『哲学者クロサキと工学者アイハラの神はカオスに宿りたもう』
合原 一幸・黒崎 政男・高橋 純
1999年
アスキー
★★★☆☆
月刊ASCIIに連載されていた対談を1冊にまとめたもの。本屋ではパソコンコーナーに置いてある。
対談形式なのでスイスイ読めるが、結局何かピンとこなかった。
基本的に、カオスというものを初めて知り面白がっている哲学者が質問を発し、その質問に答えるかたちで工学者が解説する、という形式になっているのだが、哲学者がいったいカオスという現象の何を面白がっているのかが僕にはよくわからず、それでピンとこないのだと思う。彼の感じている「面白さ」を共有できれば、この対談ももっと面白く読めると思うのだが。
エクセルなどを用いて簡単なカオスを発生させる「表計算でカオス!」というコラムがあるので、自分でやってみたい人には良いかも。
厚い紙を使っているので厚い本に見えるが意外とページ数は少ない。
本文約230ページ。
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Kota's Book Review

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