2012/8/9

広島原爆の被害に、福島を重ねるNHKの悪意・・・ドキュメンタリーを信用して良いのか?  福島原発事故
 

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NHK特集 2012.08.06 「黒い雨 〜活(い)かされなかった被爆者調査〜 」より

■ 「黒い雨」の調査データが見つかった ■

「黒い雨 〜活(い)かされなかった被爆者調査〜 」というNHKの番組を紹介頂きました。

TVを先日、廃家電回収車に出してしまたので、
NHKオンデマンドで見てみました。

番組の内容は凡そ以下の通りです。


1) 黒い雨を浴びたかどうかの調査資料が放射線影響研究所に残っていた
2) 調査された資料の内、11250人が黒い雨を浴びていた
3) 黒い雨の調査資料は存在しないとされていた
4) 黒い雨を浴びた人の中でも、癌や白血病で亡くなった方が居る
5) 黒い雨のデータが無い為に、黒い雨を浴びて健康被害を生じた事は立証されていなかった

6) 従来、原爆病の認定は爆心地からの半径2Km、線量100(mSv)までを基準としていた
7) 黒い雨による残留放射線による被曝線量は10〜30mSVと推測されてきた
8) 測定値は、原爆投下後、1ヶ月後のデータを下にしている
9) 原爆投下から測定までの間に台風による洪水等で、放射線物質が洗い流れた

11) 黒い雨を浴びた人の中に、脱毛や出血斑、腹痛や嘔吐など急性放射線障害の症状が出ている
10)当時赤ん坊で、母親の背中で黒い雨を浴びた男性は、その後、白血球の低下や身体的不調に苦しんだ
12) 爆心地から5Km近く離れて被曝した女性は、投下直後に市の中心部の実家に戻り、
    脱毛など急性放射線障害の症状を呈している

13)当時調査に当たったABCC(原爆傷害調査委員会)は残留放射線の影響は無視出来るとしてきた
14) アメリカ原子力委員会も1950年代〜1960年代に欠けて、残留放射線の影響を無視し続けた
15)1955年の原子力委員会の幹部の手紙には「広島と長崎の被害について、誤解を招く恐れのある根拠の希薄な報告を押さえ込まなければならない」と書かれている

16) 誤解の恐れのある報告とは、広島のABCCに勤務していたC.ウッドベリー博士の報告書を指すと思われる。
17) 原爆投下の一ヵ月後、巨大な台風が広島を直撃したが、ほとんどの調査はその後行われたので、放射性物質の測定値は実際の線量よりも低くなったと指摘している。

18) ウッドベリー博士はその後ABCCを去っている


■ 「黒い雨」には当然、高いレベルの残留放射線が含まれていた ■


A) 以上の点から、黒い雨の放射線量が、従来推測されていた10〜30mSvよりも遥かに高い事が推測されます。

B) 脱毛などの急性障害を発症している事から、黒い雨による被曝線量は短期的に1000(mSv)=1(Sv)を超えていたと推測される

C) 黒い雨には、短時間で崩壊して強い放射線を放つ放射性物質が含まれていた事は容易に想像出来る

D) アメリカは1950年代〜1970年代にかけて、核武装と原発建設の為に、残留放射線の影響を無視してきた。原発は核兵器の材料であるプルトニウムを生成するのに不可欠であった。

E) 日本政府は、黒い雨の放射線の影響を認めると、従来のABCCや、アメリカ原子力委員会の見解に逆らう事になり、なおかつ、原爆症の認定患者が大幅に増える為、黒い雨の影響を認めて来なかった。

ここまでは、番組は間違ってはいません。
但し、残留放射線量の推定値を示していないので、視聴者は黒い雨による被爆量を、番組内で提示された10〜30mSvと誤解します。この数値には、時間単位も抜けているので、1瞬の被曝量なのか、1ヶ月なのか、1年なのかが判断出来ません。

黒い雨を浴びて、急性障害を起された方の被爆量は、少なくとも1ヶ月の積算値で1000(mSv)程度であると推測されます。

この点に関して、「黒い雨」の被害を隠蔽してきた政府の責任は重いと言えます。

ただ、アメリカ原子力研究所が「残留放射線の影響は無視出来る」との考えを示していた時代に、日本政府だけが「残留放射線も危険である」という見解を示す事は、現実的に不可能です。


■ 原子力委員会の動きに呼応したかに見えるICRPの表現 ■

原子力委員会の姿勢に呼応する様に、放射線防護委員会(ICRP)も放射線の防護基準の扱いを緩和してきた歴史がある事も事実です。被曝の原則に対する表現が変化しているのです。

