「第32回サロマ湖100kmウルトラマラソン」(2017年06月25日(日))、100kmの部に参加してきました。2年連続の「雨のサロマ」になりましたが、無事完走出来ました。グロスタイム12時間32分48秒は何と自己ワースト!(ネットタイム12時間29分36秒だと自己ワーストは回避していますが…(笑)。)これで7回挑戦して7回完走、1度もリタイアしてません! そして! サロマでは、これまで1度も立ちションしてません!(笑)
今年は本番13日前に敢行した単独60km走で左太腿の筋肉を痛め、正直「今年こそダメかも」と思っていたんですが…。本番5日前のジョギングでわずか8.5km走っただけで左太腿が痛み始めた時には「この痛みが本番で出たら完走できないだろう」、そして「痛みはおそらく出るだろう」、だから「今年は完走できないだろう」と悟りました(涙)。大会前にスポーツシューズ&インソール専門店の「アスリートクラブ」に顔を出さなかったり、甥や姪に「ランナーズアップデート」「応援navi」の存在を伝えなかったりしたのは、要するに「リタイアしたら格好悪い」から。走る前から、完走は半ば諦めていた、ということです。
それが何故完走出来たのかと言えば…、「痛みが出なかったから」に尽きます。ただし、「何故痛まなかったのか」についてはよくわかりません(笑)。大会2日前の夜ですら、ただ椅子に座っていただけで痛んだのに。前日も1日中貼っていて、当日もスタート前から貼っていた湿布(テープ剤)の鎮痛消炎作用のオカゲなのかなぁ(不思議なことに、大会終了後も痛みはない。通常の筋肉痛はあるけど…)。
大会当日の天候は、雨。スタート5分前にはかなり強い雨が降っていて、スタート前からシューズもソックスもグッショリ濡れてしまっており、「やれやれ」という感じ。雨は終日降ったりやんだりでしたが、100kmのうち雨降りは6割、残り4割はやんでたんじゃないかなぁ。スタート地点から90km過ぎまでずっとゴミ袋ポンチョを被っていました(あれは意外と暖かい)。
ただし、雨そのものは去年より激しかったものの、気温は去年より若干高め(ワッカでゴミ袋ポンチョを(暑くて)脱いだくらい)。スタート時から昼過ぎまで、ずぅーっと13〜14℃程度だったんじゃないかと思います。去年のワッカがおそらく10℃を下回っていて非常に寒かったのを憶えていて覚悟していたんだけど、意外と空気が暖かかった。
前日の高速道路運転時も雨は多少降っていましたが、気温自体は高かったんですよね(18℃前後)。遠軽は雨は降っておらず、しかも無風。湧別町はそれなりに降っていました。ただ、前日夕方から当日朝までの間ずっと降りっ放しだったワケではなく、やはり降ったりやんだりですね。車の中で寝てると、車の屋根に当たる雨音で外の様子がわかるんですよね。ちなみに、車中泊は夜7時から深夜2時まで眠りは浅かったけどそれなりに寝れました。車中の温度は結構高かったですね(毎年、温度計持って行ってます(笑))。
深夜3時から湧別町文化センター内のトイレを使わせて貰えます(前日の夜22時に施錠)。ロビーには大きなテレビが置かれていて、(データ放送の?)気象情報が映し出されていました。参っちゃったのは、湧別町に「大雨、雷、濃霧」注意報(警報?)が出ていたこと(笑)。雨は当たっても我慢できるけど、雷は当たったら死んじゃう(笑)。
ウェアはだいたいいつも通り(60km走の時とほぼ同じ)。靴は「もう寿命を迎えた」と思っていたAsics GelFeather Glide 2。ソックスはリガードのCGソックスEX33。下半身は、ザムストのロングの機能性タイツの上にジャージの長ズボン(長ズボンを穿いてるランナーなんて僕以外見かけませんでしたが…、これが雨・寒さ対策として有効だったのでは?とも思います)。上半身は、かなり薄手のコンプレッション系インナーシャツの上に保温性の高いスポーツ用長袖Tシャツ、そしてお手製のゴミ袋ポンチョ。帽子はスポーツデポの白キャップ。いつもの(スポーツサングラスではない普通の)眼鏡。軍手。腕時計はお気に入りのTIMEX!
