2018/10/12

株で損するよりは、『若おかみは小学生』を観ない事で人生は損をする  アニメ
 

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■ 人生における些事と、一大事 ■

「NYでも株価が大幅下落」とか「世界同時株安」などとニュースは騒いでおりますが、株で損をする事なんて、『若おかみは小学生』を観ない事による「人生の損失」に比べたら些事に過ぎません。

辛口の映画評論家、樋口尚文氏も次の様に絶賛しています。

樋口尚文の千夜千本 第119夜「若おかみは小学生!」(高坂希太郎監督)(是非ご一読を)

<部分引用>


『若おかみは小学生!』はおよそ想定外の素晴らしさが連続する傑作で、アニメ作品という枠を超えて今年観たさまざまな日本映画のなかでも突出した作品である。


事ほどさように、本作は設定とシナリオを考えぬき、アニメ的自在さを自制しつつ着実に物語を組み立て、その果てにほんのひとときアニメ的な歌を唄うような、まことに見事な「ドラマ作品」であった。その丁寧さと的確さは、多くの実写映画が範とすべきレベルのものである。


<引用終わり>



■ 強制的に観させられた娘が・・・100点満点で120点!! と絶賛 ■


これ程の作品は、是非、子供達にも観てもらいたい・・・・。

しかし、以前に原作の1巻を中途半端に読んだ事のある娘には「子供向け作品」という印象が強い様で、頑なに劇場に行く事を拒んでいます。

そこで、新宿バルト9の夕方のチケットを取り(支払いは私)、さらにポップコーン代1000円を与えて、渋る娘を劇場に行かせる事に成功。

夕方、仕事帰りに劇場の客席をチェックすると、娘の隣の席が空いています。たまには父娘で映画も良いなと思い、自分のチケットを予約して劇場へ。(ストーカーでは有りません)


平日の17:20分の回は流石に3割程度の入りでしょうか。仕事を早めに切り上げたと思われるサラリーマン、オタクの男性、中高年、大学生、そして小学生の娘二人を連れたお母さん・・・。

ところが、予告上映が終わっても娘はなかなか現れません。さては、1000円だけ貰ってバックレた?まさかね・・・。

本編が始まる直前に、ホットドックとコーラを持って娘が姿を現しました。隣の席の私を見付けて「来ると思ったんだよね」と・・・。ならば、ホットドックでは無くポップコーンを買うべきだろう!!ちなみに父は塩味派だ。

本編が始まり、配給会社の「GAGA」の文字がスクリーンに表れると、何故か涙ぐむ私。もう、これ完全に「パブロフ現象」ですね。Youtubeの予告だけで毎日3回は泣けます。後半は娘も盛んにハンドタオルで涙を拭っています。


観終わった後、娘に「100点満点中何点だった?」って聞いたら「120点」だって。そういう映画なんです。これを観ないと人生損します



10月11日で上映を終了する予定だったTOHOシネマズ系でも、上映延期を決定する館が増えて来ました。時間帯もお昼や夕方に移すなど、だんだんと大人が観やすい時間帯にシフトしています。さらに、新たに上映を決める映画館が出るなど、ネットの口コミの影響がだんだんと出て来た様です。


マスコミが取り上げていないので、本格的なブームには未だ時間が掛かりそうですが、取り合えず「観たいけど上映が終わってしまった」というケースは避けられそうです。



鷹の爪団の吉田君もお勧めしてますね。




総統閣下も遅ればせながらご覧になられた様です。




皆さんも、話題に乗り遅れないうちに是非!!




グローリー  「株が下がっているって、気にしな〜い!!、オッコちゃんは?」

オッコ    「私も全然、気にしな〜い!!」




ちなみにグローリー・水領様(女占い師)の愛車は真っ赤なポルシェ・スパイダー。ブレーキは100万円以上もするオプション仕様です。きっと、この映画を観たらグローリーさん効果で、投資でも儲かるかも知れません。








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2018/10/9

『若おかみは小学生!・・・ネットの口コミと、リアルメディアの影響力』  アニメ
 

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『若おかみは小学生!』 高坂監督のストリーボード より


又かと思わず、もうしばらくお付き合い下さい。

■ Twitterで話題沸騰の劇場版『若おかみは小学生!』 ■

twitterなどネットの口コミメディアで劇場版『若おかみは小学生!』の投稿が大量に発生して、「祭り」状態となっています。

公開当初は劇場はガラガラで監督が舞台挨拶なさった、とある劇場の観客は5人だけだったとか。
それが、ネットで話題を聞きつけた人達が劇場に集まり出し、とうとう、新宿のバルト9では、昨日は最大席数433のシアター9を使って、一日6回上映を実施する程の本気モード。

