2012/7/17

火力発電所のフル稼働で電力は賄える・・・ゼロリスクを求めてリスクを高める国民  福島原発事故
 
■ 火力で電力を賄えるのに、何故、原発の稼動が必要なのか? ■

ご質問を頂きました。

<質問>

日本人の多くが、「反原発」と「消費税反対」に目がくらんで、結果的に現在の「ナマヌルイ」生活を決別する事になるのでしょう。
と人力さんは書いていますが、大飯再稼働で火力が6基止まり後2基止まるそうです。関電の火力に限ってトラブルが起こり、すぐに直せても手を付けない。コスト面も火力は7,8年前の3分の一になっているはず。←知人が電源開発関係です。
関電は電力が足りていても原発を全て動かすと言ってます。これでは放射能被害などに関わらず原発反対!の流れになるのではないでしょうか?

<質問終わり>

■ 低線量率の放射線の危険性の評価で大きく変わる原子力行政 ■


私の立場は、「低線量率の放射線の危険性を再評価しない限り、原発は段階的に廃止すべき」です。

ICRP(国際放射線防護委員会)の推奨する防護基準は

1) 平常時は1(mSv/年)を目標として管理する
2) 事故時は20〜50(mSv/年)を目安にする

事故時に一時的に基準が緩和されるのは、
ICRP自身が1(mSv/年)という基準が
過大安全性である事に自覚的であるからです。

1(mSv/年)という防護基準は、
ICRPが1959年に「直線仮説(LNT仮説)」を採用して決められました。

H.J.Muller が「放射線は微量でも毒であり、有害性は直線的な比例関係にある」
とする「直線仮説」を提唱し、他の遺伝子学上の業績と併せ
ノーベル生理学・医学賞を受賞したのは1946年の事です。

さらにその元になるオスのショウジョウバエの精子の遺伝子が
放射線の影響を直線的に受けるとする実験結果が発表されたのが
1927年と1930年の事です。

オスのショウジョウバエの精子の細胞は、
DNAの修復機能を持たない、
動物では稀に見る特異な細胞である事は、
後にカルフォルニア大学のバークレー校の研究チームが明らかにしています。

1953年にジェームズ・ワトソンとフランシス・クリックが
DNAの二重螺旋構造をX線解析の結果から提唱し、
1963年に彼らはこの業績によりノーベル賞を受賞しています。

この後、DNAの修復機能が次々に明らかになり、
DNAは1本鎖切断のみならず、
2本鎖切断も、巧みに修復する事が知られるようになりました。

現在では、細胞1個あたり1日に最大50万回切断されるという研究もあり
DNAは絶えず切断され、修復される事が普通の姿である事は判明しています。

■ ICRPも最新の研究を無視出来なくなった ■

最近ではMITの研究チームがマウスに自然放射線の400倍の外部被曝を与え、
マウスのDNAが損傷を受けても、全て修復し、
DNAに損傷が残らなかったと発表しています。

ICRPはDNAの修復はおろか、DNAすら発見しれていない
1930年のショウジョウバエの特異な実験を元に、
1946年に提唱された「直線仮説」を元に
1(mSv/年)も危険としてきました。

しかし、さすがにこの基準は最新の研究結果を無視しすぎていると自覚しています。
しかし、ICRPは多くの研究者の追及にもかかわらず、
この基準自体を緩和していません。

ところが、スリーマイルやチェルノブイリの結果、
ICRPの防護基準以上でも発癌などが増加しなかった事が明らかになりました。

逆にチェルノブイリでは厳しすぎる防護基準によって、
多くの強制非難の人々が発生し、
彼らが強制非難によるストレスや失業によって、
アル中になったり、精神を病んだり、ストレスによる疾患が増加しました。

さすがにICRPも1(mSv/年)を事故時に適用すると
厳しすぎる防護基準が被害を拡大する事を無視出来なくなりました。


そこで福島原発の事故後には、
日本政府に対して、防護基準を緩和する様に勧告しています。

<引用開始>

ICRP、放射線の防護基準緩和を提言
http://www.news24.jp/articles/2011/03/31/07179831.html

< 2011年3月31日 16:07 >(日テレ)

 ICRP(=国際放射線防護委員会)は31日、日本が定める放射線の防護基準について、福島第一原子力発電所の事故の事態の長期化も見据えて基準を緩和するなど、より現実的な対応を求める提言を行った。

 政府は、福島第一原発の事故を受けて、原子力関連施設での緊急作業従事者の被ばく線量限度をこれまでの100ミリシーベルトから250ミリシーベルトに引き上げた。これに対して、ICRPは、国際的に見てもかなり厳しく設定した基準であるとして、現在の事故の重大性を考えると、緊急作業従事者については基準を緩和してより現実的な対応をすべきとの提言を行った。具体的には、ICRPの勧告に沿って、緊急作業従事者の被ばく線量限度を500〜1000ミリシーベルトの範囲内で設定すれば、直ちに健康への影響はないとしている。