僕のサロマの作戦は実に単純で、「出来るだけ7分/kmをキープする」。今回はスタートから60kmくらいまで、ずっと7分/kmで走れちゃったんですよね。これが驚きでした。今年は1月から本番直前までに820kmしか走ってないし、2〜3月を随分サボった。40代後半になってしまったし、10kmやハーフの大会に出ていないので(フルマラソンもだが…)スピードをつけるような練習をしていない。本番前の予想では、7分30秒/km辺りで落ち着くのではないかと考えていました。ところが実際はバッチリ7分/kmで走れた。距離表示板が現われる度に何度「完璧!」と感嘆したことか。
去年のサロマのマイ完走記を見ると、「雨でシューズやソックスが濡れて大変だった」と書いています。ところが、今年も全く同じシューズとソックスを履き、去年以上に濡れたハズなのに、今年は大きなトラブルはなし(「通常の水ぶくれ」はできましたが…)。むしろソックスを履いた足底とシューズのインソールのフィット感は非常に良かったです。中間地点のレストステーションに予備のシューズとランニングソックスは送ってありましたが、履き替えませんでした。去年は右足首(アキレス腱)に(この日のみの)謎の痛みが発生したのだけど、今年はそういうのもなかった。足底筋膜炎みたいな痛みも皆無。
「早ければ10km走らないうちに出る」と思っていた懸案の左太腿の痛みは…、19kmくらいの第1折り返し地点を折り返した後、向かい風になって、いよいよ左太腿の表側に疲労が募ってきましたが、心配していた左膝関節横の内腿の(走ることを躊躇させる)痛みはまだ出てこない。ただ、60km走から本番までの2週間は身体的な痛みに対して相当ナーバスになっていて、「そのうち痛み出すだろうなぁ」と。それが、23kmなのか、25kmなのか、27kmなのか…。とにかく痛み始めたら、もうダメ。完走は出来ない。
だけど…、25kmを過ぎて、「自分はどこでリタイアすることになるのだろう?」なんて「リタイアすることを前提に走っている」ことに疑問を感じ始めました。自分は「完走を目指していない」のではないか。じゃあ、何のためにここに来て、何のために不安を抱えたまま走っているのか。「完走するため」に決まってるのに! 気持ちを「100km完走」に切り替えなきゃいかん。
今回は太腿や膝が痛むことを前提にしていたので、スタート前から両膝に湿布(テープ剤:モーラステープL 40mg)を1枚ずつ貼り、テーピングを施し、その上に機能性タイツを穿いています。モーラステープは母から貰ったもので(母が整形外科で処方して貰ったもの)、本当は処方された患者以外の人が自己判断で使ったりしたらいけないんでしょうけど…。左膝は関節横少し上の例の痛む箇所(腸脛靱帯炎の痛みの出る箇所のちょうど反対側辺り)に1枚、右膝は半分に切って関節の上下に。テーピングは膝関節の下からお皿の縁に沿って両側を包み込むように1枚ずつ貼る貼り方ですね。太腿表側でクロスするヤツ。これを両脚に。テーピング自体はほとんど経験なく、ノウハウも知らなかったんだけど、60km走後に慌てて数回試してみて、これが一番良さそうだったので(「良さそう」と言うか、「太腿の痛みが出ない」と言うか)。
今回、JogNoteやブログ等で「サロマ完走記」的なものを見ると、「寒くて何度もトイレに寄らなきゃならなかった」という人が結構います。ところが、僕は例年通り3回のみ(38.5kmくらいの芭露ファミリースポーツセンター内のトイレ、62.5kmくらいの(キムアネップ岬キャンプ場の?)駐車場の綺麗なトイレ、91.5kmくらいのワッカの東屋エイドのところのトイレ)。走っていて「おかしいな。尿意が高まってこない」と何度も思いました。もちろん、涼しかったのでガブガブ水を飲んだりしていない、というのはあるんだと思うけど…。思い当たるフシが。
今回、太腿の痛みがあったのでどうしようかと考え、鎮痛消炎剤の作用と副作用についてそれなりに調べました。その結果わかったことは、多くの鎮痛消炎剤の副作用として腎臓につながる血管が収縮し、腎臓への血流が減ること。腎臓への血流が減れば、腎臓で作られる尿の量も減ります。僕は「一般市民ランナーが痛み止めを飲んでまで走るのは如何なものか」と考えているタイプで(湿布(テープ剤)ならいいのか、という問題はあるんですが(笑))、今回も錠剤タイプの痛み止めは持って来ていません。代わりに湿布(テープ剤)を両膝に貼っているワケですが、薬の成分が同じなのなら、これだって腎臓への血流は減っているハズ(もっとも、この副作用は内服薬で最も顕著らしいのですが)。それでトイレ回数が増えなかったのか。