■ 一般人は全く知らない『若おかみは小学生!』 ■


一方で、一般の方々の認知度は未だにゼロに等しいでしょう。

ネットの口コミがトレンド形成に影響力を持つと言われ手も、未だにTVや新聞の影響力は絶大です。

これはネットの口コミが「噂」であるのに対して、メディアの情報が「真実」だと人々が受け取る為です。ワイドショーの情報番組だとしても、TVで放送あれたという事は「真実」のお墨付きが有ると人々は判断します。

だから、ネットでどんなに盛り上がろうが、一般人はその情報を知ったとしても「懐疑的」です。

■ ネット口コミは「きっかけ」に過ぎない ■

ネットの口コミからヒットに繋がった作品として『カメラを止めるな』が有ります。ゾンビホラー映画の低予算パロディーですが、噂が噂を呼んで、たった5館の上映から、全国での上映に至っています。

ただ『カメラを止めるな』のヒットにしても、メディアが取り上げてから一般の人達の知る所となります。結局は、一般大衆を巻き込んだトレンド形成には、未だにTVや新聞などの既存メディアの力は絶大です。

■ 情報の閾値 ■

現代の情報拡散の状況を見るに、それぞれのメディアで「情報の閾値」が存在する様です。

1) Twitterなどで一部の人達が盛んに情報を発信する
2) 1次情報がある閾値に達する(Twitterのランキングで上位)と興味を持つ人が現れる

3) 興味を持った人が体験して、Twitterなどの2次情報を発信する
4) 情報が拡大して、ある程度の人達が体験し、3次、4次と情報が拡大する

5) 有名人がTwitterで情報を発し、多くの人がそれを目撃する
6) 〇〇さんが勧めるなら・・・と、多くの人が体験する

7) Twitterなどネットの口コミメディアが祭り状態となる
8) TVや新聞がこの人気を聞きつけて、情報番組などで取り上げる
9) TVを観た人達が、一気に体験に参加する

10)TVで情報を得て体験した人達は、リアルでも情報を発信し始める
11)ヒットが生まれる


この様な展開が想定されます。

先ず、ネットの口コミメディアの「閾値」は有名人の情報発信です。これはある意味における「真実認定」で、誰もが知る人気の有る人物の発言の影響力は大きい。

第二の閾値は、やはりTVや新聞の報道です。これで「真実認定」は揺らがなくなります。



■ 政治の世界でも口コミメディアとリアルメディアのギャップが存在する ■


政治の世界でも、ネットの口コミと、リアルメディアのギャップは依然大きい。

例えば、モリカケ問題一つとっても、ネットでこの問題が話題になったのは、TVや新聞が取り上げるよりも相当に早い。ただ、その情報にアクセスしていた人達は「阿修羅掲示板」の様に、安倍政権批判の情報を好んで収集する人達で、普通にネットを徘徊していても、これらの情報に遭遇する機会は多くは有りませんでした。

森友学園問題が表面化して世間の知る所となったのは、朝日新聞のスクープからですが、これでこの情報を知る人は、多分1万倍位に一気に拡大したでしょう。

この様に、ネット世界と、リアル世界で情報のギャップが著しく拡大しているのが現代です。そして、トランプ大統領などは、このギャップを逆手に取って、リアルメディアにフェイクニュースのレッテルを貼り、ネットによる情報発信こそが真実だというスリ替えをやってみせます。

尤も、トランプが有名人で、大統領候補だったり、大統領だったりする事によって、彼のTwitterのアクセスがリアルメディアに迫るものであるという事が前提になります。

様は、有名人、著名人のネット発信は、今やTVなどに迫る「真実」と受け止められる様になっているのです。

■ イーロン・マスクのテスラー株の非公開化というガセ情報 ■

先日、テスラーのCOEのイーロン・マスクが「テスラー株を非公開化するかも。資金の目途は付いた」とTwitterでつぶやき、その情報に投資家達が翻弄されました。

実際には非公開化の資金は集まっておらず、既存株主保護の上からも非公開化は中止されます。イーロンマスク氏はこの混乱の責任を取る形で、テスラの会長を辞任し、損失を被った投資家に保障をする様です。

マスク氏は依然よりTwitterなどのネットメディアを通じて情報発信をし、投資家達は、投資判断基準として、彼の発信に注目していました。しかし、その発信の信憑性は、当然の事ながらあまり高くは有りません。