 また、一般住民についても、事態の長期化を考慮して、緊急時の被ばく線量の基準緩和を含めて協議すべきだとしている。

<引用終わり>

■ 防護基準は政治的意図で決められている ■

この様に、放射線防護の科学的常識は変化しつつあります、
1(mSv/年)という防護基準は、改定されません。

それは。「放射線はとても危険」とされる事こそが、
世界を平和に保っているからです。


あまりにも人類に対する被害が大きい核兵器は使う事が出来ません。
これこそが、「核の抑止力」を最大に発揮されるトリックであり、
その結果、人類は大規模な戦争を回避する事が出来ています。

ですから、ICRPの防護基準は、1000倍近い安全率があったとしても、
これが改定されることは、世界に戦争の火種がある限り絶対にありえないのです。

ただ、20年後、30年後に世界がもっと平和になった場合、
福島の研究結果を元に、防護基準が緩和される可能性はあります。

■ 危険な原発を再稼動する理由 ■

ICRPが防護基準を緩和しなければ、
事故時に放射線を撒き散らす原発の危険性は、
政治的に保障されています。

一度大規模な事故が起きれば、多くの強制非難を発生させ、
地域経済に壊滅的なダメージを与えます。


その危険な原発を何故再稼動するのか?

指摘の通り、日本の火力発電所を総動員し、
さらに送電分離や税制に優遇策で、
小型で高効率なガスタービン発電機を民間が導入すれば、
日本に原子力発電者は必要ありません。


ただし、これには当然リスクが伴います

1) ガスや原油の価格が将来的に現在の価格水準であるとは限らない
2) 中東から6割の原油を輸入する日本にとって、中東有事による原油供給の手痛いは致命的
3) アメリカのシェールガスへの依存が高まれば日本のエネルギー政策がアメリカに支配される
4) 新興国のエネルギー需要の高まりは、原油やガスのコストを高騰させる

これは、エネルギー供給側のリスクです。
この他に、原発の維持費の問題がります

1) 稼動していなくても原発の維持管理費が掛かる
2) エネルギー有事に備えて、いつでも稼動できる状態を維持するであろう
3) 核燃料や放射性廃棄物の管理コストは発生し続ける
4) 稼動しない原発によるコストによる電力会社は、電力料金を引き上げなければ各社破綻する

様は、原発を再稼動しなければ、電力料金が確実に値上がり、
かつ、エネルギーの安全保障体制に大きな綻びが生じます。

電力会社の破綻を防ぐ為には、
原発を全て国有化して管理する以外に方法はありませんが、
その場合、原発の維持管理コストは税金として国民が負担する事になります。

■ 電力料金の値上げは空洞化を加速する ■

円高で製造業の空洞化が加速する中で、
さらに電力料金が値上げされれば、
製造業は日本で生き残る事は不可能です。

電力使用の大きな業界から、
海外に流出します。
所謂、空洞化の加速です。

空洞化は雇用の喪失と同義です。
さらには、法人税、所得税、住民税なども減収となり、
国家や地方の財政破綻を加速させます。

■ 危険で無い放射線を恐れるあまり、自分達の生活を破壊する愚 ■

現在問題になっている様な、低線量率の放射線は、
人間に害を与えるようなものではありません。

むしろ適度な活性酸素の増加は、ジョギングと同様な効果があり、
活性酸素を除去する為に、眠っていた免疫系が活性化し、
健康を促進するという研究結果も多数あります。

低線率放射線治療は、安価な医療を実現する可能性を秘めています。
癌の放射線治療の前段階として、低線量率放射線の全身照射は実用され、
放射線治療の副作用や、放射線治療自体による癌の誘発を抑える事も明らかになっています。

さらには、自己免疫性疾患の改善効果なども確認されており、
低線量率放射線治療は次世代医療として注目されています。

その一方で低線量率放射線治療は安価な医療なので、
製薬会社の利益を圧迫する事から、
今後、この分野の研究には製薬会社の様々な妨害が加えられる事も予想されます。

安価な低線量率放射線治療で癌が改善するならば、
体を痛めつけるだけの高価な抗癌剤など不要になるからです。

この様に、低線量率放射線に関する科学的常識が大きく変化する中で、
一部の狂信的な科学者達と、放射線が危険でなければならない勢力が
低線量率放射線の安全性を否定し続けています。

この勢力の中に「原子力村」が含まれている事に注意が必要です。

原発は安全性を確保する為に、高い安全基準で建設されます。
この基準を満たすメーカーは限られてくるので、
一部のメーカーが利権を独占し、さらに割高な調達コストで潤っています。
これは、新興国のメーカーが原子力発電所ビジネスに参入する事をブロックしています。