また、同じ雨の条件で去年悩まされた濡れた足底や足指の痛みやアキレス腱の痛み、今回の左太腿の痛み、全く出なかったのは、やはりこの湿布(テープ剤)のおかげなのか。そうなのだとしたら…、もし走っていていろいろ痛みが出てきて、痛み止めを飲んだ途端に痛みが消えるのなら…、そりゃ飲むよな〜(笑)。「如何なものか」派の僕だって、もし持っていたら飲んでしまう。そして、すぐに薬を飲むことに対する抵抗感がなくなってしまう。レース後半に痛む前に予防としてレストステーションで飲むようになる。そもそもスタートする前にまず1錠飲むようになる。効かないからと言ってもう1錠飲むようになる。ついには普段のジョギングの時から家を出る前に飲むようになる。そして、腎臓を悪くする。
だから、これからも僕は錠剤タイプの痛み止めは持って行かない(そもそも買わない)ことにします。湿布は…、貼ると思う(笑)。いや、でも成分同じなら、結局同じことなのかなぁ。だったら、湿布(テープ剤)もダメだよな…。テープ剤は患部に直接貼るので、副作用は小さいらしいんだけど…。
今年は走り込みが絶対的に足りず、「そもそも自分は100kmマラソンを走れる身体ができているのか」と不安になった際、
ここに書いてあった「100km完走に必要と思われる走力の目安」を見てみました。曰く、
1. 5kmを25分以内で走れる
2. 10kmを60分以内で走れる
3. 月間200kmの走行距離(または月間20時間の練習)
4. 週間50kmの走行距離(または週間5時間の練習)
5. フルマラソンはサブ4
6. 体重のBMIが22以下
この4〜6月に関して言えば、2・3・4・6はクリアしています。1もおそらくクリアしているでしょう。ただし、5はよくわかりません。今回のサロマでは、フル地点をネットタイムでほぼ5時間ちょうどで通過していて、今はこれよりも1時間も速く走るなんて想像も出来ません。「思っていたよりずっと速く走れた」のに5時間ですからね。
これは100km全体を通して言えることなんですが、今年は1kmを比較的短く感じました。これはやはり、涼しかったせいなのでしょうか。50kmをちょうど6時間くらいで通過。スタートのロスタイムやトイレタイムを除けば、ほぼ7分/kmペースをキープ出来ている。「坦々と走る」ことが今年初めてサロマの本番で出来たのかもしれません。もっとも「追い風に助けられた」のだと思いますが…(これについてはまた後で述べる)。
あと、今年はコース上のランナーの「密度」を薄く感じました。雨が降るとコース上に水たまりができるため、靴を濡らさずに走れる場所が限られます。そのため去年は「前の人ちょっと邪魔だな〜」と思うことが多々あったのですが、今年はほとんど気になりませんでした。ひょっとすると…、と思うのは、2年連続の雨で、去年の終盤の雨の冷たさを憶えていた参加者の中には初めから出走しなかった人も多いのかな、と思います。
上述の通りシューズとソックスのフィット感は非常に良く、着ていたウェアもちょうど良かったので、レストステーションでの滞在時間もおそらく過去最短。一口オニギリとエネルギーゼリーを掻っ込んで、トイレにもいかず、赤袋は中を覘いただけで再び預けました。そのおかげなのか、レストステーション直後の登り坂でも、「全く脚が動かない」という事態は回避できました。
で、58km辺りで、60km関門通過タイムを予想するワケですが…。これは7時間20分くらいで行けるのではないか。考えてみると、60km走の時、太腿の痛みさえ出なければ、7時間15〜20分で走れそうだったんです。だから、60km走の時の走りが本番で出来ているワケです。60km関門を7時間20分で通過出来るのであれば、8分/kmまで落ちたとしても70km関門は8時間40分、80km関門は10時間ちょうどで通過出来ます。そして、昔から「サロマは(10時間で)ワッカに入れれば完走出来る」と言われているワケです。80kmを10時間で走れる人は、残り20kmを3時間かけて進む力があるんです(敢えて「走る力」とは言わない(笑))。で、実際の60km関門通過タイムは…、7時間16分台! 「今年も完走出来る!」と希望が見えた瞬間でした。