マスク氏は、ある程度の願望や、若干の嘘も織り交ぜて、市場の期待を醸成し、市場を操作しているのです。

トランプ大統領にしても、マスク氏にしても、「ネットこそが真実」と考えている人達を、上手く手玉に取っています。

■ 劇場版『若おかみは小学生!』は、TVが取り上げた時点で大ヒットする ■


私がこれだけ何度も、劇場版『若おかみは小学生!』は名作だと書いてもも、ここの読者の多くは「子供向けのアニメ映画じゃないか」と興味すら持たれないでしょう。

これが「一般人のネット発信の限界」です。さらにこのブログは「陰謀論ブログ」ですから、信頼度の低さは折り紙付きです。

しかし、仮にTVのワイドショーや、新聞の映画情報欄でこの作品が取り上げられ、「ポストジブリの大本命」などと評されたら、多くの方が劇場に足を運ばれるでしょう。

既にネット口コミのフェーズは終了し、有名人が話題にするか、TVで取り上げれば、この作品の大ヒットは約束されています。


私は6月から、この作品のヒットを期待していますが、「現代におけるトレンドの形成のケーススタディー」として、全く無名の作品が、どの様に人々の認知度を高めて行くのか、興味を持って見守っています。




ちなみに配給会社は「ギャガ株式会社」です。現在は「USEN」の子会社みたいですね。
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2018/10/7

満員の大劇場の観客が泣いた・・・『若おかみはは小学生!』は魂を浄化する  アニメ
 

<掲載写真は『若おかみは小学生!』原画展より (有楽町マルイ8Fで開催中)>


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■ 433席の大劇場がほぼ満員 ■

またか・・・と思わず、『若おかみは小学生!』の記事にお付き合い下さい。

『若おかみは小学生!』を満員の劇場で観たくて、新宿バルト9に出かけて来ました。433席のシアター9が満員。

客層は幅広く、中学・高校生ぐらいから80代まで様々な年齢。男性の比率がやや高いのは、子供向け映画としては異例でしょう。半面、子供が少ない。・・・しかし子供の観客が少ない子供向け映画って不気味でもあります。

これまで、公開二日目の上野も、2週目の夜の船橋ららぽーとも、ガラガラの劇場で鑑賞したので、満員の劇場で、周囲の人がどんな反応を示すのか興味津々。

私の右隣は、20代前半との女性の二人組、左隣は、小学生の女の子二人を連れたお母さん。オタクの男性に囲まれなかった事を神様に感謝します。

■ 隣のおねえさん、GOODな反応をありがとう ■

ムサイ50代オヤジの隣で、おねえさんが不快な思いをしたら申し訳ないなと、座席で身を小さくしていましたが、上映が始まるとオネエサンは映画に夢中。とにかく、楽しいシーンで良く笑います。小学生の姉妹も同じタイミングで笑うので、心の澄んだオネエサンなのでしょう。

先日、船橋ららぽーとで観た時には、5歳くらいの子供が大きなリアクションをしいて子供映画らしい雰囲気でした。、オッコがライバルの若おかみとケンカするシーンでは「ピンピン・フリフリーーー」って、スクリーンのセリフを復唱して笑ってしまいましたが、本日は幼児が居ないので、天真爛漫なリアクションが無いのが少し残念です。

アニメが好きそうな男性諸氏の反応は薄めです。彼らは「背景が・・・」とか「動画が・・・」とか、ネットで色々話題になっておるクオリティーのチェックに余念が無い様です。

私はと言うと・・・今朝、朝2時から起きているので・・・時々意識が飛びかけます。暗い所に入ると直ぐ眠くなるんです・・・。

■ 劇場中が泣いているから、心おきなく泣けた ■

3回目の視聴で流石にラストで泣く事は無いだろうと思っていたのですが、何と、衝撃シーンの前から鼻が垂れて来ました・・・。どうやら「パブロフの犬」現象が発生している様です。『若おかみは小学生!』を観ると、条件反射で涙が出る様になってしまった。

さて、問題のシーンに差し掛かると、劇場中から鼻をススル音が聞こえてきます。隣のリアクションの良いオネエサンも盛大に鼻を啜っています。左隣のリアクションの薄かったお母さまも何回も鼻を啜り、涙を手で拭っています。

私はハンカチを準備していたので、鼻と涙を遠慮なく拭います。

ネットの書き込みでは、箱ティッシュ持参で劇場に足を運んだ女子も居る様で、この映画を観る為には、やはりハンカチか小さなタオルは必需品の様です。

しかし、不思議な映画です。今回は劇場の観客の観察が目的の視聴でしたが、周囲の気配に気を取られているのに、問題のシーンになると、ブワンと心の底の方から、何か形容しがたい感動が浮かび上がってきて、涙が止まらなくなります。