さらには、低線量率の放射線も危険とする事で、
廃棄物の管理コストが莫大に発生します。
ただのゴミが、宝の山に変わるのです。



この様な事実があるにも関わらず、
多くの日本国民が原発の再稼動に反対しています。

これは、ほとんどギャグとしか言いようの無い状況ですが、
ゼロリスクを求める人々には、
私達の声は届くことは決してありません。
17

2012/7/10

政争の具となる反原発・・・善意を利用する政治  福島原発事故
 

■ 「やさしい名前」の暴力 ■



市民の革命や暴動に「やさしい名前」を付けるとイメージが一変します。

「プラハの春」は共産党政権化のチェコスロバキアで
市民の起した反乱運動でした。
しかし、ソ連軍の戦車が市民革命を無残にも蹂躙しました。

この事件以来、政府に抵抗する市民運動や市民革命に
「やさしい名前」が付くようになります。

ウクライナの市民運動に付けられた「オレンジ革命」や、
中東の市民の蜂起に付けられた「中東の春」などが良い例です。

ところが、これらの「やさいい革命」の背後には
CIAなどの諜報組織が暗躍しているのが常です。

この様に市民運動や市民の暴動に
「やさしい名前」を付けて印象操作を行う手法は、
「プラハの春」以来のメディアの常套手段となっています。

「やさしい名前」は、市民運動の政治的対立構造や
市民革命の持つ暴力性をやさしく包み込み、
権力に対峙する市民達を、純粋で無垢な存在に見せかける手助けをします。

■ 時代と共に変化する「革命」 ■

従来、日本において「デモ」とは極めて政治的行動でした。

全共闘の闘争や、労働組合の活動が、
日本におけるデモの基本イメージです。
ですから、日本人がイメージする「デモ」という言葉には、
無意識的に暴力のイメージ重なります。

「革命」という言葉にもかつては「暴力」のイメージが濃厚でした。
フランス革命に端を発する市民革命は、
やがてソビエトに代表される社会主義革命へと進化して行きます。

ところが、共産圏の崩壊と共に「革命」のイメージが変質します。
そもそも共産圏の崩壊自体が「市民革命」によるものだったので、
「革命」という言葉が、「市民による平和の訴求」へとイメージチェンジしたのです。

さらには「革命」を知らない日本の若い世代が
「革命」という言葉を「オシャレ」な言葉として使い始めます。
「チョコレート革命」、「オシャレ革命」などと言う
甘酸っぱい言葉とセットにすると、革命のオシャレ度は格段に向上します。

この様に「革命」という言葉自体のイメージも、
「革命」という言葉の用法も時代と共に変化をしています。

現在では「革命」という言葉からは
「暴力」では無く「平和」のイメージが漂う様になりました。

■ 「あじさい革命」という「無垢な暴力」 ■

反原発を訴える市民が首相官邸の周囲をデモ行進し、
彼らはその活動を「あじさい革命」と自称しています。

「原発に反対する市民の革命」とか、
「原発再稼動を絶対阻止する市民集会」などというよりも、
はるかに「情緒」があり、6月の梅雨空に似合う名前です。

「私、きのう『アジサイ革命に』に参加したよ。」と職場でOLが語るのと
「私、きのう『原発再稼動に反対する市民集会』に参加したよ。」と語るのでは
そのイメージは大きく異なります。

「アジサイ」という、「ひっそり」と咲く花を選んだセンスも秀逸です。

このデモに参加された方々は、
原発再稼動に踏み切る「政府の暴力」に、
雨に打たれるアジサイの花の様に、健気に抵抗するという
脳内イメージに酔っているのかも知れません。

しかし、このデモの参加者達のどれ程の人達が、
自分で科学的情報を調べたりしたでしょうか?

彼らに問えば「ネットで原発と放射線の恐さは沢山調べた」と答えるでしょう。
しかし、これは「科学的」ではありません。
「科学」とは、反証も含めて検討する必要があるからです。
特に「放射線の影響」は、科学的には確定していません。
ですから、ニュートラルな立場で、「危険」と「安全」を検証しなければ、
「放射線について調べた」とは言えないのです。

少なくとも「強制非難地域が解除された地域でに放射線の影響はほとんど無視できる」
というのが、科学的な常識というものです。

福島の地を離れる事の出来ない人達は、
本当は安全であるにも関わらず、
福島とは直接関係を持たない多くの市民の
「放射線はとっても危険だ」という声に、心の平穏を乱されています。

自分や家族は、きっと将来癌になるのでは無いかと
不要な不安に怯えています。

ところが、デモ参加者は「あじさい革命」という名前とは裏腹に、
「善意の暴力」を自分達が振るっているという事に彼らは無自覚です。

デモ参加者の「純真で真剣な表情」を見るにつけ、
「無垢な善意」は時には悪意よりも残酷である事を思い知らされます。。


■ 政治利用される「無垢な善意」 ■

もし9月に総選挙があるならば、争点は「消費税」と「脱原発」です。

「脱原発」を争点とした選挙は、ドイツに前例があります。

脱原発を主張した「ドイツ緑の党」は、環境派、市民派の政党として知られています。
ところが、「ドイツ緑の党」が「ドイツ赤軍」の残党である事を知る人は少数です。
「社会主義の崩壊」で思想的拠り所を失った「ドイツ赤軍」は、
看板を「赤」から「緑」に架け替えることで、見事に復活したのです。

そして急進派の反原発活動家として知られるクリス・バズビーは、
ドイツ赤軍のメンバーだったのです。
しかし、バズビーは原発詐欺商売が発覚して、
現在では「緑の党」からも距離を置かれています。