1954年・・・「可能な最低限のレベルに」(to the lowest possible level)
1956年・・・「実行できるだけ低く」(as low as practicable)
1965年・・・「容易に達成できるだけ低く」(as low as readily achievable)
1958年      「経済的および社会的考慮も計算に入れて」という字句も加えられた
1973年・・・「合理的に達成できるだけ低く」(as low as reasonably Achievable)

さらに、1965年まではICRPの基準線量緩和されています。
一般人に対する集団線線量は作業者の1/10とされるので以下の様に変化しています。

1958年・・・0.5(rem/30年)=5(mSv/30年)
1965年・・・0.5(rem/年) =5(mSv/年)
1977年・・・5(mSv/年)  単位がremからSvに変更された
1985年・・・1(mSv/年)

注目すべきは、ゴルバチョフがソ連の書記長となり、米ソの核軍縮が始まった1985年に基準値が強化されている点です。

これは、核軍縮によって低下する核の抑止力を、放射線の影響を過大評価する事で補完したとも受け止められます。

この間、1973年にはアメリカでスリーマイル島の原発事故があり、反原発の気運が米国内で高まっていた事も、基準値の厳格化に影響したと思われます。

いずれにしても、ICRPの防護基準は、米ソが核軍拡を続けた1980年代前半までは、基準が緩和され続けています。これは、核兵器の原料のプルトニウムの製造に、原子力発電所を利用してきた事に起因すると思われます。

■ 「黒い雨」の放射線レベルは、ICRPの防護基準の1000倍? ■

NHKのこの番組が視聴者の誤解を招き易いのは、黒い雨の放射線レベルに具体的に言及していない事です。

1) 番組の序盤で黒い雨の放射線レベルは10〜30(mSv)と推定されると表現
2) 脱毛や出血斑などの急性障害は、1000(mSv)以上の、短時間での被曝で発生
3) 急性被曝の線量にNHKは言及していない

これでは視聴者は、10〜30(mSv)よりも高い放射線がどの程度か判断できません。


さて、現在世界が放射線の防護基準としてういる数値は1(mSv/年)です。
これは単純比較しても、1000(mSv)の1/1000です。

現在福島では内部被曝を含めて50(mSv/年)を暫定的な基準値としている様ですが、これも1000(mSv)に比べれば1/20の数値です。


現在の日本人は、どうしてもこの番組を見ながら、福島原発事故を連想してしまいます。
そして、線量の差などは知る由も無い一般の方は、放射線に対する不要な不安を増大させた事でしょう。

■ 間違っては居ないが、反論を封じて一方的な情報しか与えないNHK ■

NHKの番組は、政府が「黒い雨」の影響を軽視してきた事を告発していて、この点は私も政府に問題があると思っています。

一方で、NHKは残留放射線の影響は無視出来ると主張する人達の人選を、アメリカ原子力委員会のかつてのメンバーや、放射線影響研究所の現所長など、明らかに「黒」と思われる人達に限定しています。

これでは視聴者達は「こいつらウソつきやがって!!」と怒りを覚えるのも当然です。

放射線影響研究所の所長は、「共同研究の前提は、黒い雨の残留放射線量の推測値を示せる事が前提」と憮然とした表情で答えています。

これは、共同研究の前提としては科学的に当然の事を言っただけですが、所長のお顔と、話しぶりで、視聴者の反感を買うものとなっています。

しかし、私は収録にあたり、取材陣が失礼な質問の仕方をして、この所長を怒らせたのでは無いかと邪推します。上記の発言をされている所長は、その前のシーンの口調よりは、明らかにご立腹のご様子だからです。

■ 無力な被害者を演じる「被害者の会の会長」 ■

番組の最後は、赤ん坊の時に母親の背中で黒い雨を浴び、その後、白血球の減少に苦しんだ、佐久間邦彦氏が、福島から避難してきた母親達に語り掛けるシーンで終わっています。

「被曝した状況をきちんと証明できなければ、後で政府との交渉で困ります」と説明されています。

この発言自体には、何ら問題はありません。
まさに、その通りです。

問題は番組の最後にこのシーンを持ってくるNHKの編集意図です。
「黒い雨」という被曝線量の高い被害と、福島という被曝線量の低い被害を並列に提示する事で、福島も同様に将来的に被害が出るに違いないと視聴者は勘違いします。
これは明らかにNHKの製作者の悪意を感じます。