■ 終映後はあたかも葬式会場の様だった ■


終映後、あちこちから「私、泣いちゃったよ」とか「これヤバくない」なんて声が聞こえてきます。

真っ赤に目を泣きはらして、鼻を盛大に啜る両親に連れられた子供が「面白かったね。でもちょっと泣いた!!」と親よりも泣かなかった事を自慢しています。

衝撃的なのは明らかに号泣したと思われる中年男性が少なからず居た事。

劇場を出ると、若い方は一斉にスマホを取り出して、TwitterやLINEで感動をネットに放出し始めました。一方、中高年は子供向けアニメで泣かされた事が信じられないのか、茫然示寂といった感じでエスカレーターの列に並びます。

ほとんどの人が目を真っ赤に泣きはらして、鼻をズルズルとやってうるので、何だか葬式の参列者の様になっています。そのまま粛々とエスカレーターで階を下って行きます。

ロビーの売店には長蛇の列が出来ていました。中高年の男女が目立つのが特徴です。ほとんどの方が「若おかみは小学生のパンフレットを下さい」と言っています。その間も鼻をズルズルとやっている方が多い。

■ 魂の殻が厚くなってしまった大人程、浄化される様だ ■

今回、満員の劇場で観客の反応で特徴的だったのは、中高年の男性がボロ泣きしているという点。そして中高年の女性も、上映終了後、結構涙を引きずっているみたいでした。

人生、様々な経験をしている方が若い人よりも「泣かされる」様です。

長い人生で形成された心の厚い殻が、不意に破られて、忘れていた純粋な感情が溢れ出した・・・私自身はその様に感じています。

中高年の女性は、オッコの姿に自分の子供や孫の姿を重ねているのかも知れません。もう、健気で健気で、ひたすら健気なオッコに訪れる試練、そして、それを力強く乗り越えるオッコが、可愛くて仕方無いといった感じでしょうか。

■ 有楽町マルイの原画展で、高坂監督のサイン会が開かれていた ■

劇場版『若おかみは小学生!』は、誰が観ても感動する。そう確信して新宿を離れ、原画展が開かれている有楽町マルイに向かいます。

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最近のマルイはサブカルチャーが充実しています。かつてはDCブランドブームの火付け役としてヤングファッションを得意としていたマルイですが、現在は新宿アネックス、渋谷店などでサブカル系のショップを展開しています。

今や、アニメなどのサブカルは若者にとってはファッションの一部となっているのかも知れません。秋葉原や中野ブロードウェイとは違い、ライトにオシャレにサブカルを楽しむ人達が増えているのでしょう。さすがにマルイは若者のトレンドに敏感です。

有楽町マルイの8Fも、かつてはTSUTAYAが入っていた場所が、巨大なイベントスペースとなっており、大型のフィギアの展覧会と、マルイのアニメコマーシャルの原画展が開催されていました。

その隣で、『若おかみは小学生!』原画展が開催されていますが、10月8日までなので、興味ある方はお早目に。

会場に来ているのは、ほとんどが「真性アニメファン」の男性ばかり。ここだけはファッションのマルイとは、ちょっと別空間。マルイさんの会社の方の姿が多いなと思ったら、何と、高坂監督のサイン会が始まりました。

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監督は小柄の方ですが、アニメ界きっての自転車乗りです。かつてはツールド・信州で優勝の常連だったとか。色紙にその場で、オッコの絵をさらさらと書く横で、プロデューサーさんが、ファンの相手をしています。最初の男性は、劇場で19回もこの作品をご覧になられたそうです。

サインは何かの抽選に当選した方のみの様なので、私は原画展をじっくり鑑賞する事に。

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この作品の見どころの一つは背景美術の素晴らしさですが、手描きですね。背景でクレジットされていた男鹿和雄氏は『となりのトトロ』の背景を担当された方。

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絵コンテも展示されています。これはオッコがウリ坊に出合ったシーン。

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エンディングの背景の、監督手描きのストーリーボードも展示されています。絵柄はモロにジブリ。

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エンディングで気になった妊婦さんとウリ坊の絵。どうやら、オッコを妊娠したお母さんの様ですね。鈴鬼が封印された土鈴に「私にもしもの事があったら赤ちゃんを守って」と願いを掛けています。それを見守るウリ坊。カットされてしまったシーンですが、だから事故の時にウリ坊はオッコを救ったのでしょう。

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これは、オッコの草履の鼻緒を「藍龍」とおう人物?が直している絵。劇場版には登場しない人物です。鼻緒を直す役は鈴鬼に代わっています。

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これもエンディングで気になったカット。神楽を舞う前に身を清めるオッコとマツキですが、マツキがオッコに背負われています。その前のカットでも、マツキがオッコのもたれかかっているので、マツキに何か起こったと思われます。ただ、その部分は劇場版には有りません。


