今から40数年ほど前、スキーという遊びの登場が普通の人たちが気軽に冬の自然の中に入っていくきっかけだったと思う。それまでは、冬山は猟師か森林関係者か一部のストイックな登山者のものだった。
そのブームを呼び込んだのは、それまでごく一部のハイソサエティな人たちの遊びの領域に、末端まで行きわたりつつあった経済の高度成長がもらたす金が、自家用車を所有したり、スキー道具を購入したりすることができるようになり、また、それをあてこんでの雪と山しかない田舎のスキー場開発が三つ巴、四つ巴でスキー熱に拍車をかけた。
そして、そのスキー場の近くに、ジモティーからみればエタイの知れない僕らのような人間が、なにが欲しくてこんなところに全財産をつぎ込んで民宿ではない「ペンション」という宿泊施設を建てるのかという現象が現れたのであります。ペ、ペンションって・・なに?
その頃のスキー雑誌「スキーヤー」に、信州地方のペンションなどの広告の中に「居候募集」などとあった。どういうものかと細かく見ていると、「忙しいときだけ手伝ってもらえれば、あとはスキー三昧」、食事と寝床はタダだけどそのかわりアルバイト代はなしね、という雇われ方。
スキーができればそれでいいと思う若者が、結構応募していたらしい。
昨日、我が家の壁に黒い物体がガシガシと動いているのを発見。「エゾリス君」でありました。
そういえば去年の暮11月頃にもいたな。明け方、ガシガシ、ガシガシという音に目が覚めて外に出てみるとしっかり目があったアイツだ。どうも、我が家のどこかで暮らしているな。イソウロウ登場?つづく。

垂直の壁をガシガシ。


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