ちょっと前、季節はずれの30度以上の高温が続いたと思ったら一転、ここ何日か空は、どんより小雨がぱらぱらする日が続く。天気に一喜一憂するより、積極的に外の空気を楽しもうということで「パノラマライン」を全線走ってみる。
まずは倶知安から「エコーライン」を五色温泉方面へ。途中の道路には、竹の子取りの車がずらり。昔は、私らもよく取りにいったな。結構、大変な作業。下手をすると迷子になり、捜索隊のお世話になりかねない。それを防ぐために、路肩に止めた車に取付けられたスピーカーから、大音量の音楽が流れる。あまり相応しくないが、遭難するよりはいいか・・。

しばらくして峠、「お花畑」。やっと雪解けが終わったところで、今はなにも咲いていない。
後は、「パノラマライン」との合流点まで下り。ここから先は、冬の半年間通行止めになる区間。

また、登り。つづら折れの道が続く。30分くらいで峠到着。ここで一個目のバッテリーの残量が、目盛り一つになる。でも、あとは下りだから、なくなるまで走ることにする。

あとは、ガンガン下るだけ。神仙沼のレストハウス前を、一瞬で通過。岩内の平野が水彩画のように広がり、ずっと向こうには積丹半島が見える。そして、その付け根に「泊村」の原発が見える。

竹の子取りは危険がいっぱい。ワシも迷子になりそうな雰囲気を感じたことがある。

今時の季節は、人影もまばら。道路左が、遊歩道の入り口。

昔、自転車で日本中を走っていた頃、積丹半島の先は道がなく、船に自転車を乗せて周った。
電気は、自然エネルギーではとても足りない。しかし、原発は何かあったらそのエリアは終わる。身の程を越してしまった、現代の生活。でも、必要なものは必要。瀬戸内のような潮流の早いところでは、その潮の流れを使って電気を起こそうとしている。また、海に囲まれた日本中の海上に、浮き風力発電施設が検討されている。田んぼの用水路に、小さな発電設備をいっぱい作ろうとしている。何かできることがあるはず・・、この自転車は電気で半分動いている・・。と、いろいろうつろな頭で考えていると、倶知安方面への分岐点、ここを右折。バッテリーは、先ほどからゼロを指している。スペアのバッテリーに換える。ぱらぱらと雨が降ってきた。ここから倶知安までは、小さなアップダウンが続くいやな道。でも、アシスト君は「新しいバッテリーに換えてくれたから、ぜんぜん元気やで。」とペダルを廻してくれる。
9時から午後1時まで、撮影以外はノンストップ。60km強のポタリングでありました。

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