涼しくなったとはいえ、まだまだ陽射しは眩しく、
入り口がガラス張りの楽音舎では真夏の日光は黒いレコード盤を研盤する際には少しばかりやっかいだったりする。
真っ白な蛍光管の下でもそうなのだが、眩しすぎる光はどんなボロイ傷だらけのレコードでも新品同様に輝やかせてくれる。
まったくこまったもんだ。
そんな訳で光の当たり具合をレコード盤の角度を変えながら調整しながらの作業はとりわけ慎重さを要することになる。
おまけに目もいたい。
それは真っ白の冬の晴れの日もそうだ。
ここのところは
目に厳しいほどの明るい日は出来るだけレコードはいじらずに夕方まではヘビメタCDの値付け。
夕方が近づき、陽射しがゆるくなるとジャズLPの値付け。
今日も開店直後からいっぱい入ってきた、ジャズLP。
新品同様に見えた昼間のレコード盤は夕方になっても変わらず新品同様だった。
正直ほっとしている。
老眼に目やにたらしながらコツコツと時間をかけて品出しをしていく。
ここのところ感じていた目の疲労感は最近では快感に変わっている。
買取は望んでいても来るものではないのだから、
買い取ればよろこんで買ってくださる方がいるのだから。
「喜んで買います」のフレーズは使えずとも幸せな音楽は幸せな場所に集まると・・・
日々そう信じていたいこの頃である。

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