ここで注意が必要なのは、「ドイツ赤軍」が「緑の党」に変身する動機です。
社会主義の崩壊は「ドイツ赤軍」の存在理由の否定になります。
そこで彼らは、政府との新たな対立軸を模索する事になります。

その頃、リベラルな市民の間では環境意識が高まっていました。
そこで「ドイツ赤軍」は、この様な市民活動に浸透し、
やがてはそれを指導する事で「緑の党」という一大政治勢力を築き上げます。

そして終には連立内閣の一員として、「脱原発」を勝ち取るのです。
その結果国民に課せられたのは、高い電力料金でした。

一方で企業はフランスの安い原発による電力を利用しています

■ 「脱原発」と「消費税反対」で「市民政党」に化ける「小沢新党」 ■

「国民の生活が第一」と訴えて政権を取った民主党は、
かつての「社会主義政党の成れの果て」でした。

いえ、「社会主義政党の成れの果て」を、
小沢一郎が政治利用して出来上がった「寄せ集め政党」でした。

ところが、「消費税増税」と「原発再稼動」で、
本来市民勢力であった民主党は、市民と対立する政党になってしまいました。
世間で言われるとおり、自民党と民主党の区別が付かなくなってしまいました。

アメリカでは共和党は「強者の為の小さな政府」を主張し
民主党は「弱者の保護を目的とした大きな政府」を主張します。
この対立軸は明確なので、2大政党制は崩れる事はありません。

日本の民主党は管元首相が「消費税増税」を打ち出した時点で、
存在価値を失ってしまいました。

その事に自覚的な小沢一郎は、
たとえ離党になるとしても「消費税増税反対」を貫きました。
「消費税増税反対」と「反原発」をセットにすれば、
充分、次回の選挙で勝算があると判断したのです。

これは「ドイツ赤軍」が「ドイツ緑の党」に変身した状況に似ています。

しかし小沢氏はクリーンなイメージが無い。
だから看板だけ架け替えても、世間が小沢氏を支持するとは限りません。

そこで次回の選挙で、小沢氏は思い切り橋本大阪市長に擦り寄るはずです。
それには「反原発」を共通テーマとする事が尤も分かり易い。

「平成維新の会」はかつての小沢氏の主張を代弁するかのような党です。
一方、現在の小沢氏は、かつての自身の主張を180度ひっくり返して
「国民の生活が一番」などと言っています。

本来、この両者がくっ付くはずなど在りえないのですが、
「選挙に勝って政権を取る」という目的の為には、
主義など二の次、三の次というのが小沢氏の政治手法です。

さらには現在の「国民生活が一番」という主張は、
自民党に対立する為にデッチアゲタ主張なので、
従来の小沢氏の政治ポリシーは橋本氏の主張に近い。

結局、両者の目的が「官僚機構の破壊」であるならば、
次回選挙で、小沢・橋本のタッグも在り得ます。

■ 橋本氏に袖にされて終わる小沢一郎 ■

尤も、新しい時代の政治家である橋本氏は、
ツイッターなどを通じて国民に直接的にコミットしてきます。
その点。、小沢氏は30年も50年も古い政治家です。

私は橋本氏は、小沢氏の持つ「古くてダーティーなイメージ」を嫌うと思います。
小沢氏との連携は、橋本氏のイメージを著しく損ないます。
私は橋本氏は小沢氏のラブコールを絶対に受けないと思います。

むしろ、選挙で大敗した自民党と民主党の「上げ潮派」を吸収したり、
みんなの党との連立を模索するでしょう。

ここに至って、「古い政治」は完全に力を失い、
初めて「都市の浮遊票」を票田とする政党が誕生するのでは無いかと思われます。

民主党は労働組合の党に逆戻りし、
自民党は公共事業を基盤とする地方の利権を代表する党になってゆくでしょう。

■ 「反原発」と「消費税反対」が日本にもたらすもの ■

私は世界の中の日本を考えた場合、
ジリジリと衰退するよりも、
橋本氏の主張する様に、都市の成長力を高めた方が将来は良いと考えています。

一方、それは地方の衰退と同義であり、
また、都市の中の弱者の切捨てで同義でもあります。

日本人の多くが、「反原発」と「消費税反対」に目がくらんで、
結果的に現在の「ナマヌルイ」生活を決別する事になるのでしょう。

「あじさい革命」という「やさしい響き」の裏に隠れる危機に
どれだけの人が気付いているのでしょうか?