5日金曜日のトークショーで監督が「できればディレクターズカットで省略してシーンを加えたい」と語っていた様ですが、90分の尺に収める為に、カットされた設定やシーンも多いのでしょう。プロデュサーは「ヒットしたらそれも有るかも」と応じたらしいので、ちょと見てみたい気もします。


3連休も二日目。東京近郊の方は、是非、劇場で映画を鑑賞した後は、有楽町マルイ8Fで開催中の原画展もご覧にになられては如何でしょうか。
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2018/10/6

今世紀最高の名作かも・・・劇場版『若おかみは小学生!』  アニメ
 



Yotubeの埋め込みが上手く出来ないので、動画の左上をクリックするとYotubeのページにジャンプします。そちらでフルスクリーンでご覧になれます。



■ 劇場版『若おかみは小学生!』は今世紀最高の名作かもしれない ■


大げさでも、釣りでも無く、劇場版『若おかみは小学生!』は、今世紀最高の名作映画かもしれません。

大きな感動を与える作品は沢山あります。感動の涙を呼ぶ作品も掃いて捨てる程在ります。しかし、自分が何故こんなにも感動するのか、その原因が良く分からずに、魂の根源を揺さぶられる作品には、ほとんど心当たりが有りません。

『この世界の片隅に』も素晴らし作品でしたが、あの作品は言葉で感動の理由を表現出来ます。一人の女性の人生を間近で感じる事による感動です。しかし『若おかみは小学生!』の感動は、もっと心の深い所から沸き上がる感じです。映画を観て色々と思考している表層の、そのもっと奥から、いきなりブワァーって魂が揺さぶられる感じ。


とにかく、『若おかみは小学生』を観に行った大人達の多くが、何故か号泣させられてしまいます。これは、人の感動のメカニズムの根源に訴え掛ける何かが、この作品に存在するのですが、残念な事に、今の私では、それが何かを表現する事が出来ません。

ただ、少しでも多くの方に、この感動を共有して欲しい・・・そう願わずには居られません。

実はこの映画を観た多くの方が、同じ気持ちを抱く様で、ネットでこの映画の情報を拡散する事が、あたかも「使命」がごとく、情報発信を始めています。


■ 劇場版『若おかみは小学生!』がTwitterで祭りになっている ■


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劇場版『若おかみは小学生!』に子供を連れていった親達が感動のあまり映画サイトのコメント欄に、様々なコメントを書き込んだ結果、映画好きの方達や、アニメファンが「恐る恐る」劇場に足を運び始めました。

・・・その結果、衝撃を受けた観客が一斉にTwitterに書き込みを始めたので、映画関連の週間ツィート数は堂々の1位、そしてここ数日はデイリーランキングでは2位以下を全く寄せ付けない1位をキープしています。まさに「祭り」。

■ クリエーターの評価が高い ■

『君の名は。』の新海監督も絶賛するなど、アニメや漫画業界のクリエ―ター達が、そのクオリティーの高さに賛辞を惜しみません。

Twitterには、クリエーター達が映画を観て思わず描いたイラストがゾクゾクと投稿されています。下は漫画家の「アントシンク」氏の投稿画像。(画像をお借りします)

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アントシンク氏のイラスト


こんな方もツィートしています。オイオイ、鷹の爪団の吉田君、キミは角川じゃないのかね・・・・。

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口コミで、アンテナの鋭い方達が劇場に足を運び始めて、少しずつではありますが、TV局の公式サイトで情報発信が始まりました。

NBC長崎放送・「村山が絶対の自信をもっておススメする映画!」


■ あまりに反響にとうとう新宿バルト9が本気モード ■

Twitterや各映画サイトの評価のあまりの高さに、アニメ映画の聖地、新宿バルト9がとうとう本気を出した様で、来週から一日6回上映を始める様です。一番大きなシアター9も使う本気度。

下は10月6日土曜日の10時20分の回の前日の予約状況ですが、多分、朝には満席となるでしょう。

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ところが、メインで上映しているTOHOシネマズは、朝一番の1回上映となっており、これも10月11日で上映が終わってしまいます。ネットには「観たくても観れない!!」という地方の方の悲痛な叫びが沢山寄せられています。

3連休初日の土曜日の船橋ららぽーとのTOHOシネマズは朝8:30からの1回上映・・・。

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「ねえ、明日ららぽで映画観ようよ。」
「何見るの?」
「『若おかみは小学生』って映画がマジ凄いってツィッターで噂だから、これなんてどう?」
「何時に始まるの?」
「朝8時半」
「ムリ、化粧あるし、第一、起きてないし!!」

