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DS-7545-LP HARPERS BIZARRE/AS TIME GOES BY 2500円
再結成をして1976年に発表したこの作品。
リーダーのテッド・テンプルマンは参加していないけど実は素晴らしい。
60年代に出されたそれぞれのレコードよりも僕はこっちの方が好きだ。
そしてとても不思議なレコードでもある。
76年になったというのに何故だか音の質感が60年代のままなのだ。
まさかわざわざ古い機材を使ったとも思えないし、音楽は音が良くなっていくにつれ詰まらなくなっていくと考える僕にとっても実にしっくりくる音質だ。
余談だがビートルズのエンジニア、ジェフ・エメリックさんはアビー・ロードのレコーディング中「前のように深みのある音質で録音出来ない」とジョンに訴えたところ「俺たちの音楽にそんな事は関係ない」と言われた経緯がある。
EMIスタジオはホワイト・アルバムの途中からスタジオ内の回路が真空管からトランジスタに代わっていたのだった。その後はトランジスタからデジタルに。時代が進み音がクリアになればなるほど、何故だか音楽から深みがなくなっていったような・・・
さて、ハーパーズ・ビザールのこの作品、今は気持ちよく聴いているが、発売当事にこれを聴いた人は「古いなあ・・・」と思ったに違いあるまい。取り上げている楽曲も昔のままだしアレンジもそうだ。76年当事の手法なんぞてんで無視。
だけど、それをやらなかったこそ、今、生きた作品だと思う。
60年代に人気は華やかとは言えなかったソフト・ロックが今は輝いているように、この作品も、76年には、すっかり忘れられたであろうソフト・ロックの傑作だ。
因みに数々のソフト・ロックがチャート上では駄目駄目だったが、ハーパーズ・ビザールもトップ40アルバムはない。
だが極上のソフト・ロックの傑作だ。
1曲選ぶとすれば
Banana King Louieだが、他の曲もとても素晴らしい。
実はジャケが二種類ある。ジャケの書体が地味に違っていたりする。

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