ちなみに、ネットで佐久間邦彦氏を検索したら、彼は「広島市西区の己斐原爆被害者の会」の会長をされている様です。

番組中ではその事には一切触れられず、「黒い雨」を浴びた、可哀想な被害者の老人が、福島の避難民の為に活動しているという体裁を取っています。

ここにも製作者の不誠実さを感じます。

■ ドキュメンタリーというフィクション ■

私は以前、東京のローカル局のニュース番組に出演した事がります。

当時、家内の勤めていたベビーシッター会社が
レストランで食事を楽しむ間、子供の面倒を見るというサービスは始め、
そのサービスをTV局が夕方のニュースで特集するというので、
子供と一緒に「サクラ」として狩りだされました。

「このサービスはどうでした?」とレポーターに聞かれ、
「久し振りに夫婦で食事を楽しみました」
「こういうサービスがもって普及すると良いですね」などと
家内の会社の利益になる様な答えを返しました。

これが、ドキュメンタリーやニュースの裏なのです。

■ NHKは日本に不利益になる番組を作り続けている ■

NHKの番組は、かつては「ジャパンデビュー」というNHK特集で、台湾の方のインタビューを大幅に歪曲して放送して問題になるなど(多数の訴訟が発生しました)、被虐的歴史感を国民に植え付ける姿勢が顕著です。

KHKは先日も、ICRPへの取材結果を歪曲して放送した為、ICRPから提訴されています。

何故、NHKが日本の不利益になる放送を繰り返すのか、私には全く理解出来ませんが、原発停止は、シェールガス輸入という形で、アメリカの利益になる事は皆さん頭の片隅に・・・・。


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タグ: 原発事故

2012/8/2

管元総理は放射線は本当に恐いと思っている・・・反原発の方が管さんを非難するのは矛盾している  福島原発事故
 


http://www.ustream.tv/recorded/24370897

自由報道協会の管元首相の会見。



1)管元首相は放射線を本当に恐いと思っている

2)管元首相は、浜岡原発停止によって「脱原発」「反原発」の潮流を作った

3)自由報道協会が管元首相を「反原発」のシンボルとして利用している

4)私は自由報道協会や上杉隆は、日本のジュリアン・アサンジだと考えている
 (これ、イルミナティーの手先という意味ですよ)




アメリカは日本の「脱原発」を本気で後押ししていると考えます。

その目的は、「シェールガス」のお得意様。




原発再稼動を主張する方々は、

これを阻止しようとしていますが、

日本国民が率先して日本のエネルギー安全保障をアメリカに差し出しています。



流れが変わったという事に、日本人は気付いていません。

世界の指導者達は日本の「脱原発」の方針を固めたのでしょう

「反原発」「脱原発」を叫ぶ事で、市民は体制に奉仕しています




私は原発事故直後の管元首相の行動を大きく評価しますが、

「反原発」を政治利用する今の管首相を評価できません。




首都圏から3千万人非難する必要があるのは

政治的に過大評価された放射線の危険性があるからです。

しかし、この「過大な危険性」が改められない限り、

やはり、大規模事故が再び起これば、

3千万人非難という可能性はゼロではありません。



もう、この流れは止められないのかもしれません。

私達に待っているのは、高い電気代と、

米国に上納する、過大なエネルギーコスト。

そして、独立国家としての自由の喪失。


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タグ: 原発事故

2012/7/26

モンスター・シチズンと化した日本人・・・責任は全て他人にある  福島原発事故
 
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■ 管総理に責任を被せる民間事故調査委員会とマスコミ ■

民間事故調査委員の報告書の次の一文が問題になっています。

『バッテリーのサイズや重さまで一国の総理が自ら電話で問うている様子に、「国としてどうなのかとぞっとした」

マスコミはこの文章をことさらアピールして報道し、
菅総理の精神状態が当時異常であったというイメージ操作をしています。

民間事故調査報告書では、この発言をした人物と
「同席者」としか記載していません。

ところが、「同席者」が発言の意味が歪曲されているとtwiitしたからさあ大変。



<引用開始>

http://zooey113.tumblr.com/post/19023825872

「まず、大きく報道された、《電源喪失した原発にバッテリーを緊急搬送した際の総理の行動》の件。必要なバッテリーのサイズや重さまで一国の総理が自ら電話で問うている様子に、『国としてどうなのかとぞっとした』と証言した”同席者”とは私。ただし、意味が違って報じられている」

 「これ、『どうなってるの』、と総理から何か質問されても、全く明確に答えられず目をそらす首脳陣。『分からないなら調べて』と指示されても、『はい』と返事するだけで部下に電話もせず、固まったまま、という光景を何度も見た。これが日本の原子力のトップたちの姿か、と戦慄した」