まあ、普通はこうなるわな・・。

ネットでは、「仕事帰りに観れる時間に上映してくれ」という怨嗟の声が渦巻いています。


■ 名作がヒットしないのは宣伝に依存する上映形式に問題が有る ■

しかし、TOHOシネマズもビジネスセンスが有ませんね。潜在需要がこれだけあって、さらに口コミでジブリ映画並みの大ヒットが期待される映画なのに、「子供向けの不人気作品」という認識しか持っていない様です。

日本は映画の「ロードショー」の意味をはき違えています。「ロードショー」とは、アメリカで演劇を上演する際に、いきなりブロードウェイの大劇場ではリスクが高いので地方の小さな劇場で上演を開始して、人気が在ればブロードウェイに登り詰める興行形式を指した言葉です。それが映画では、大都市で試験的に上映して、評価が良ければ全米上映する興行形式を指す様になります。

ところが日本の「ロードショー」は「全国一斉公開」を指す言葉として使われます。大手配給会社が宣伝力に物を言わせて、強引に観客動員を図るというのが今の日本の状況。これに逆らうのがミニシアター系の劇場で、厳選した作品を、本当の映画ファンに向けて上映します。

Twitterやネットでこれだけ話題になっても、大手マスコミが取り上げなければ客を呼べない・・・悲しい事にこれが現在の日本の映画事情です。『若おかみは小学生』はテレビ東京がスポンサーとなっていますから、他の在京キー局が積極的に取り上げ難いという残念な事情もあるのでしょう。

■ 上映が終わってしまう前に、「伝説の傑作」を観に、劇場へGO!! ■

多分、新宿のバルト9ではロングラン上映となると思われますが、その他の映画館では、来週で上映がほぼ終了してしまいそうです。それを覆すには、この3連休、皆さんが早起きして映画を観に行くしか、ありません。

DVDで観るからイイや・・・なんてのは、映画ファンやアニメファンでは有りません。良い作品は、大きなスクリーンで、周りの観客と一緒に感動を共有すべきです。


・・・いや、この映画に関しては、「周りの観客と一緒に、感涙にむせる」と言った方が良いでしょう。


・・・もう、お願いだから観て!!!



最期は、Twitterのつぶやきの様になってしまいました・・・。


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2018/9/25

映画 『若おかみは小学生』は期待以上の傑作・・・この作品に比べたら、NHKの朝の連ドラは「ゴミ」だ!  アニメ
 

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■ 原作は小学生向けの大ベストセラー小説 ■

私が今年一番期待しているアニメ映画『若おかみは小学生』が劇場公開されました。

原作は令丈ヒロ子原作の児童小説ですが、全20巻、累計300万部を誇る「青い鳥文庫」の大ベストセラーです。(2003年〜2013年)

交通事故で両親を亡くした少学6年生のオッコ(関織子)が祖母の営む温泉旅館で若女将として奮闘する物語。これだけ書くと「小学生版・細腕繁盛記」の様ですが、そこは流石に児童小説、オッコには霊的なものが見えるという設定が小学生向けのスパイス。

オッコの働く「春の屋」には男の子の幽霊が住んでいます。彼、ウリ坊はオッコの祖母の幼馴染。子供ながらに峰子ちゃん(祖母)に恋心を抱いていたウリ坊ですが、彼女が引っ越して行ってしまった後、ふとした事故で死んでしまいます。それ以来、片時も峰子ちゃんの傍を離れる事無く見守っていますが、残念な事に彼の存在は峰子ちゃんにも、他の誰にも見えません。

ところがオッコにはウリ坊が見える・・。ウリ坊は大喜びでオッコに憑きまといます。そして、オッコはウリ坊の懇願で、何故か若おかみになる事に。慣れない中居修行に奮闘するオッコですが、少女の幽霊や小鬼まで「春の屋」に住み着く様になって、彼女の周りは賑やかになります。

小鬼は客を呼び寄せるという不思議な力が有ますが、彼が呼び寄せるのは、問題を抱えた客ばかり。しかし、彼らは健気に働くオッコと交流する事で癒されて旅館を後にします。

こうして、「春の屋」の若おかみとしてオッコ自身も成長していくというのが、原作やTV版アニメのストーリーです。

■ 子供向けアニメと侮るなかれ・・・号泣する大人が続出 ■

先日、最終回を迎えたTV版アニメは原作にほぼ忠実なストーリーですが、横手美智子が脚本だけに15分アニメとして、朝の連ドラのお手本になる様な、骨太の見事な作品でした。15分という短い時間にOP.EDもしっかり入るのですがら、実質12分の間に起承転結が有り、そして次週への期待をしかりと盛り上げて終わる。

実は家内の気に入りで、「ねえ、若おかみの続きって未だなの?」って聞いて来るぐらい。ネットを見ていると、孫と一緒に観ている祖父母の方も多い様で、劇場に高齢者の姿が散見されるのはTV版でファンになった方々の様です。

