10月8日(水)
お休みします
NILSSON/AERIAL BALLET (空中バレエ)
市場価格は安くとも至上の名盤と位置付けしたいレコードがこれ。
特筆すべき特徴は究極の安心感。
針を下ろした瞬間にスコット・ジョプリンのような音色のピアノにタップ・ダンシングー!な軽快なステップ音(靴の音かどうか、どうやって録ったのかは定かではない)。
あ〜、なんとも懐かしいと思った瞬間、一曲目のマイ・オールド・デスクのふんわりした多重録音コーラスによるイントロはまるで眠りに落ちる寸前の心地良さ。
なんとも言えず全編がノスタルジック(エヴァーグリーンと思う音楽には本来使いたくない言葉なのだが・・・おそらくは人が懐かしいと感じるDNAは共通している・・・てか?)で多種多様なスタイルの楽曲郡で構成されている。
もう中古レコード、CDを商売にさせて頂いて軽く20年以上経って今日にいたっている僕なのだが、
生きていく中で本当にあったらいいなという幸せなもの。
そして必要で大切だと感じられるものを探していくことがハッキリ僕の中の自分探しであって、実際に
僕の好きなレコード達は個々に人格というものを間違いなく形成しているように思っている。
なぜなら一生付き合ってもらいたいなと思う大切な友人であって、ずっと一緒にいてほしい恋人だったりするわけだから。(魂の一夫多妻制)
実際、いらいらしている時でもこの友達がいると安心ってあるでしょ?
同時に僕がこの仕事を通してやっていきたいことは、やはりお客さん、その人にとって大切な友達を紹介出来ればということであって、その作品が高くなければ尚幸いである。
幸せな友達はレアでなくともよい。
やさしい妻はお金では買えない。
ね、大切なことでしょ。
変らない愛情をいつも注ぎ込んでくれるレコード達が僕の中では変ることなく永遠であればよいし、みなそれぞれの中にもたくさんの友達レコードがあってほしい・・・
もう20年以上のお付き合いになるが、僕のようにこの作品を魂の名盤に認定している人はきっと世界中にいるであろう。
今回の入荷レコードには「BEATLES JOHN LENNON うんぬんかんぬん」の珍しいステッカーがついている。
以外にこの作品に触れたことのない方は多いように感じていているが、本来であればポール・マッカートニーやスティーヴィー・ワンダーと同格な天才SSWで白人屈指の歌い手のはずなんだろうなあ。遺作はどうなったかはこちらの記事を参照にしてください。
http://green.ap.teacup.com/rakuon/23.html

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