そういう視点で冒頭の映像を見ると、
「善意の暴力」という言葉の意味も理解して頂けるのではないでしょうか・・・。
「無垢な善意」とは、時として自分自身に跳ね返って来る暴力にんなるのです。
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タグ: 原発事故

2012/6/20

「日本がアメリカに占領される」・・・菅氏が抱いた不安は当然である  福島原発事故
 


■ 原発事故処理の指揮は事実上米軍が取っていた? ■

「株式日記」さんに興味深い記事が載っていました。

原発事故後に官僚と政府はSPEEDIのデータや
米軍から提供された放射能汚染分布のデータを
あえて隠蔽した事が疑われています。

文部省の官僚と、管元首相がスケープゴートにされていますが、
私はかねてより、あの時点で事故の実態が明らかになれば、
日本の経済は終焉しており、
それは世界経済の崩壊を引き起こしただろうと推測しています。

「リスクのトリアージ・・・被害を最小化する為に」(人力でGO 2011.05.10)
http://green.ap.teacup.com/pekepon/421.html

一方、原発事故直後の月曜日に、
東京株式市場は開場しており、
海外投資家達が売り逃げて、暴落しています。

日本が未曾有の危機に瀕しているにも関わらず、
円高が進行して、日本資産を売り抜ける外国勢に
「泥棒に追い銭」状態となりました。

ここら辺の事情が、下に詳しく書かれています。

「文科省と保安院は、被曝データを公表せず、首相官邸にも伝えなかったという。上杉隆」
(「株式日記と経済展望」 2012年06月19日 | 政治)


<引用開始>

--前略--


◆ケイシーまつおか氏の2/29 のtweets より(現在はすべて削除されている)
http://enzai.9-11.jp/?p=10614

(1)今日、夕方の酒席である有名なエコノミストと同席。こうした著名な人には珍しく原発問題を語っていた。彼の確認したところでは、「政府の今やっていることは最善策である」という。少しカチンときたので黙って聞くことにした―。
posted at 01:30:46
(2)彼が指摘するのは、@菅首相が「アメリカに占領されるぞ」と話した事Aその後、特捜部も菅直人らに事情聴取すらしない事B国際会議でも菅直人が招かれ歓迎されている事――これらにはちゃんと理由が‥。菅首相は実はアメリカや世界中と連携して今の福島と関東の被曝を敢えて許したのだという。
posted at 01:31:02
(3)もしもあの時、本当に福島と関東地区に避難命令を出し、3000万人以上を避難させたら、経済はマヒ、株価や日本国債も暴落・利回は上がり世界経済は大混乱に陥った。その後の欧州危機も重なり、今では世界中で戦争が起きていた、折しも3.11は中東のジャスミン革命の真只中だった
posted at 01:31:48
4)東電は情報を管理すらできず、一方米国からは矢の催促。専門家の話を聞いた菅直人氏は「最悪の事態」を想定し、一度は3000万人の避難を指示しようとしたという。それを止めたのは、アメリカ。すぐさま官邸を情報はスルーされるようになり、重要な情報も首相と側近は本当に知らされず骨抜きに。
posted at 01:32:03
(5)アメリカや欧米諸国は、日本にいる自国民の安全は守りつつ、日本の経済活動は止まらないよう情報操作に乗り出し、官僚組織や大手マスコミそして慌てふためく東電も巻き込んだ。 当時、親米派議員だけが先回りした動きができたのはこのため。トモダチ作戦決行も直前まで首相は知らなかった。
posted at 01:32:18
(6)東電は官邸でなくアメリカ軍に情報を提供。彼らは自分達の手には負えないと知っている。自衛隊も。頼れるのは世界最高の原子力対応ノウハウを持つ米軍の特殊部隊しかいない。その情報を元に在日米軍や外資系企業幹部、そしてマスコミ幹部には情報は渡り、官邸はその二次情報に頼るしかなかった
posted at 01:32:33
7)そうしたアメリカの意図や行動を見て、菅首相は「アメリカに占領されるぞ」と側近に語ったという。もし彼が首都圏3000万人の避難を強行していたら在日米軍と第7艦隊は日本を災害救助と原発事故収束の名のもとに押え、全責任を不人気の菅首相に…。菅氏らが生命の危険を感じたのも無理は無い
posted at 01:32:42
8)つまり、今の福島県民の被曝も、首都圏の人達の被曝も、汚染食品の流通も、すべてアメリカや世界経済の崩壊を避けるための、「捨て石」となった。福島県民と子供達、そして首都圏の人達を犠牲にすることで、世界経済と秩序を守った。確かに未だに世界各国は日本の産品を禁輸している
posted at 01:32:51
(9)確かに、経済政策も白川日銀総裁はどれだけ円高が進んでも通貨供給をしなかった。日本から企業、外資系企業を逃がす戦略をアメリカが取り、日本の資産を売却し高い円で海外企業や資産を買い移転させる。事実、それで外資の拠点は去り、外国人が株を持つ日本企業の空洞化が進んでいる。
posted at 01:33:01
10)今の状態は、日本国民が放射能被曝を続けながら経済活動だけは世界経済は崩壊しない程度に回し続けるように全てが操作されている。諸外国から見れば、福島の子供が何人甲状腺癌で死のうが関係ない。むしろ都合がいい。政府首脳も上級官僚もマスコミ幹部もそれに逆らえない。彼らにも生活がある
posted at 01:33:11
(11)優秀なハズの国会議員が放射能問題では矛盾したことを言うのには理由がある。これが「最善策」だからだ、世界そして日本にとって。だから、福島の人達は逃げなければ、単に見殺しにされるだけ…彼の言うとおりだ。その彼も公の場では言わない。彼にも生活がある。今夜は酒で口が滑っただけだ‥
posted at 01:33:22
12)世界経済と日本にとって、福島の人達が、日本の子供達が人知れず安楽死してゆくのが「最善策」なら逃げるしか生き残る手はない。―なぜ、菅直人が逮捕も取り調べもされず、海外でも堂々としていられるのか…彼は「世界経済を救った」のだ。福島の子供達の命と日本の運命をを引換に…。
posted at 01:33:35
13)まぁ、酒席の戯言。信じるも信じないも、私次第か。。。