ちなみに、身体の疲労は20km台が一番ツラかったように思うんですよね。19〜32kmは北西向きに進んでいるワケで、向かい風。30km関門を通過後にはそれなりに疲れていましたが、その後それ以上の疲労が募ることはありませんでした。疲れ具合が変わらないどころか、かえって身体はスムーズに動くようになっていたように思います。本番5日前の夜のジョギングでわかったのは、懸案の左太腿の痛みを出さない走り方は「完全なる踵着地」であること。ただ、両脚を踵着地にするとかえって走り辛い。そこで、左脚だけ踵着地を意識して走りました。左右非対称の走り方だったせいか、大会終了後、右の腰だけ妙に凝っていました。
僕はサロマの完走の秘訣はペース配分とウェア選択だと思っているので、本番の1週間くらい前から湧別町、佐呂間町辺りの1時間天気予報を毎日見ます。それで当日スタート前にわかっていたのは、雨はスタート時から9時頃までが最も激しいこと、午前中の気温はほとんど変わらずスタート時13℃〜正午15℃程度であること、北風が午後から強くなること、ワッカ原生花園の気温は18時には10℃程度まで下がること。
実は今回、この「北風」というのが大きなポイントだったと思うのですが、サロマの100kmの部のコースというのは、大きく言えば、北西から南東に向かっているワケです。だから、北風はコースの大部分で「追い風」になるのです。今回「向かい風がキツかった」のは、前半19〜31kmの区間とワッカの往路80.5〜88.5kmの区間「だけ」だと思うんですよね。だから、「向かい風」区間は20km、残り80kmは「追い風」区間だったのではないか、と。今回は「風に背中を押して貰えた」んだと思うんです。しかも、北海道はこの1週間比較的気温が高かったので、その風は心配していたホド冷たくはなかった(その暖かい空気団がこの雨を降らせているのでしょうが…)。「実は北風に助けられていたのだ」と思うんです。だから、本番で7分/kmをキープ出来た。追い風でなければ、おそらく今の僕の走力では7分30秒/kmかかっていた。
僕は「主観的なサロマの中間地点」は「魔女の森」だと思っています。僕は初挑戦の時からここが大好きで。逆に61km〜「魔女の森」は毎年苦しいんですよね。今回も「魔女の森」で走るリズムを整えることに成功しました。ただ、「魔女の森」を抜けた後は有り難い私設エイドが3つも続くので…、ロスタイムも増える(笑)。1時間20分かかって、70km関門を8時間35分台で通過。
73.5kmの「お汁粉エイド」では、7回目の挑戦にして初めて「そうめん」にありつけました! もちろんお汁粉にも。ただ、ここで数分間棒立ちになっていたせいなのか、再び走り出してみると両太腿が全く前に出ません。これには焦りました。仕方ないので歩きました。猛烈な早歩きです。しばらく続けて再び「走り」に切り替えてみたところ、今度は走れるように戻っていました。
そう言えば、25km付近から猛烈な勢いで歩いている人がいたんですよね。歩いているのに僕とペースが全く変わらない(笑)。つまり、7分/kmで歩いているんです。これは速い。あの人完走出来たのかなぁ。25kmから歩いて完走、というのはそれはそれで凄い(笑)。ちなみに、僕自身もこの74〜76km辺りやワッカの往路の82〜89kmはかなり歩きました。ただし、猛烈な早歩きです。前のランナーにウォーキングで付いて行く(笑)。無理にツラい想いをして「走り」という形をとるより、どうせ同じスピードなのなら「歩き」に切り替えてしまった方がいい場合もあるように思います。「楽に速く」進むことが出来るのが「走り」ではなく「歩き」なのなら、歩いた方が合理的、と言うか…。
で、ようやくワッカに到達。80km関門通過タイムは9時間55分程度。やはり1時間20分かかりましたが…、ワッカに10時間以内に入れた、と言うことは…、「今年も完走出来る」ということです。去年の記録を見ると、ワッカで「かなり歩いて」、ちょうど3時間で最後の20kmを進んでいます。去年より歩く距離を少し短くするだけでいいんです。左太腿の痛みが出る可能性はもちろんまだあるワケですが、(49km走り、その後11km歩いた)60km走時の経験では、太腿の痛みが出たとしても9分/kmはおそらく可能だろうと思われました。
