暑い暑いといっておりましたが、朝晩ストーブの温もりが欲しくなる季節になりました。
この季節、自宅、店舗、コテージ合せて10台あるストーブのうち、必ず1〜2台調子が悪くなります。故障というほどのものでもなく、北海道生活40年余りやっておりますとだいたい悪い箇所の目星がつきます。
今年は、店舗のストーブが「E1」がつき、これは燃料が燃焼室に送られてないという表示です。
この「エラー1」にはいろいろ原因があり、燃料タンクの灯油切れ、油面調整器の不具合、送油管のつまりなどが考えられます。そして、非常に頻度が高いのが燃焼室と送油管の接合部のカーボンたまりです。
熱い燃焼室に液状の灯油が流れ込むときに、完全燃焼しないでカーボンが生成され、そこに少しづつ燃えカスカーボンが成長していって、シーズン終わりころにはほんの小さなの穴からポタポタ落ちていたのを気づかず、つぎのシーズンを迎えて「E1」が連発されるのです。

この銅パイプから灯油が供給され、1シーズンの間にカーボンが出口をふさいでしまう。

そのカーボンをとりのぞくのがこの2つの道具です。上は釣り用おもりの一部をとったもので、「はがね」でできています。単なる針金ではないので少々突っついても曲がったりしません。もう一つ下の道具は、自転車のブレーキワイヤーの一部です。指でつまめるようにブレーキの「ダボ」がついているところからカットしたものです。これは、上の道具でとりあえず貫通させておいて、下の道具を穴の中で回転させながら、取り除けなかった管の内周りのカーボンをこそぎとっていくもののです。だいたいこれで正常に運転し始めます。

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