 「私は、そんなことまで自分でする菅直人に対し『ぞっとした』のではない。そんなことまで一国の総理がやらざるを得ないほど、この事態下に地蔵のように動かない居合わせた技術系トップたちの有り様に、『国としてどうなのかぞっとした』のが真相」(以上、下村氏のツイッター)

<引用終わり>

発言者は下村健一氏。
TBSのアナウンサでしたが、
フリーランスを経て、2010年に内閣官房内閣広報官室内閣審議官になっています。

東大在学中に管直人の選挙事務所の手伝いをした事もいある様です。


■ 管直人の打ち出した反原発を潰したい人達 ■

世間では色々とバカにされる管元総理ですが、
東京工業大学で応用物理を専攻しています。
原子力や放射線に関しても、
一般の素人などとは比べ物にならないくらい知識も理解力も豊富です。

私は以前から「日本を救ったのは管直人」だと言い続けています。

「国民を救ったのは菅総理・・・メディア・リテラシーという視点」(人力でGO 2011.04.11)
http://green.ap.teacup.com/pekepon/387.html

「やっぱり日本を救ったのは菅総理だった・・・じっくりと読んでください」(人力でGO 2011.05.16) 


東電は福島原発から「完全撤退」を打診し、
管元首相が激怒して、東電に怒鳴り込みに行きます。
 
管元首相は、東工大の教授をブレーンに付け、
陣頭に立って、事故修復に尽力し、
さらには逃げ腰の東電を、現場から撤退させなかったのです、

ところが、民間事故調査委員会の報告書は、
管元首相がスタンドプレーで現場を混乱させたんので
事故処理に問題が生じたという印象を与えるように
前述のした下村氏の証言を歪曲して取り上げています。

そうまでして管直人を総理に座から引きずり下ろし、
なおかつ、事故処理の責任を押し付けて
管直人の政治生命を絶とうとするのは何故か?

それは、管直人が市民運動出身の政治家で、
反原発、脱原発を本気で取り組む恐れがあったからです。


「バルカン」政治家の面目躍如・・・浜岡停止要請は正しい (人力でGO 2011.05.07)
http://green.ap.teacup.com/pekepon/418.html

管直人は「勘」の鋭い政治家です。
強力な支持基盤が無いにも関わらず、
一国の首相にまで上り詰めたのは、
彼が「どうすれば国民にアピールするか」を本能的に理解しているからでしょう。

管直人の「勘」が正しかったことは、
現在の「反原発」「脱原発」の気運の高まりが端的に示しています。

小沢や鳩山は、この流れを政治利用しているだけで、
本気で「脱原発」をする気など毛頭無いでしょう。
彼らは「脱原発」と言っていますから、
一部老朽化した原発(GEのマーク1)と、浜岡原発を停止して、
後の原発を「暫定的に」という前置きを付けて稼動させるでしょう。

原発の再稼動は野田首相が強行して国民の恨みを一身に受けていますから、
小沢と鳩山は、ちゃっかり美味しいとこ取りをするつもりです。

そもそも小沢はロスチャ勢力、鳩山はフリーメンソンで、
温暖化防止の為に原発を強力に推進していました。
それが、手の平を返したように「脱原発」を口にしても
全く説得力を欠きます。


■ 米国と官僚が最も恐れた、管直人の広域非難指示 ■

米軍はグローバルホークで福島原発の汚染状況を正確に把握していました。
その情報は、国内の米国系企業や、一部の文部科学省などの官僚には提供されましたが、
官邸には情報は伝わっていなかったと言われています。

SPEEDIの情報が文部科学省が官邸で提出していなかったというのも、
あながちウソでは無いかも知れません。

管元首相は「放射線は危険」という固定観念に縛られているようなので、
もし、管元首相がこれらの情報を知れば、
福島のみならず、関東一円の広域自主避難を勧告したかも知れません。

そうすれば、日本経済の崩壊から世界恐慌に発展したかも知れません。

だから、官邸は必要な情報が得られずに、
管元首相が空回りしてしまったのです。

しかし、結果的には、官僚と米国の判断は正しかったのでしょう。
バルカン政治家である管首相ならば、
広域非難を選択する可能性はゼロでは無いからです。

米国も文部科学省の官僚達も、
福島原発で漏れている放射線レベルなど、
何の問題が無い事など承知しているはずです。

だから、結果的に健康被害が生じないことも予測出来ますから、
広域非難の必要性が無い事も百も承知しています。

情報を隠蔽した所で、被害が発生しない事も熟知していたのでしょう。

■ 問題は、責任を全て国や総理、電力会社に押し付ける国民 ■

現在日本で起きている様々な問題の根本は、
「責任の全てを国や総理に押し付ける」国民の行動にあります。

「原発が事故を起こしたのは、政府の責任だ!!」
「事故処理が上手く行かなかったのは総理の責任だ!!」

そこには、行動主体である「国民」の責任は一切ありません。

国民が電気を沢山使った快適な生活を望んだのでは無いでしょうか?