上述の通り、ワッカの往路は向かい風。と言うワケで、82〜83km辺りから歩き始めました。だけど、第2折り返し地点で折り返した後は追い風です。当然走ります。「ここでは作戦として歩いている」という感じです。なるほどな、と思うのですが、(100kmの部を10回以上完走している)サロマンブルーメンバーの中には、制限時間の13時間ギリギリでゴールしている人がたくさんいますが、それが「サロマの走り方」の1つの形なんだと思うんです。つまり、何とか10時間以内にワッカに入って、後は歩いたり走ったり残りタイムを見ながらギリギリでゴールする。この作戦なら、月間走行距離が200km程度でもサロマを完走できるワケですね。だけど、「12時間を切りたい」となると、もうこの走行距離では無理ですね。そういうこともわかってきました。
変な話ですが、「ゴール地点→100kmの部スタート地点」の「マラソンバス」には、19時発のヤツではなく18時発のバスに乗りたい(笑)。12時間30分〜13時間のゴールだと、ゴール会場の雰囲気ももう「後片付けモード」に入りかけていて少し寂しいし、19時発のバスに乗るとスタート地点に戻って来るのは20時。もう日没後なんですよね。その後の車の運転がもう真っ暗で嫌なんです。18時発のバスだと日没前に戻って来れるので、スタート会場の周辺の様子がまるで違います。で、18時発のバスに乗るには…、やはり11時間台でゴールしたい。となると、1月から6月まで(平均して)月間250kmは走らないとならない。微妙な違いなんだけど、大きな違いです。
結局80〜90kmの区間は1時間25分近くかかりました(8分30秒/km)。しかし、折り返し後は追い風なので、90〜100kmは1時間15分(7分30秒/km)。「今日はもう左太腿の痛みは出ないな」とようやく思えたのは第2折り返し地点を折り返した後です。走ると身体も暑くなってきて、スタートからずっと被っていたゴミ袋ポンチョを脱ぎました。去年のワッカは冷たい雨が降っていて本当に寒かったけど、今年は覚悟していたホド寒くはなかったんですよね。
と言うワケで、今年も完走出来たのは、
・心配していた左太腿の痛みが出なかった
・追い風に背中を押して貰えた
・寒くもなく暑くもない気温だった
ことが大きかったと思います。
今年は本当に「完走出来ないかも」「完走出来ない可能性が高い」「たぶん完走出来ないだろう」と思っていたので、「完走出来た」というだけで大満足です。だから、ゴールタイムについては走っている間は考えていませんでした。去年が自己ワーストで12時間35分くらい…と記憶していたので、それよりも速いなんて上出来だと思っていたんですが…。札幌に帰って来てから去年の記録を見直してみたら、今年よりも38秒速かった(涙)。38秒なら、最後の2kmペースアップしたら自己ワーストは回避できたのに…。まぁ、ネットタイムでは自己ワーストではないので、本当は気にしていませんが。と言うかやっぱり、完走出来ただけで万々歳、なのかな。
ゴール後、荷物受け取りは後回しにして、先に食券を食べ物と飲み物に代え、体育館内で食べました。アイシング用の氷も2袋貰って、太腿やスネ、足首なんかを同時に冷やしていたんですが、15〜20分後に立ち上がろうとしたらこれが本当に立ち上がれない(涙)。これは初めての経験。今回は太腿の表側に一番負担がかかっていたようで、全く力が入らないんです(仕方ないので、その後はずっと立ちっ放し(笑))。外に出てみると、雨が降り始めていて、ゴミ袋ポンチョも脱いでいたし、これが寒い! 腕がブルブル震えるんですよね。もしワッカでこうなってしまったら、これはもうリタイアするしかないよなぁ…。
そう言えば、コース上に神出鬼没の応援おばちゃんが1人いらっしゃいました(ひょっとして応援で有名な人?)。車で先回りしてランナーを応援しているんですが、何と1日で8回も応援されてしまって、5回目くらいから「ファイトファイト〜!」という声が聴こえてくるだけで、もう可笑しくて可笑しくて(笑)。僕はあまり沿道からの声援を自分の力に変えられないタイプなんですが、笑うとエネルギーが湧いてくる(30秒くらいだけですが(笑))、ということを今回初めて実感しました。ワッカの東屋エイドのところにいなかったので、絶対ゴール地点にいるハズだ!と思っていたら、ゴール前350mのところにやはりいた! ハイタッチして、「ありがとうございました」とお礼を言いました。

(たぶん、この人…。本当、有名な人なの!?)
これで完走メダルが7個集まりました。あと3個集めたら、僕もGPSウォッチを買っちゃおうかな…。
早朝〜夕方100.0km12時間32分48秒。累積走行距離919.0km。「第33回サロマ湖100kmウルトラマラソン」まで、あと364日!

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