来る日も来る日も雪かきの札幌。
北18条に楽音舎という中古レコード、CD店がありました。
店主はお店の前を毎日毎日雪かきします。
お隣の家の雪も毎日毎日雪かきします。
お隣の家は歳をとったおばあさん一人暮らしです。
ついこの間ご主人が亡くなったのでした。
ある日お隣のおばあさんが「ちょっとあんた!あんただったのねえ、雪かきしてくれたの〜」
店主はおせんべいを貰いました。
それ以来、店主は雪かきをするたびに「今度は何をくれるのかな?」
といけない下心が芽生えたのでした。
「ふふふ、今日はいつもよりキレイに雪かきしたぞ・・・」
その日は大雪でした。
お隣のおばあさんが帰宅する頃、雪かきする前よりも降り積もっていたのでした。
「神様!ごめんなさい!
僕、いいおじさんに戻ります!
せんべいもいりません!
雪かきはちゃんとやります!
だから!だから!・・・」
プログレCDがいっぱい入ってまいりました・・・

0