<引用終了>

■ 日本という国の置かれた状況を象徴している ■

上の記述は意味深です。

日本は既に搾り尽くされようとしており、
日本の資産や、技術力や生産力を海外に移転して、
韓国や中国、その他の新興国を新たな世界の工場とする事が
米欧の利益になると考えられているのです

日本は生かさず、殺さず。
ただし、今後は日本では無く、
新興国でより安い製品を大量生産する。



・・・私が世界の経営者であっても、同じ決断をします。
日本を外から見れば、日本の衰退の原因は明らかなのです。


悔しいのは、日銀や官僚達がそれに抵抗出来ない事。
どうにか、日本の崩壊を食い止めてはいますが、
だんだんと、諦めムードが広がっている様にも思えます。


官僚を酷評する国民に奉仕するのも複雑な心境でしょうが、
日本は優秀な官僚によって支えられています。

官僚の皆さん、批判にめげずに、頑張って下さい。



最後に、福島の方も、東北、関東の方も
現在計測されている放射線などは
恐れるに足らぬ事を補足します。

むしろ健康になる。

まあ、どうせ逃げられないのなら、
そのくらいポジティブに考えた方が免疫は向上します。

そして、最新の研究は、低線量率被曝による免疫の向上を裏付けています。
大いに、健康で長生きして、日本を見捨てようとする
欧米各国を見返してやろうではありませんか!!
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タグ: 原発事故

2012/5/24

あれ、ロイターが池田信夫に反応していないか?・・・放射線危険神話の防衛に必死な世界  福島原発事故
 

■ 池田信夫氏はICRPに防護基準は1000倍の過剰安全というMITのデータを紹介 ■

昨日、池田信夫氏はブログでMITのデータを紹介しています。

「ICRPの線量基準は1000倍以上の過大評価」
http://ikedanobuo.livedoor.biz/archives/51790952.html

これは必読でしょう。
世界の研究者の間では、
慢性的な低線量の被曝で染色体異常は発生しない事は
常識とも言えるのでしょう。

それに対して一部の放射線危険教の学者や、
放射線を危険とする事にメリットを見出す研究機関が、
重箱の済を突く様に、低線量率被曝の危険性を見つけた様に装っているだけです。

これは「人為的二酸化炭素による温暖化仮設」と
全く同じ構造と言えます。

■ ロイターがあわててWHOの記事をぶつけて来た? ■

ロイターが本日、次の様な記事を載せています。

「WHOが被ばく線量推計、福島2カ所で最大50ミリシーベルト」
http://jp.reuters.com/article/topNews/idJPTYE84N00S20120524

<引用開始>

[ジュネーブ 23日 ロイター] 世界保健機関(WHO)は23日、東京電力福島第1原子力発電所の事故を受けて、住民の被ばく線量を推定した報告書を発表した。
専門家らによると、全身の被ばく線量が最も高かったのは、福島県浪江町と飯舘村の2カ所で10─50ミリシーベルト。このほかの同県全域では1─10ミリシーベルト、日本のほぼ全域では0.1─1ミリシーベルトだった。

WHOによると、全身被ばく線量が100ミリシーベルトを超える場合、がんのリスクが高まるという。

一方、幼児の甲状腺の被ばく線量は、浪江町で100─200ミリシーベルトだった。

報告書は、日本政府が震災後から昨年9月までに公表した、大気や土壌、水や食物に含まれる放射性物質の濃度を基に作成された。

<引用終了>

しかし良く読むと

「WHOによると、全身被ばく線量が100ミリシーベルトを超える場合、
 がんのリスクが高まるという。」

とも書いています。
この線量は累積線量ですから、時間当たりの線量としては微々たるものですが、
それでもICRPの平常時の防護基準である1(mSv/年)よりもかなりマシな数字です。

4月7日にはこんな記事も載せています。

「 福島原発事故、スリーマイルより「はるかに深刻」=国連委」(ロイター)
http://jp.reuters.com/article/topNews/idJPJAPAN-20473920110407

<引用>

[ウィーン 6日 ロイター] 国連放射線影響科学委員会(UNSCEAR)のウォルフガング・ワイス委員長は6日、東京電力福島第1原子力発電所の事故について、現時点の情報では、人体に深刻な被害をもたらすとは考えられないと語った。

 ワイス委員長は、環境への影響という観点から、この事故が1986年に旧ソ連で起きたチェルノブイリ原発事故より環境への影響が小さいものの、1979年の米スリーマイルアイランド原発事故に比べると、環境への影響が「はるかに深刻」との見方を示した。

 一方、福島での事故による健康への被害については、「現在分かっていることからすると、(放射能)レベルが低いため皆無だ。食物においても、年間1ミリシーベルトや5ミリシーベルトなどと話題にされているが、この程度では健康への大きな影響はない」と説明。

