深夜ジョグ。
南の空にだいぶ細くなった(と言っても、半月よりはまだまだ大きいのだが)月が浮かんでいた。ついこないだ満月だったように思うのだが…。
南風が吹いていたようだ。気温15℃で風は冷たくはないが、モロに背中に受けると随分身体を押してくれた。
今日の札幌の最高気温は26℃を超えた。怖ろしいのは、普段は札幌よりも4〜5℃気温の低い道東の湧別町、佐呂間町、常呂町辺りで、28〜32℃まで上がったらしいことだ。これがあるから怖い。
「サロマ湖100kmウルトラマラソン」の大会過去データを見ると、スタート時の天候がわかれば、だいたい当日の最高気温と最低気温もわかる(ただし、「曇り」の日は予想が難しい)。
過去15年で、スタート時に霧雨・小雨だったのが5回、曇りは6回、晴れは4回で、霧雨・小雨の日は、最低気温(たいていの場合スタート時の気温)は10℃前後、最高気温は15℃前後で、5℃程度しか気温は上がらない。これなら、終日同じウェアで構わないだろう。
晴れの日は、最低気温は13〜18℃だが、最高気温はそこから10〜12℃上がった23〜30℃にまで上がる。気温が10℃変わるとなると、気温の変化に応じてウェアも臨機応変に脱ぎ着する必要があるだろう。夕暮れのワッカはまた寒くなってくるだろうから、脱ぎっ放しというワケにもいかない。
ヤッカイなのが曇りの日で、「霧雨・小雨」型のパターンに近い場合と、「晴れ」パターンに近い場合とがある。特にヤッカイなのが、最低気温は「霧雨・小雨」型と同程度の10℃前後しかないのに、最高気温は「晴れ」型と同程度の26〜29℃まで上がる「ハイブリッド」型で、気温の日較差が17〜19℃にまで及ぶ。こうなるともうレストステーションで完全にウェアを着替えるしかないのではないだろうか。
先日も書いたが、この「1日の最高気温と最低気温を足して2で割った平均気温」と「100kmの部のリタイア率」は非常にダイレクトな関係がある(何と相関係数が0.8!)。スタート時の天候別に見ると、「霧雨・小雨」型のときのリタイア率は概ね25〜33%程度(逆に言うと、完走率は67〜75%程度)、「晴れ」型と「ハイブリッド」型のときのリタイア率は33〜50%程度(完走率50〜67%)。つまり、「霧雨・小雨」型であれば脱落者は全体の1/4〜1/3で済むが、「晴れ」「ハイブリッド」型になると全体の1/3〜1/2が脱落することになる。
と言うことは…、どんな天候になっても、全体の上位1/2のランナーは完走できるし、下位1/4のランナーは完走できない。残りの1/4のランナーが完走できるかどうかは天候次第、ということになる。天候そのものは人間にはどうしようもないが(北京オリンピックのときに人工的に晴天を作り出す技術(ロケットのようなものを飛ばして大気を振動させ、あらかじめ雨を降らせてしまう)が紹介されていたが…)、個々のランナーにできることは、当日の天候と温度変化を予想し、柔軟に作戦を変更することだろう(目標タイム設定、ペース配分、ウェア選択、等々)。気象予報士の勉強でもしてみようかという気になってきた(笑)。
今日はZamstのスポーツソックス「HA-1メッシュ」とAdiZero Tempo Wideの組み合わせで走ってみた。最近悩みの左足人差指の爪の痛みは15kmを過ぎてもほとんど気にならずに済んだ。
1つ気がかりだったのは、夜間のジョギングではいつも点滅させている超ミニライトのスイッチが入らなかったこと。先日充電したばかりで、現に昨日の夜は元気に(?)点滅していた。こんなことは初めて。内部で線が切れてしまった?
いつもこのライトを点滅させているので、ライトなしで走るのは随分心細い。周囲を照らす効果はほとんどないのだが、光そのものは強烈で、対向してくる歩行者や自転車に僕の存在を知らせる効果はかなりあると思う。夜の北大キャンパスでは自転車に乗っている人の3人に2人は前を見ていないので(何を見ているかって言うと、携帯電話やスマートフォンの画面を見ている)、僕が相手に気付く前に相手に僕を気づかせる工夫が必要なのだ。今日は忍者みたいに暗闇に紛れて走っているような気分で、妙に不安だった(自宅に帰ってから、再び充電してみたりゴチャゴチャやっていたら、いつものように点滅するようになった。何が悪かったのかはわからない)。
今月あと2回17kmを走って、月間走行距離320kmでやめておこうかな、というのが今のところの気分。本当は330km行っちゃえ!という野望もあるのだが…。子曰、過猶不及也。
深夜14.8℃16.9km1時間33分38秒。累積走行距離1105.4km。「第28回サロマ湖100kmウルトラマラソン 兼 IAU100km世界選手権2013日本代表選手選考会」まで、あと33日。

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