7月4日(水)
お休みします
普段は「こおんな珍しいレコードが入ったよ!」っていうのが多い、当ブログですが、僕は実はレア盤オタクではないのです。
もちろん。レア盤にはレア盤の楽しみもある。
けどさ・・・そこで人と共有出来るものって、なにかなあって考えちゃうのね。
とても少ないよね・・・誰々が参加してたんだぜ・・・あ。そう・・・みたいな。
ジャケのバンド・ロゴの色が変更前のものだぜ・・・ふ〜ん・・・みたいな。
もちろん、そんな事は売る方も買う方も承知なのがベストな関係。
「いやあ。北村さん。いい買い物させてもらったわあ」
って言ってくれると僕も
「いえいえ。かえってどうもありがとうございます」
ってお互い気持ちいいわけでしょ。
なんだけど、時々「オレはもっと凄いものいっぱい持ってるぜ!」自慢の人の話を訊かない困ったちゃんもいるんだよね。
はっきり言って、僕は性格が悪いので、そいつの話なんか聞いていないのに全然、お構いなしなのがロック馬鹿ならぬ馬鹿ロック野郎。
みんな大人になって、そういう輩も大分減ったけど・・・友達無くすぞ今に・・・って、心配になるよな。
やっぱり愉しいのはね。
「これこれ」「そうだそうだ!」って関係。
松田聖子の全盛期のシングルなんかね。うちでは状態が良くて¥99。
ちょいキズなら¥30。
先日、聖子ちゃん大好きな友人が訪ねて来たので大音量でかけてあげたら涙ぐんで感激してた。
TANNOYのスピーカーで松田聖子を楽しむのは僕だけか?
「この渚のバルコニーって、曲としては大したことないんじゃないかい?」
「そうですね。北村さん。松本の詞の世界感の方が大きいですよ」
うん。本当にそう思う。いい曲なんだけど、どちらかと言えばアルバム用くらいの曲。
それでもね、毎度のことながら、松田聖子の歌詞はスーパー・スター。アイドルとしての言葉ではなくって、思いっきり一般人の心情で作られているよね。
聖子って凄い!んじゃなくって、松本さんが凄いんだ。
30年前の7月。渚のバルコニーはお茶の間でいつものように流れていたんだ。
日本にもいい時代があったじゃあ、あ〜りませんか。
僕はこの仕事をしていて、
「人に喜んでもらうこと」
って、なんて愉しいことなんだ、って常日頃思うのです(安レコ人気あるよ)。
昔の職業作詞家。作曲家も勿論そうでしょ。
「買っていただいてありがとう。喜んでいただいてありがとう」
でしょ?
音楽はね。値段じゃないのよ・・・希望。夢。娯楽・・・心の糧・・・という事の方が大事だと思うのよ。
それでは、また・・・
そ〜して秘密〜〜〜〜

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