一方、映画版は監督に『茄子・アンダルシアの夏』の高坂希太郎、脚本に『ガールズパンツァー』や『聲の形』の吉田玲子という完璧な布陣。

高坂希太郎は宮崎駿の共同作画監督としてジブリアニメを支え続けた人物。それ故に監督作品が少ないのが残念ですが、『茄子 アンダルシアの夏』や『茄子 スーツケースの渡り鳥』の評判は高く、彼の監督作品を期待するファンも多い。

自転車のロードレースの選手を描く「茄子・・」ですが、原作は黒田硫黄の短編マンガ。短いページに人生の喜怒哀楽がギューと凝縮した傑作ですが、粗削りな所が魅力でもあります。それを、丁寧にアニメ映画の尺に引き延ばした手腕はなかなかの物が在りますが、実は私個人としては、今一つ物足りなさを感じる映画でもありました。原作の持つ自転車乗りの悲哀が薄れてしまった感じがして・・・。ただ、アニメとしての映像表現はピカイチですから、ジブリが作品を作らなくなった今、一番期待を寄せる監督でもありました。

一方、吉田玲子は『おジャ魔女どれみちゃん』の脚本家ですから(クレジットは東宝アニメーションの会社の著作の関係で「栗山緑」という架空の人物の名前です)、少女の成長物語を書かせたら彼女に右に出る人は居ないでしょう。『けいおん』『ガールズパンツァー』『のんのんびより』『聲の形』とヒット先を連発し、今一番、脂が乗り切った脚本家です。

この二人のコンビで製作がマッドハウスですから、映画版『若おかみは小学生』に期待するなといっても難しい。映画の90分という尺の中で、どんなドラマが展開されるのか、映画公開が発表された6月から、私はもうワクワクが止まりませんでした。

公開二日目に上野のTOHOシネマズに観に行きましたが、上映終了後、しばらく呆然とするくらい素晴らしい出来映え。

劇場は空席が目立ちましたが、子連れの家族の外に、中高年の男性の一人、若い女性の一人、高齢のご夫婦などが目立ちました。さすがにアンテナが鋭い方々がいらっしゃる様です。だってタイトルが『若おかみは小学生』で、さらにあのキャラデザですよ・・・普通の大人は観ないでしょう。

Yahooシネマや映画.comの評価を見ると、星五つの方が圧倒的に多く、総合評価も『この世界の片隅に』に匹敵する高評価です。

ご覧になった方のコメントで一番多いのが「泣いた」「号泣した」「肩を震わせて泣いた」「子供向け作品と思ってナメていたら、泣かされた」といった類のもの。「ハンカチ2枚持っていって下さい」というコメントも。

そして「子供も大人も楽しめる作品です」「安心してお子さんに見せられます」「見終わった後心がほっこりします」「孫を連れて来ましたが本当に良かった」などのコメントが並びます。

これがTVキー局の肩入れの作品ならば、ワイドショーなどで盛んに宣伝して劇場ももっと埋まるのでしょうが・・・上映スクリーン数も少なく、空席も目立つのが残念な限りです。間違いなく今年一番のアニメ映画です。

■ 映画版は、両親を亡くした少女が悲しみを克服する物語 ■


TV版ではオッコが両親を亡くした設定は、「祖母の旅館で小学生が若おかみとして健気に働く」という設定を成立させる為のものでいた。ですから、物語初期以降はオッコの「不幸アピール」はほとんど有りません。むしろオッコの活躍がメインの物語です。

ところが映画版は「両親を亡くした悲しみ」をメインに組み立てられています。しかし、その悲しみはオッコ自身が意識の奥に押し込めて、決して前面に出て来ません。

映画版は事故のシーンをリアルに描く事で、両親の死を観客に強烈に印象付けます。しかし、その直後のシーンで、オッコは涙も感慨も無く普通に「行って来ます」と言って両親と暮らした家を離れ祖母の旅館に旅立ちます。観客はオッコが、両親の死から立ち直ったと思い込みます。さすがに小学生向けの作品でドロドロと悲しみを引きずる事は無いだろう・・・と。

しかし、春の屋で働くオッコは、両親の夢を度々見ます。そして、彼女はお父さんもお母さんも生きている様に思えると、客の占い師の女性に打ち明けます。そう、彼女は両親心の死を心の奥では否定しているのです。占い師の車で買い物に出かける時にも高速道路で心的外傷の発作を起こします。事故の記憶が蘇って来るのです。

