去年の今頃から妙に感慨深く想っているんだけど、僕のストラト、この3〜4月で買ってからちょうど30年になる。1年浪人して大学に合格し、何年間も貯め続けていた落とし玉を握りしめて、憧れのFender USAのギターを買いに楽器屋に向かったのだ。あの時、まさか30年後も自分がこのギターを弾いているとは夢にも思わなかった(笑)。
僕は基本的にモノのメンテナンスが苦手で…、このギターももうボロボロ。ネックも反ってるし、トラスロッドの余裕もあまりない。フレットも減ってしまって、いくつかのポジションでは致命的に音がビビる。弦高は高いし、金属パーツの中にはサビの浮いているものもあるし…。ボディにもいくつか塗装剥がれがある。
つい先日、新しい傷を発見した。強いて言えば、膝の上に置く部分。ここはぶつけやすい場所ではないんだけど…、どこにぶつけたのかなぁ…。
一番目立つ塗装剥がれはこれ。肘を乗せる部分。これはもう
10年以上前にできた。考えてみると、その後それほど広がってない。
目立たない塗装剥がれとしては、ボディの「お尻」の裏側にいくつも。フローリングの床の上にガンガン置くので…。
このギターのボディの木材はたぶんアルダーだと思うんだけど、「へ〜、アルダーってこんな色、こんな木目か〜」なんて眺めている。
塗装の塗膜は結構厚く硬い。塗膜は薄い方が楽器としての鳴りは良くなる(厚い塗膜はボディの振動を妨げる)と言われており、中には「塗装を一部でも剥がした方がギターの音が良くなる」なんて言うプロギタリストまでいるのだが…。
カサブタを剥がす要領で爪で引っ掻けば、おそらくパリパリと剥がしていけると思うけど…、意図的に穴を広げたりはしていない。
このギター、ずっと弾きこなせなくて…、「Fender USAのギターを持っている」ということそのものがストレスになっていた時期があるくらいなんだけど…、ここ1年くらいでだいぶいい音を出せるようになってきた(3年前に4Wの真空管アンプを手に入れたことが大きい)。
30年経って…、今が一番このギターに愛着がわいている。「愛している」「墓場まで持って行く」とか言っちゃいそう(笑)。

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