 また、日本の当局が原発周辺地域で子どもの甲状腺被曝(ひばく)調査を始めたことを評価した。


<引用終わり>


これは、この記事を取り上げた日本のスタッフの脳が「放射脳」なのかも知れません。

記事の内容は、「この程度では健康への大きな影響はない」と結論しているのに、
見出しは「 福島原発事故、スリーマイルより「はるかに深刻」=国連委」です。


これには、思わず苦笑してしまいます。

■ 「放射線は危険」と言う人達の論理がムチャクチャになってきた ■

最近、「放射線は危険」と訴える学者や研究機関の論理が、
何だか支離滅裂になってきています。

自爆したバズビーはもとより、
ガンダーセンもYoutubeでトホトはサンプル調査を公開して、
これには、放射線危険派からも、ため息が漏れています。

だって、公園で放射線量を事前に測って、
その値が高い所の土を採取しているんですから・・・・。



2分くらいからの映像が爆笑ものです。

雨が集まる木の根本や、
雨水が集まる窪地に放射線量が高くなる理由は、
幼稚園児にでも分かります。

そうして採取したサンプルをアメリカで測定した後、
「放射性廃棄物に相当する線量だから捨て場が無い」と困って見せます。
「・・・おいおい、あんた、それどういうジョークだよ」と
思わず突っ込みたくなります。

もう少し、頑張って下さい、ガンダーセン先生。
深夜のC級ドラマの科学者役じゃないんだから・・・。

こんな、トホホなバズビーやガンダーセンをニュースに登場させて、
放射能の恐怖を煽りたてているのですから、
欧米のメディアも結局日本と同じという事が良く分かります。



もうこれは、完全に「温暖化詐欺」をトレースしています。
そろそろ、「放射能版クライメートゲート事件」でも起きそうな気配が濃厚。






・・・仕事が忙しいので、ストレス解消に、
ちょっと過激に突っ走ってみました。



<追記>

おっと、大事な事を見逃していました。

WHOの記事の記述です。

「一方、幼児の甲状腺の被ばく線量は、浪江町で100─200ミリシーベルトだった。」

これがチェルノブイリの甲状腺癌の原因です。
比較的迅速な対策と、食品や水の規制実施された日本ですら、
200(mSv)という線量を甲状腺は被曝しています。

規制が遅れたチェルノブイリ周辺の子供達の汚染がいか程か?
それが福島の10倍であるならば、
甲状腺癌が発生して当然とも言えます。


福島のお母様方は不安だと思われますが、
福島とチェルノブイリでは、初期被曝の状況が全く異なります。

全く安全とは言い切れないのですが、
MITのデータを信用するならば、
そう悲観的になる必要も無いのでしょう。

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タグ: 原発事故

2012/5/9

ヨウ素132を軽視してはいないか?・・・チェルノブイリの甲状腺癌  福島原発事故
 


■ ヨウ素132という伏兵 ■

私の尊敬する「六号通りの先生」のブログで、
チェルノブイリの子供達の甲状腺癌の原因は、
ヨウ素131だけでは無く、テルル132と、
その娘核種であるヨウ素132の影響もあるのではないかと書かれています。

これは目からウロコです。

チェルノブイリの子供達に多発した甲状腺癌の原因は
一般的には事故直後に規制されずに流通した牛乳に含まれたヨウ素131だと言われています。

一方で「低線量の放射線は安全」と主張する私なども、
チェルノブイリ周辺のヨウ素131による初期被曝が
本当に甲状腺癌の原因であったかどうか、イマイチ自信が持てないでいます。

その理由は、ヨウ素131は甲状腺癌やバセドー病の治療に内服されており、
内服される量は、、3.7〜7.4 GBq(1 GBq=1,000,000,000 Bq=10億Bq)と大量です。
これは、I-131の飲料水1kgの暫定規制値300 Bqと比べて1千万~2千万倍に相当します。
(水の量で言えば、1万~2万トン!)
バセドウ病でも、甲状腺がんの10分の1くらいの放射線量を使います。

「がんの放射線治療──その3 放射性ヨウ素内用療法
http://tnakagawa.exblog.jp/15314393/

この事実は、人体の細胞が放射線に対して強い耐性を有する事を示すと同時に、
ヨウ素131が本当にチェルノブイリの甲状腺癌の原因であったのかを
疑わせる材料にもなっています。

■ ヨウ素131の85倍の強さのβ線を放出するヨウ素132 ■

ヨウ素131はウランの崩壊によって直接生成される放射性物質です。

一方、ヨウ素132はテルル132が核分裂する事で生まれる娘核種です。

ヨウ素131(半減期8.02日)、
テルル132(半減期3.204日)
テルル132の娘核種のヨウ素132(半減期2.295時間)

一般に原子力事故の直後に大量に検出されるのはヨウ素131です。

下のグラフは事故後、つくばの産業総合研究所が測定した核核種の比率です。
http://www.aist.go.jp/taisaku/ja/measurement/index.html