「何でもかんでも誰かのせい」というのは小学生のメンタリティーです。

■ 批判しかしてこなかったマスコミが作り出したモンター・シチズン ■

モンスター・ペアレントという言葉が定着して久しいですが、
私は現在の日本国民は、「モンスター・シチズン」だと思います。

日本の新聞もニュースも、政府の提灯持ちの様に言われていますが、
海外のマスコミに比べれば、NHKも含めて政府に批判的です。

メディアは事ある毎に、政府を批判し続けています。
国民は知らず知らずの内に、
「政府を批判する事は当然の行為」だと刷り込まれています。

ここには、行動に主体としての「保守」は存在しません。
「国民総革新」「国民総左翼」というのが今のい日本の状況です。
まさに「モンスター・シチズン」の群れが今の日本人なのです。

原発事故直後の管元総理の行動が正しかった事は、
ネットで少し情報を集めれば分かる事です。

しかし、国民は総がかりで管直人を首相に椅子から引きずり下ろそうとしました。


産経新聞の当時の記事は、明らかに管下ろしを狙って書かれています。

メディア・リテラシーという概念が定着して
日本人は新聞やニュースを信用しなくなりましたが、
国民を騙す側は、1枚も2枚も上手です。

書かれた内容から、国民がどう判断するかも踏まえて、
情報の出し方を工夫してきます。

私達が小学生の様に、責任は誰か他人にあると思っているうちは、
日本にまともな民主主義などは絶対に芽生えないのでは無いでしょうか?

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2012/7/22

放射線で人が死ぬのは許せなくても、停電で人が死ぬのは許せる人々・・・・身近なリスクに鈍感な大衆  福島原発事故
 



■ 大飯原発稼動で、火力発電6(8)基を停止した関西電力 ■

中日新聞の記事から全文引用します。

<引用開始>

http://www.chunichi.co.jp/s/article/2012071890094758.html

関電、大飯再稼働なくても電力供給に余力 

2012年7月18日 09時49分

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政府の節電要請から16日までの2週間の関西電力管内の電力需給で、最大需要は2301万キロワットにとどまり、出力118万キロワットの大飯原発3号機(福井県おおい町)が再稼働しなくても、供給力を9%下回っていたことが分かった。猛暑となり17日の最大需要はこの夏一番の2540万キロワットに達したが、10%以上の供給余力があった。政府は夏場の電力不足を理由に強引に大飯原発の再稼働に踏み切ったが、節電効果など需要の見通しの甘さが浮き彫りになった。

 関電は5月にまとめた試算で、原発ゼロのままなら7月前半は8・2%の供給力不足が生じるとし、再稼働の必要性を強調した。政府は大飯の再稼働を決めた上で、関電管内に猛暑だった2010年夏比で15%の節電を求め、3号機のフル稼働後も節電目標を10%に設定している。

 政府は2日に節電要請を開始。関電の資料などによると、16日までの2週間の最大需要は10年同時期と比べて平均で12%低下。最大需要の2301万キロワットを記録した瞬間は供給力を344万キロワット下回り、大飯3号機の118万キロワットを差し引いても余裕があった。需給が最も逼迫(ひっぱく)した時間帯でもさらに209万キロワットの供給が可能だった。

 一方、関電に平均36万キロワットを融通している中部電力も2週間の最大需要は2139万キロワットで、供給力を9%下回った。中電管内の節電目標は当初は5%で、現在、4%に設定されているが、安定した供給体制を確保している。

 関電広報室の担当者は「雨や曇りの日が多く供給が安定したが、今後は気温が平年より高くなるとの予報がある。大飯原発4号機が稼働しても需給の見通しは厳しい」とコメント。中電広報部の担当者も「火力発電所のトラブルリスクなどがあり、電力供給は厳しい」と話した。