物語の表層は、健気に働く小学生を明るく描きましが、時折現れる両親の幻影が、物語の裏側に常に暗い影を落とします。ただ、それは巧妙に「暗さ」が隠されています。オッコの思い出に偽装されているのです。これはオッコ自身の心の自己防衛なのでしょう。

ところがオッコの両親の死という現実を否応無く受け入れざるを得ない事件が起こります・・・。それは・・・・(ここから先は劇場で)

■ 吉田脚本と高坂演出が見事に噛み合い、不穏な鼓動が絶頂に達する映画 ■


この作品、何が凄いかというと、明るく健気なオッコの姿を描きながらも、冒頭から「不穏な動悸」がスクリーンを支配し続ける事。具体的には、オッコが無感情に両親と暮らした家を出る辺りから始まり、両親の幻影をオッコが頻繁に見る辺りで、敏感な観客は違和感を覚えると思います。

さらには、登場人物には「死」の影が寄り添っています。峰子ちゃんに寄り添うウリ坊の幽霊。オッコのライバルの若おかみの姉で幼くして死んだミヨちゃんの幽霊。「春の屋」に泊まる客も母を亡くしたばかりの少年や、死線をさ迷った男など・・・「死」はこの物語の隠れたテーマとして、オッコの明るさの裏に絶えず付きまといます。

そして「不穏な動悸」が最高潮に達した時に、決定的な瞬間が訪れます。

「オッコは善良な大人に囲まれ、見守られて幸せだ・・」と観客が確信した時、小学6年生の女の子には残酷過ぎる運命がオッコに襲います。観客は、ただ唖然としてスクリーンを見つめるばかり・・・。そして、オッコの決断と決心は、彼女のみならず、茫然とする観客への救済となり感涙でスクリーンが滲んで見えなくなりのです。

「華の湯温泉のお湯は、誰も拒まない、神様から授かったお湯なんです」と劇中何度も繰り替えされる言葉は、実はオッコ自身の救済も意味していた事に観客は気づくのです。

■ 作画の凄さと言ったら・・・ ■

当然ながら、作画も背景も素晴らしいの一言。

特にジブリを支え続けた高坂の作画は、ほれぼれするばかり。

原作の挿絵に忠実なシンプルなキャラクターですが、動きの隅々から、表情の一つ一つから小学生らしい生命力が溢れ出します。基本的には人間の肉体の動きに忠実なのですが、ちょっとデフォルメする事で、アニメならではの生命感がみなぎります。

オッコの中居修行の一連のカット、廊下を雑巾がけする時の脚の描写、草履の鼻緒が切れた時の小走り・・・もう惚れ惚れとする動きの連続です。


さらには、オッコが若おかみになると決めた時に、ウリ坊が天井を突き抜けて大空に舞い上がり、喜びを表現するシーンでの俯瞰カットの使い方・・・無意味な俯瞰を多用した『未来のミライ』の細田監督は爪の垢でも煎じて飲むが良い。

このシーンと鯉登のシーンは、2次元であるアニメ―ションが実写以上に3次元的表現に長けている事を実感するでしょう。

■ 構成と演出が、素晴らしい音楽を奏でる ■

オッコの中居修行という明るいテーマが流れる裏で、ボレロのリズムの様に「死」の影が次第に旋律に覆いかぶさり、最後は救済と希望のファンファーレへと雪崩れ込んでいく・・・そんな壮大な楽曲を思わせる展開の力強さに圧倒される作品です。

脚本と演出が一体となって、90分という時間をフルに使って観客をカタロシスへと導きます。高坂監督の『茄子、アンダルシアの夏』で感じた「物語を駆動するリズムの弱さ」は、『若おかみは小学生』では完全に克服されています。

脚本の構成の巧みさと、演出の巧みさがガッチリと噛み合った時、こういう傑作が生まれます。


■ 恥ずかしがらず、堂々と傑作を鑑賞する為に劇場にGO!!。ハンカチは2枚で ■

この作品が『この世界の片隅に』の様なヒット先になる事は無いでしょう。(有名人がTVで紹介したり、日経や朝日新聞が特集を組まない限り・・・)

しかし、私は全ての方にこの作品を全力でお勧めします。アニメの技法が・・・とか、脚本の技術が・・・なんて細かい事は無視で、「骨太の物語」として、昨今の小手先ばかりの映画(実写も含む)の対極にある作品だからです。

奇をてらう事の無いシンプルなストーリーの何と素晴らしい事か。この作品を前にNHKの朝の連ドラは「ゴミ」と言えよう!!



ちなみに昨日、家内を半ば強引に劇場に連れて行き、2回目を観ました。ラストのクライマックスで家内は隣で盛大に鼻を鳴らしていましたが、「全然泣けないじゃん、アレルギーで鼻が出たけど」って‥‥正直じゃないんだな。
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