いらない古本を処分したところ、「買えません」と言われ、仕方なく持って帰った文庫本が結局は一番内容のあるものだった・・・と、どこかの作家が言っていたそうだ。
先日、楽音舎にも超美品の買い取り出来ないレコード達の山の中に、松田聖子が混ざっていたので久しぶりにかけてみた。国産品なのでマスター・テープから起こしたレコード、つまり原盤ということになるので当然音も素晴らしい。
何曲か聴き終え、いい時代だったなあとツクヅク思ったものだ(泣けた)。
年に何曲も、クォリティーの高い新曲がお茶の間に飛び込んできたのだから・・・
ティーン・ポップと位置付けてもよいし、SSW作品と位置付けても良い位の品のよさもあるし、そしてなにより、歌謡曲の歌い手としての歌唱力が見事なまでに丁度よく、あの声と楽曲に選ばれていたのが松田聖子という人だったのだろう。
この頃までの歌謡曲文化、テレビ文化というものは、ファンと演じ手が互いに支えあっていたような、そんな温もりがあったのではないかと今となっては思うのだった。
ハートのイアリング、瞳はダイアモンド、風立ちぬ・・・
未だにこの三曲はこの時期の切ない妄想ソングだったりする。
頭の中でこしらえた彼女と一緒に今日も聴いてみよう・・・
LPレコードは¥99
シングルは¥30から・・・
パソコンはさすがに買わなかったが・・・つかえるのかな・・・今でも・・・

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