 千葉商科大の三橋規宏名誉教授(環境経済学)は「政府や電力会社が、原発を再稼働させるため、電力需要を恣意(しい)的に過大に見積もった結果だ。今後、猛暑になっても電力は足りると思うが、脱原発の機運を高めるため、引き続き企業と家庭で節電の努力が必要」と話した。

<引用終わり>


■ 関西電力意の夏場のピーク電力を無視した暴論 ■

上の報道を受けて、多くの脱原発派の方々は
原発を稼動しなくても関西電力管内は大丈夫と主張されています。

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http://www.env.go.jp/air/report/h17-02/02-3.pdf より

上のグラフは平成18年(2006年)までの関西電力のピーク電力です。

年度によってピーク電力にバラツキがあるのは、
その年の最大気温が影響しています。

2006年までの関西電力管内での最大のピーク電力は
2002年の役3300万kwです。

近年、省エネ化が進んでいると言われていますが、
2010年、単年のデータがあったので載せておきます。

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http://www.jgnn.net/ls/2012/05/post-4684.html より

@ 2010年の関西電力管内のピーク電力は約3000万キロワットです。

A 10%節電したとして、関西電力のピーク電力予測は2700万kwです

B 中日新聞の記事で17日のピーク電力は2540万kwです

C グラフは16日までで、14,15,16日は三連休で消費電力が少ない

D 17日よりさらに160万kwの上積が発生する可能性があります。

D 300万kwの火力発電所を止めているので、140万kwの余裕がある

17日はウィークデイで、気温も33度程度まで上昇しましたが、
関西電力管内の方々の節電努力で2540万kwのピーク電力でした。
気温が仮に、35度を超えて行くような日があれば、
クーラーの使用確率が高くなるので、ピーク電力が一気に増大する可能性があります。

これを無視して、中日新聞は
原発を稼動しなくても電力は209万kwも余っていたと書いています。




はっきり言います。
バカです。



■ 関西電力は余剰発電量を500万kw程度に想定しているのでは? ■

一般的に電力需要が増大して、電力供給が不足してくると、
電流の周波数が低下してきます。
(発電機の付加が増大する為でしょうか)

発電所では交流電流の周波数を一定に保つように運転する事によって、
電力の需給が安定します。

電力需要の短時間の増大に対して、
火力発電所は出力調整が可能ですが、
原子力発電所は出力調整が簡単には出来ません。
これを実験して大事故を起こしたのがチェルノブイリです。

上の1日のピーク電力の変動を見ても分かる様に、
使用電力の総量は、時間と共に刻々と変化します。

@ 関西電力では、約400〜500万kwの発電力の余裕を見ている

A 使用電力量の20%程度の余裕を見込んでいると思われる

B 10%省エネが実現した場合、ピーク電力を2700万kwと仮定する

C 20%の余剰発電量を確保すると3240kwの供給力が必要

D 大飯原発を稼動しなければ、余剰電力はほとんどゼロ。

E 原発を稼動しなければ、突然の大規模停電を覚悟する必要がある

F 大規模停電を防ぐ為には、計画停電を実施しなければならない


■ 行政も電力会社も大規模停電を絶対に許されない ■

関東では計画停電は経験済みです。

停電エリアでは以下の事態が発生しました。

@ 信号が全て消える

A 電車が全て止まる

B 病院には予め電源車を派遣する

D 工場もオフィスも機能を停止

関東の場合は計画停電でしたから、
仮定でもオフィスでも工場でも大きな問題は発生しませんでした。


しかし、これが広域で、突然発生したらどでしょう。

@ 信号が突然止まり、交通事故の危険が高まる

A クーラーの効かない暑い電車の中に閉じ込められる

B 病院なども、バックアップ電源が無い施設では医療機器がストップする

C 職場のコンピューターが突然落ちる

D 工場のラインがいきなり止まる

E エレベーター内の閉じ込めが各所で発生する

F 気温が最高の時に高齢者家庭も含めエアコンが使用出来ない


関東の計画停電は、3月でした。
気温は寒いくらいの時期です。

さて、真夏の盛りの日中に突然大規模停電が発生したらどうでしょう?

@ 高齢者の方には熱中死する方が出てくる。

A 半導体のウエハースや化学工場などでは、停電時に多くの損失が発生する

B 医療機関で事故が発生する可能性がある

これらの責任は誰が負うのでしょうか?
電力会社でしょうか?
政府でしょうか?

