスするまで数十年続く可能性が高い。そう、私自身が20年後には「増え過ぎた高齢者」の仲間入りをしますし、その頃の日本の少子高齢化は現在よりもさらに悪化しています。

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2060年に日本では1.3人の労働者が高齢者1人を支える予測がされていますが、これは既に社会として成り立っていません。これをリバランスする為には、高齢者を減らすか、若者と増やすしかありませんが、少子化対策はどの国でも失敗し、現在の主流は移民の活用です。しかし、それは同時に社会の不安定さや、将来の高齢者を増やす結果となり、解決策とは成り得ません。

実は少子高齢者の解決は簡単で・・・高齢者を減らせばよい。

スエーデンなどでは高齢者医療を制限する事で対応しています。国民が政府を信頼し、合理的な判断が国民に共有されている結果です。

しかし、殆どの国で高齢者医療の削減は、政権の生命を脅かすので実施が不可能です。選挙のメインプレーヤーは人口ボリュームで最大の派閥を誇る高齢者だからです。(将来的な高齢者も含む)

■ コロナワクチンを使って将来的な高齢化を防ぐ? ■

ローマクラブの予言した2020年の成長の限界と、新型コロナウイルスの登場が偶々重なったのか、それとも計画されたものなのか・・・・私は陰謀論者なので後者であると妄想しています。そして、ダボス会議が「グレートリセット」を同じ年に提言した事も偶然では無い。

新型コロナウイルスの登場当時、そのあまりのチンケな毒性に、このウイルスは経済兵器(金融・通貨システムのリセットの道具)であって、人口を抑制する目的のものでは無いと私は見ていました。

しかし、臨床もされていないワクチンが全世界の人に接種され、人権に敏感な国々で、人権を蹂躙する形で半ば強制的な接種が勧められて行くにあたり、私は今では「世界の経営者は本気で高齢者人口と、将来的な人口を削減しようとしている」と妄想するに至りました。

新型コロナウイルスの死者は欧米でも人口抑制という規模ではありませんが、ワクチンの影響で今後、高齢者の免疫が低下したり、現在の中年が5年後、10年後にガンになったりすれば、高齢者人口は確実に減らせます。


■ 行き過ぎた資本主義や、非効率な民主主義の是正 ■

ローマクラブもダボス会議も「行き過ぎた資本主義や、非効率な民主主義を是正する」と提言しています。

「行き過ぎた資本主義」の是正は、リーマン-コロナバブルの崩壊を切っ掛けに達成されると思いますが、「行き過ぎた民主主義の是正」はどうやって達成されるのか?

コロナ対策は、人権と自由を抑制する形で民主主義の権利を停止していますが、これは一過性です。コロナが収束すれば人々は自由を欲する。

しかし、コロナ対策やワクチンが人々に被害しか及ぼさなかった事が発覚したらどうなるか。ワクチンが実は多くの人の生命を危険に晒していると発覚したらどうなるか・・・おそらく、世界中の政府が責任を追及され、政権の座を追われるでしょう。

その後登場する政府は何を主張するだろうか?「過剰な安全を求めた民主主義が世界を破壊に導いた」と主張するのでは無いか?


ここら辺のイメージは未だ漠然としていますが、「新世界秩序」や「世界政府」といったデジタル管理社会をコロナの恐怖によって作るという陰謀論的予測に私は疑問を抱いています。

むしろ人々が過剰な安全を求めたコロナの結果、人々は自ら率先して自らの権利を政府に委ねるのでは無いか・・・。



何れにしても2020年は世界が変わり始めた年として、後年に刻まれるのでしょう。

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