音楽をどうとらえるかは人それぞれの考え方なのだが
僕自身はあくまでも「娯楽」として捉えていきたい。
ビートルズが崇高か芸術的かなどはどうでもよろしい。
世界中にビートルズの輪が広まり、今でもその輪が大きくなり続けている事実の根っこは
単純に聴いていて心地よい音楽であったからなのだ。
実に平和なフィールドである。
そこでだ・・・
考えるにイマジンという歌が生まれる前からビートルズに限らず音楽は平和を形成していたのだ。
付け加えるとすれば、ジョン以外のビートルズも、それ以外のミュージシャンもミュージシャンじゃない人間たちも音楽というフィールドを楽しむ場にすれば、その時点でイマジンの世界は成り立っている。
問題はその場所に入って相手を投げ飛ばそうとする輩がいることなのだ。
投げ飛ばそうとするから投げ飛ばされる。
争いが起こるということはそういうことだ。
歌の歌詞をメッセージなんて捉えるのは人それぞれの勝手だがイマジンが如何に素晴らしいかを称えながら上から目線で喋り倒すやつ。
疲れる。
人の話は訊かずにまだ言っている。
疲れる。
イマジンを盾に暴力を振るわれた気分になる。
なんだかジョン・レノンが気の毒である。
「あんたのことを信じているばかりに人に迷惑?をかけているやつがいるよ・・・(この人が家で一生イマジンを聴きつづけていればこんなことにはならないのにな)」
だけど僕は、相手を投げ飛ばすことをしたくない。
でも、我慢もしたくない。
だから茶を濁す。
笑ってやりすごす。
「なにさ、まだ喋り足りないの〜?」
楽音舎には
天国も地獄も国境もなく
店主の頭には
思想というものすらもない。
持たないことこそが我が思想。
信じているのは自分が好きな音楽。
信じているのは相手が好きな音楽。
実にシンプルだが真理はそこにしかないのだと思う。
中古レコード、音楽を扱っていきたければ理念めいたものはこれだけあれば十分である。
そしてより多くの人間の心を掴んだ音楽の中にも真理があるのである。
多分・・・
ただそこに、個人的な優劣、勝ち負け、善悪を持ち込もうとするのも人間なのである。
だから信じるなって、○○なんて。
なにか・・・を信じているもの同士で争いをやっている場所に、なぜにきみは行こうとするのだ・・・
そこに行かずともきみは平和を広めていただろう・・・
天国の親友が心配しているぞ・・・ポール・・・


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