昨年、九州だったと思うのですが、停電が発生し、
半導体のウエハーを製造する工場が多額の損失を被りました。
この企業は当然、電力会社に損害請求をしています。

こんな請求が、大量に電力会社に押し寄せたら、
電力会社が破綻するかもしれません。

では、政府がこれを肩代わりするのでしょうか?
それは私達のい税金である事を忘れてはいけません。


■ 身近な原因の命の損失は無視できるのに、放射線による命の損失は無視出来ない ■


この様に、脱原発、反原発を訴えるということは、
それが原因で人が死んでも構わないという事に等しい。

しかし、人々は、予想できるリスクによる死に寛容です。

老人が熱中症で亡くなっても
「あの日は暑かったからね、かわいそうだったね」で済ませてしまいます。

交通事故で誰かが亡くなっても
「車は本当に恐いよね。あんたも気をつけなさいよ」で済ませてしまいます。

ところが、福島原発事故の放射線では、
未だに誰も死んでいませんし、
将来においてもその影響はICRPの予測などよりは軽微です。
(多分、将来的にも一人も死なないのでは?)

それなのに、脱原発の為には、夏場の停電もやむを得ないと人々は言います。


それでは彼らは街頭に出て、

「停電で熱中症で老人が真でも、原発を止めるぞー」
「停電で病院で人が死んでも、原発絶対止めるぞー」
「停電で交通事故が起きても。原発なんていらなーい」

そう叫べるでしょうか?

私には反原発、脱原発のプラカードを持つ人に群れが
こう叫んでいる様にしか見えません。

■ いざ停電で人が死ねば、電力会社と政府に責任転嫁する人々 ■

ところが、仮に停電で死者が出た場合、
人々は、これまた電力会社と政府を批判します

「原発ばかり作って、火力発電の整備を怠った電力会社を潰せー」
「原発停止を黙認し、危機管理を怠った政府を潰せー」
「原子力も要らないし、停電もイラナイーーー」
「電力料金の値上げなんて、絶対に認めないーーーー」

まあ、多少誇張はありますが、
原発事故以来の大衆の行動を見ていると、
多分、これに近い事が起きるでしょう。

■ 脱原発・反原発のデモに行く前に、エアコンを捨ててて、TVを捨てよう ■

私は個人の意見としては脱店発も反原発も大いに結構と思っています。

私自身、ICRPの防護基準が緩和されなければ、
原発は再稼動すべきでは無いと考えています。

しかし、そういった事を口にするならば、
先ず、自分が率先してクーラーを捨てるべきです。
電力を大量諸費する大型TVを捨て、14インチくらいの液晶TVにすべきです。

個人の権利を手放さずに、公共の福祉は実現しないのです。

自然エネルギーがあるじゃないかと言う人は、
現在の2倍以上の電力料金を負担してから言ってください。
孫さんが、大喜びする顔が目に浮んで来ます。

■ 想像力を失った大衆 ■

電力会社の社員の方は、日々電力の安定供給の為に努力されています。
台風などで停電になれば、暴風雨の中、復旧作業に勤めます。
そうした、目に見えない、彼らの日夜の頑張りで、
私達の生活が支えられていることに、ほとんどの人は気付かないのです。

(反原発の方は、「それは下受けの社員だ」と言うのでしょうが・・・。)

こうした当たり前の現実を、想像する力を失った人達は、
何故か、存在しない放射線の恐怖を想像しまくります。

TVや新聞なんてウソだらけだと言う一方で、
TVや新聞の情報を、都合良く解釈しています。

今回の中日新聞の記事も、
しっかりグラフを見て、
しっかり記事の内容を検討すれば、
17日はたまたま大丈夫だった程度の記事です。

多くのブロガーがこの記事を、
鬼の首を取った様に紹介しています。


あまりに頭に血が昇ったので、
本日は少々過激な記事になってしまいました。



ちなみに、我が家はエアコンもTVもありませんから、
こうしてブログで好き勝手を書く事に問題は無いと思います。

今年も暑い夏がやってきます・・・。
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2012/7/20

被曝した家畜をどうするか?・・・難しい問題ですが・・  福島原発事故
  

■ 被曝した家畜をどうすれば良いのか? (ご質問) ■

被曝した家畜をどうするのか、質問を頂きました。

< 質問 >

希望の牧場ふくしま〜岐路に立たされています。警戒区域なので数名でのお世話も限界でしょう。「日本獣医師会サイドから、日本獣医師会が中心となって新たなプロジェクトを立ち上げ、被ばく牛を圏外に出して、グループ分けし、飼養管理する案が出されました。」プロジェクトの概要
(1)被ばく家畜の“家畜”としての再生の模索 (2)耕作放棄地の保全管理などへの活用 (3)安楽殺、解体を含めた研究への活用  
圏外へ出して?規準緩和して食用にするのか、或いは活用するフリをして処分してしまうのか、、、人力さんはこの裏側を想像出来ないでしょうか。寄付金が今は足りていますが、人手も含めてこのままずっと牧場運営を続けられるとも思いません。でも何とか生かす、或いは元通りにならないものでしょうか。

