我がストラトキャスターの「ピックアップ・マウント・スプリング」を交換してみた。
ストラトタイプのエレキギターの多くで、PUはピックガードに取り付けられている(ボディーに直接取り付けられているワケではない)。取り付けネジとPUの間にはスプリングが挟まれており、ネジの締め具合によってPUの高さ調整ができるようになっている。
この「スプリング」には2種類あり、「スプリング」という単語から連想する通りの「金属製の小さなバネ」タイプと、「細いゴムチューブを輪切りにした」タイプがある(後者を「ラバースプリング」と呼ぶようだ)。
エレキギターの歴史的に言えば、元々はラバータイプのものが、その後だんだん金属タイプのものが使われるようになってきたのではないか(根拠なし(笑))。
僕のストラトは「ヴィンテージタイプ」で(それに対して、もっと現代的な仕様の「コンテンポラリータイプ」「モダンタイプ」もある)、ラバータイプのスプリングが用いられているが、
年末にPU交換に挑戦した際にリアPUだけ金属タイプのスプリングに換えた。単に、交換用として購入した中古PUに付属していたものが金属タイプだったからでもあるが、あるエレキギター・メンテナンスの本に「金属タイプがオススメ」と書かれていたことも頭の隅に残っていた。
ラバータイプから金属タイプに換えてみたところ、PUの高さ調整のやり易さが全く違った。ネジを回せば、回した角度に比例してPUの高さが変わる! 当たり前の話のように思うだろうが、それまでのラバータイプではそうではなかった。3つのPU全てのスプリングを換えたくなった。
それで、1月だか2月に金属タイプのスプリングを買って来たのだが…(6本セットで200円程度)、今年は年が明けてからずっと鬱傾向(涙)。ギター自体には毎日触れているが、なかなかすぐに交換する気にならなかった(年末のPU交換作業があまりにも大変で、正直「懲りた」というのもある(笑))。ようやく換えた。
3か月振りにストラトのピックガードを外し、まずフロントPUを外してみた。実はこの3月か4月で、このギターを買ってちょうど30年である。30年前に作られたギターなワケで、ラバースプリングは劣化して硬くなっており、ピックガードの裏にくっ付いていた。古い輪ゴムが変質してベトベトになってくることがあるが、あんな感じである。
金属製のスプリングをネジに通してPUの取り付け。途中で、PU本体からPUカバーが外れそうになってしまった。上手く元に戻せない。
何とかフロントPUを取り付けて、次にセンターPUを外そうとしたら、フロントPUから伸びているリード線が邪魔をする(涙)。「もう一度フロントPUを外さないとダメかな?」と思ったが、外さず作業できた。
続いて、アンプからの出音を聴きながらPUの高さを調整。今回はサウンド面を重視した調整ではなく、リアPUとの音量差がつかないように(今回はリアPUの高さは変えていない)。
気のせいかもしれないが…、サウンドも少し変わったような気がする。何だか音が少しクリアになったような。考えてみると、弦の振動がボディーを揺らし、ボディーの振動がピックガードを揺らし、ピックガードの振動がPUを揺らしているハズだから、このスプリングの種類を変えれば音も変わるのかも。「良し悪し」と言うより「好み」の問題だけど、僕は好きね〜。
今回は弦交換はしなかったんだけど、新しい弦に張り替えるかな!

0