2019/4/2

新元号「令和」・・・初の国書からの採用  分類なし
 

■ 「令和」となった新元号 ■

新元号が発表された4月1日の午前中、私はミーティングの最中でしたが、発表時刻が近づくと、皆さん、携帯を取り出して机の下でチェックを始めました。テレビの無い我が家では、新元号発表というイベントに、あまり興味が在りませんでしたが、世間の関心は高い様です。

誰かが「オ、発表された。レイワだって」と言うと、「え、どんな字書くの?」との質問が。他の人がホワイトボードに「令和」と書いた瞬間に、女性数人から「コワ〜〜〜」との感想が漏れます。中のは「エイプリルフールのガセじゃない?」なんて声も。

「令」の字で皆同様に想像したのは「命令」「号令」「律令」と言った言葉だと思います。そして「昭和」の「和」の字。「和をもって貴しとなす」という聖徳太子の十七条の憲法を想起もさせますが・・・何となく「全体主義の昭和」をイメージさせるものが有ります。

「命令に従って国民が団結しろ」と言われている様で、「コワイ」と感じてしまったのでしょう。私も同様に感じました。

■ 万葉集から採用された「令和」 ■

官房長官や首相の記者会見で説明された様に、「令和」の原典は「万葉集」だそうです。

<引用開始>

新元号「令和」の引用元は、『万葉集』の「梅花(うめのはな)の歌」三十二首の序文だ。

天平二年正月十三日 萃于師老之宅、申宴会成、于時、初春令月、気淑風和、梅披鏡前之粉、蘭薫珮後之香
(天平二年正月十三日 師の老の宅に萃まりて宴会を申く。時に初春の令月にして、気淑く風和ぎ、梅は鏡前の粉を披き、蘭は珮後の香を薫らす)

<引用終わり>


「令月」とは「めでたい月」といった意味です。「春のめでたい月に、気候も淑(よ)く、風も和(なご)やかで・・・」という感じです。

■ 日本会議が切望していた「国書」からの採用 ■

日本の元号は1400年程続いていますが、今までの出典は全て「漢書」からの引用でした。これは日本の元号が中国の制度を真似ている為です。今の感覚で言えば「カッコイイから英語のタイトルを付ける」みたいな感じ。

当時の中国大陸は世界の先進国でしたから、その制度を輸入する事で大和朝廷は「箔を付け」たかったのでしょう。

今回の元号改正にあたり、国書からの採用を切望していたのは日本会議だと言われています。安倍首相も「国書からの採用が望ましい」と事前に述べていたので、日本会議の影響があった事は間違い無いでしょう。

日本会議は神社本庁と一部の新興宗教の共同運営の団体ですが、自民党に強い影響力を持つロビー団体だと考えると分かり易い。一般的には「戦前の日本を理想とするアナクロ集団」だと思われていますが、私は宗教法人を隠れ蓑にした、マネーロンダリングの為のシステムだと妄想しています。宗教法人は納税の義務が有りませんので、お金の出入りは不透明です。ブラックマネーがお布施として納められ、それが政治家に流れても全く分かりません。

宗教法人が非課税なのはアメリカも同様で、友人のアメリカ人も、「あれはまマネーロンダリングの為のシステムだよ」と言っていました。世界、どこも同じなのでしょう。

日本会議に属する宗教法人は、ロビー活動の名目が必用ですから、「戦前の良き日本への回帰」という分かり易い看板を掲げていますが、既にそんなものは建前に過ぎず、実質的にはマネロンの甘い汁を吸う団体だと私は妄想しています。看板は派手な方が実体に目が向かなくなりますから。

日本会議周辺には「本当の日本に幻想を抱く知識人」が集まっていますが、彼らは勝手に集まって来ただけの存在でしょう。アナクロ主義の人はいつの時代にも居るものです。又は、そこにお金と権力の匂い嗅ぎ取ったか・・・。

安倍首相がどこまで「国書」からの採用に個人的に拘ったのかは不明ですが、日本会議にアピールする事は間違い有りません。

■ 皇室の伝統を軽んじる日本会議 ■

戦後、天皇の国事行為は憲法で禁じられていますから、元号は内閣が決定する事になっていますが、竹下内閣は皇室の伝統を重んじて「漢書」から出典を仰ぎました。「平成」の決定の過程には、皇室に関係の深い方が関わっていた可能性も高いと思います。

「日本の元号を中国の古典から採用する」皇室の伝統は、元々は「中国かぶれ」から始まっていますから、これを良しとしない日本会議の考え方も多少は理解出来ます。明治以降の日本を理想とし、中国を抑えてアジアの雄たる日本に回帰する事を望む日本会議としては、「漢書」からの採用は避けたい。

日本会議は「日本の伝統を重んじる」と言いながら、彼らの言う所の「日本の伝統」とは「明治以降の日本」であって、本当に日本の伝統に彼らの興味が向く事が有りません。確かに神道や天皇制に拘りを持ってはいますが、それは「明治フィルター」の掛かった伝統の解釈です。

陰謀論的には明治政府なんてロスチャイルドの傀儡政権に過ぎず、明治天皇の自出だって怪しいと噂されていますから、それを理想とする日本会議なんて、欧米権力の走狗となってしまいます。(陰謀脳の思考ですからご勘弁を)

■ 問題は「令和」の出典では無く、オママゴトの記者クラブと会見 ■

私個人としては、新元号な「漢書」から採用されようが、「国書」から採用がされようが、大して拘りは有りません。「安心」なんて元号にならなくて本当に良かったと胸を撫でおろしています。

しかし、新元号の発表記者会見には胸糞が悪くなりました。

発表は、官房長官も首相も原稿を読むものでした。(安倍首相は透明なスクリプトボードを上手に使っていましたし、相当、事前に練習した事が伺えます。この勤勉さだけは、いつも頭が下がります)

発表は、一種の「式典」ですから、原稿を読む事に問題は感じません。しかし、その後の記者からの質問が、産経新聞とフジテレビからのものしか無く、その返答も、官房長官も首相も原稿の朗読とはこれ如何に?!

記者クラブ制度自体が、政府の制作発表の場である、或いは政府のプロパガンダの場所である事は理解しています。しかし、日本のリーダーが自分の言葉で語れないというこの状態を国民は「問題」とは感じていないのでしょうか?

これでは、首相は「操り人形」も同然です。

かつて大平元首相は「あーーーーー、うーーーーー」と長い間を取って話す事を国民に笑われましたが、彼は相当に頭が良く「あーーーー、ウーーー」の間に常人など想像を付かない様な思考を高速で繰り返していたと言われています。だから、政敵であるハズの田中角栄の信頼も篤かった。

「日本の首相はバカにしかやらせない」と言ったのは,ジャパンハンドラーのマイケル・ジョナサン・グリーンですが、元号発表の記者会見を見て、暗澹たる気持ちになったのは、私だけでは無いでしょう。


「令和」、なかなか美しい響きで慣れれば「良い元号」となるかも知れません。しかし、一歩間違えると「暗い時代の象徴」となってしまう可能性も・・・。


グローバル化の時代、世界と日本は密接に繋がっていますが、「日本の古典から新元号を選ぶ」こと位しか日本の独自性が発揮できないのであれば、それに浮かれている人達は・・・〇〇なのでしょう。
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