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事故後3日後からのデータです。
半減期8日のヨウ素131は最初に放出された量の75%程度が残っていると考えまられます。
半減期3日のテルル132は、ほぼ半分が崩壊してヨウ素132になったと考えられます。
ヨウ素132はテルル132から生成した後、半減期2.3時間で
次々と崩壊して、安定したXe132を生成します。
(このデータでは比較的、ヨウ素132の比率が高く感じます)

産業総合研究所は放射線スペクトルも測定し、公開しています。(赤線が3月15日)

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ヨウ素131のスペクトルが比較的エネルギーの低い位置に2本、
テルル132のスペクトルが同様にエネルギーの低い位置に1本見られます。

一方、ヨウ素132のスペクトルはヨウ素131やテルル132より
2倍以上高いエネルギーのスペクトルが12本も観測されています。

縦軸はカウントされた放射線の数で、横軸が放射線のエネルギーです。
これを掛け算した値が、実際の放射線強度になります。

目算で計算してみました。
ヨウ素131・・・4.3x10_6乗(kEv)
ヨウ素132・・・28.0x10_6乗(kEv)

ヨウ素132の発する放射線の強さは、6.5倍になります。

■ 半減期の短い核種は被放能(放射線の強さ)が強い ■

放射線の強さを表す被放射能は、半減期の時間に反比例します。
半減期の短い核種の方が、半減期の長い核種よりも比放射能が高くなります。


ヨウ素131(半減期8.02)、
ヨウ素132(半減期2.295時間

放出される放射線のエネルギーが同じだとすれば、
ヨウ素132の被放射能はヨウ素131の85.7倍のエネルギーを持つ事になります。

実際には上のスペクトルからも、
ヨウ素132の放出する放射線のエネルギーはヨウ素131の放出するエネルギーよりも高いので、
同じ原資数のヨウ素132の放出する放射線は単位時間では100倍も強いと言えます


■ 高碕観測所のデータを見てみよう ■


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上の表は3号機の爆発燃料プールの即発臨界爆発であった可能性を示唆するとされる
CTBT放射性核種探知観測所の観測データです。
3月15日のデータは、測定エラーだったとして、消去されています。

放射性物質は風によって運ばれるので
日付の違うデータは、異なる大気サンプルを測定していると考えるべきで、
違う日にちを比較して、核種の増減を議論しても意味が無いので
3月16日のデータに着目します。

ヨウ素132は、ヨウ素131とほぼ同じ量だけ検出されており、
テルル132はヨウ素131より一桁多い量が検出されています。

さて、仮にこの大気を体に吸収したとしましょう。

ヨウ素132は2.3時間で崩壊しますが、
ヨウ素131の5倍近い量のテルル132は3日程の半減期で
ヨウ素132を体内で供給し続けます。

ヨウ素132は血流に乗って甲状腺にたどり着き、
そこで選択的に吸収され、短い時間の間にβ線を放出しながら次々に崩壊してゆきます。

仮に、常にヨウ素131の同量のヨウ素132が供給されるとするならば、
甲状腺はヨウ素132によって、ヨウ素131の百倍のエネルギーを受け続けます。

■ 問題はDNAの修復が追いつくかどうか ■


さて、ここでチェルノブイリの状況に戻ります。
子供達の甲状腺を被曝させたのは、放射性ヨウ素に汚染された牛乳だと考えられています。
福島事故と違い、汚染牛乳が規制されなかったチェルノブイリでは、
生物濃縮によって放射性物質に高濃度に汚染された牛乳を子供達が飲んだ可能性があります。

原子炉から放出される放射性ヨウ素はヨウ素135など沢山の種類がありますが、
原子炉で直接生成される放射性ヨウ素の内、半減期の短い(6時間)ヨウ素135などは、
生物移行や、牛乳の流通過程で崩壊して消えてしまいます。

結果的に牛乳に含まれていたのは、半減期が8日と長いヨウ素131と、
テルル132から継続的に生成されるヨウ素132、
そして、ヨウ素132の供給源であるテルル132であったと考えられませす。
(当然、セシウムも)

ここでいつも問題になるのは、チェルノブイリの子供達の初期被爆量が分からない事です。

子供の甲状腺癌が多発したという結果だけから見れば、
その被爆量は相当に高く、
その原因の一つは、ヨウ素131の100倍のエネルギーを放出する
ヨウ素132であったと考える事が自然である様に思えます。

DNAの修復能力は目を見張るものがありませすが、
それを上回る被曝を、チェルノブイリに子供達の甲状腺が受けてたと考えるより、
チェルノブイリの子供達の甲状腺癌の多発は説明が付かないのです。


バンダジュエスキー論文は、初期被曝をほぼ無視して、
死亡時の体内の放射性物質の量で検討が為されています。

老人や子供達が志望する事故から数年経過した後では、
体内の残っているのは、半減期が30年と長いセシウムです。

しかし、実際には事故直後にこれらの人達は、
大量のヨウ素131や132に被曝していた可能性が高いのです。

あまり科学的でない推測ではありますが、
ヨウ素132の存在は、今後注目する必要がありそうです。
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