今年は冬が長い。少し晴れ間が見えてやっと春か・・と思っていたら、またまた大雪、大風。わけのわからん奴に、常識を説得しているような感じやね。
店ののぼりを仕舞いに外に出たら、階段の登り口に小さな雪だるまが・・。お客が作っていったのだろうか。そう、前にもあった。コテージの入り口に作ってあった。どこからか小枝を見つけてきて、手がある雪だるまだった。
大雪で心身ともに疲れている地元の人ではなく、きっと本州方面から来た子供が作ったに違いない。ゆとりのない生活をしていると、目鼻のない、雪だまを2つ縦に積んだだけの雪だるまでも、気持ちがなごむ。
美術学校時代に、カメラを持って北から南まで石仏を追いかけていたころ、九州の国東半島で出会った名もない石仏たちを思い出す。苔むし、朽ち果てた無数の石仏たち。これを彫ったのはどこの誰なのか。何のために彫ったのか。蒸し暑い九州の山道を、重いカメラを担いでうろうろしていた頃を思い出す。


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