<質問終わり>

■ 家畜はペットでは無い ■

非常にお答えし難いご質問ですが、
本日は、冷酷に書かせて頂きます。
「情」を交えると、論点が不明確になるからです。


家畜はあくまでも「経済動物」であり「愛玩動物」ではありません。

「被曝した」というだけで、家畜の商品価値は無くなります。
「経済動物」としての価値を失った家畜を育てる事は、
「ペットを飼う」とこと同義です。

被曝家畜は将来的にも価値を生み出しませんから、
これらの家畜を飼う為のコストは、純粋に持ち出しとなります。
これでは農家は破綻してしまいますから、
普通の農家であれば、家畜を安楽死させて、
その保障を政府か東電に求めます。

もし、被曝家畜が価値を持つとすれば、
それは研究対象としてですが、
被曝による影響は、10年後、20年後になりますから、
被曝量が少ない家畜をそのまま飼育しても、
何の影響も出ずに、無駄に餌代ばかりが掛かる事になります。

そもそも、被曝の影響は確率的に発生しますから、
多数の実験動物を揃えなければ、あまり実験の意味を持ちません。
マウスは安価で、世代交替が早いので、
被曝実験向きの動物ですが、
牛などは、研究に向かない動物の筆頭とも言えます。

■ 手塩にかけて育てた家畜は、当然食用になる ■

ここで問題になるのは、農家が家畜を手塩に掛けて育てるのは、
食用にする為だという事です。

乳牛も乳の出が悪くなれば、当然処分されます。

農家でも無い私が言っても全く説得力を持ちませんが、
農家が家畜を大事にする事と、
一般の人がペットを可愛がる行為は
全く別の行為である事には注意が必要です。

仏教国の日本では、人間の命も、ペットの命も、家畜の命も等価ですが、
これは、輪廻転生という仏教概念によるもので、
キリスト教の復活では、人間が牛になる事はありません。

この仏教的な、「ミミズだって命の重さは一緒」という思いが、
「福島の家畜は可哀想」という感情を、日本人に自然に生じさせます。

でも、本来は食べる為に飼育される動物なのです。

■ 象徴的意味しか持ち得ない ■

現在、福島の被曝家畜たちは、
家畜としての当然の経済価値を失い、
実験動物としての価値もそれ程高くありません。

しかし「可哀想な動物達」という、象徴的価値はそれなりに持っています。

この「象徴的価値」が、政治的に飼育費用を上回るのであれは、
これらの家畜達は、生き残る事が出来ますが、
時間と共に「象徴的価値」を失えば、
寄付金も底を突き、結局はこれらの家畜達は殺される運命にあります。

■ 「家畜達が可哀想」と書くメディアがあれば、私は信用しない ■

もしメディアがこの家畜達を取り上げて「可哀想」と伝えるならば、
私はそのメディアを信用しません。

極めて政治的か、あるいは大衆におもねった報道姿勢だからです。

むしろ、これらの家畜が始末されなければならない事を
ストレートに伝えた方が、放射線が経済に与える問題が明確に伝わります。

■ マンガですが「銀の匙」は家畜の命の問題を正面から扱っています ■

マンガの話で恐縮ですが、
少年サンデーに連載されている「銀の匙」という作品は、
農業高校で畜産を専攻する高校生の目を通して、
「家畜の命」の問題を正面から問いかけています。

私のブログで申し訳ありませんが、参考になれば・・・

「夢ってなんだろう?・・・「銀の匙」荒川弘」
http://green.ap.teacup.com/pekepon/809.html

■ 放射線の真実が明らかになれば、この様な悲劇を防げるはず ■

今回の被曝家畜の問題は、
結局は「低線量率の被曝も危険」とするICRPの厳しすぎる防護基準が招いた悲劇です。

この問題を解決しない限り、この様な悲劇が何度でも発生します。

尤も、少しでも放射線が入っていない食品を求めているんもは、
私達自身なのですが・・・。

「可哀想」と言う方達が、これらの家畜の肉を食べられるかが問われているのだと思います。



本日は、冷たい書き方になってしまって申し訳ありません。
でも、中途半端な状態は、家畜にとっては不幸だと私は思います。

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