親族の入院見舞いに、半年ぶりの帰省。
いつも利用している航空会社のダイヤが変更され、利用しずらくなった。ワシの田舎は、四国の西の端。実家の目の前から、九州行きのフェリーが出てる。よっしゃ、今回は九州経由でかえっちゃる。ということで、博多へ。
初めての福岡空港。町の中心街まで地下鉄で一本、5分。これには驚いた。新幹線がきちょる。これに乗ると、数時間で鹿児島や東京へも行けるのか・・人口規模だと札幌と同じくらいだが、人が出入りする交通機関の規模が違いすぎる。札幌まで新幹線が延伸するのは、いつのことやら。
福岡から別府まで高速バス。これにも驚いた。福岡天神バスターミナルでバスお待ちをしていると、数分おきにアナウンスが。「次のバスは鹿児島行きです。」「次は長崎行き」「大阪行き」「広島」「熊本」・・延々と地方都市の名前が出てくる。どこにでも行けるのね・・。
懐かしい別府で一風呂浴びて、小さいころから見慣れたフェリーで田舎へ。幸い大事に至らず、元気そうで安心する。そうとなれば、また讃岐でうどんツアーをやるかということで、香川丸亀へなだれ込む。
なぜに丸亀かというと、いつもはレンタカーで回るところ、気になっていたうどん屋さんが自転車距離。歩きでもよかったが、やはり行動範囲はグッと広がる。途中、偶然発見する店も多くなるし、予定変更もしやすい。丸亀駅前に、市営のレンタサイクルがあるのを、ネットで調べていたのだ。それと、四国に住んでいて歌にもある「金比羅さん」に一度も行ったことがないのだ。
この機会に、一度お参りしてみるのも悪くない。人間いつどうなるかわからない時代なので。
レンタサイクルのおっちゃんたちに、「金比羅さんまで自転車でいけますか。」と聞くと、「たまに、若い人が行くことはあるけど、結構距離あるよ。」ワシの風体を見ながら、「電動アシストにしたらええ。100円高いだけやから。」一日、300円という。一度、体験したかった自転車なので、それでお願いしますと申し込んだ。
いわゆるママチャリが受け渡された。この姿勢で40kmか・・と一瞬引いたが、行けるところまで行ってみよう、金比羅さんの門前まででいい、だめだったら後日あらためて出直そう、市内のうどん屋さんには行けるだろうとペダルを踏んだとたん、背中から押されるような勢い、すげえええええ〜。これでアシストモード「標準」、あと「エコ」「パワフル」があり、ギアも内装3段まであるが、ローギアでガンガン走れる。すばらしい〜。
ワシは、信号待ちの車を尻目に、時速20kmオーバーのスポーツ自転車ばりに、それでいて「どや顔」の涼しい顔をして飛ばしに飛ばした。正午に借りて、金比羅宮で折り返し、丸亀駅に帰りついたのは6時。途中、3軒のうどん屋さんに立ち寄ったことを考えると、電動アシストはワシを10歳、いや20歳くらい若返らせてくれた。春になったらこれを買って、お遍路にでも出かけるか。

別府には市営の温泉がたくさんあり、この温泉は100円で入れる。

恐るべし、電動アシスト自転車。結構な坂もサドルに座ったままスイスイ登れる。

この石段の前で引き返した。電動アシストでも1368の石段は無理。後日にまわした。

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