『昨年』と書かれているのは、編集者のミスでしょう。この内容は、様々な雑誌でも質問されていますので、新しい情報は有りませんが、作曲家の村井邦彦氏と通訳の道上雄峰氏もインタビューに答えているのが興味深いですね。また、『美しい星』は『ユニセフ』のキャンペーン・ソングです。UNICEF(ユニセフ)は国際連合児童基金(こくさいれんごうじどうききん、英: United Nations Children's Fund)の略称で、1946年12月11日に設立された国際連合総会の補助機関のこと。さらに、ルネのレコードを聞いてルネの声に惚れ込み、カナダのノーベル・レコードと交渉し、村井邦彦氏に東京音楽祭用の曲を依頼したのは川添象郎氏です。
そして、ルネがfacebookの公式ページにおいて、9月18日に投稿したコメントで紹介していたThéâtre du Rideau Vert グリーンカーテン劇場の“REVUE ET CORRIGÉE点検と修正”のステージングについて、"Le Journalde Montreal"が"Un nouveau défi pour René Simardルネ・シマールの新しい挑戦"というタイトルで記事を掲載しました。
ルネが新しい試みをしているという舞台! この劇場は、ルネが出演したミュージカル『雨に唄えば』の監督Denise Filiatraultドゥニーズ・フィリアトゥローが芸術監督をしており、ルネの才能を見込んでいるとのこと。
ルネの出演はありませんが、12月9日(土)から30日(土)までモントリオールのサン・ドゥニ劇場Théâtre St-Denisで再々演される、ミュージカル『メリー・ポピンズ』同様に成功することを祈っています。
さて、当ブログでは、ブログ名に『ミドリ色の屋根は永遠に』と付け、過去ログで仏語詞について何度も取り上げてきました。『ミドリ色の屋根』の仏語版“Non ne pleure pas”の訳詞をアップした頃、カナダのファン・サイトで調べた仏語詞は3つ。違っている部分を私の聴きとりで1つに絞りましたが、つい先日、仏語詞を調べる時に検索する少年歌手と少年合唱団のサイトで何気なく調べたところ、3つの歌詞で異なっていた箇所が、私の選んだ歌詞と違っていました。そして、聴き直してみると、こちらの歌詞の方が正しいと思われました。
ジャンタン アンコール ヌ タン ヴァ パ J'entends encore ne t'en va pas 僕はまだ ママに離れて行かないで欲しいんだ
entendreにはいろんな意味があり、「1@注意する A応じる 同意する 2欲する 要求する 3s'〜@聞こえる A理解する」とあります、Bingでは「私はまだあなたが離れて行かないと聞いて」と訳されているのですが、「2欲する 要求する」の方を用いました。「s'en va」は「立ち去る 行ってしまう」という意味なので、 「ne t'en va pas あなたが立ち去らない」ことを要求するということですから、上のような訳になりました。
次に続く「Toi et moi nous resterons Dans notre maison ママと僕 僕たちはこの家に残る」から考えると、最初に訳した「Chante au coeur de ton enfant 僕の心に歌ってよ」よりも流れが自然だと思います。『Le soleil, le ciel bleu, le printemps』を『太陽よ 青空よ 春よ』と訳したので後者も有りとは思うのですが、何度聞き直しても『J'entends encore』に聞こえるのでBCSDの歌詞にしました。しかし、どうしても「J'entends encore de ton enfant まだママの子供でいさせて(?)」と聞こえてしまう★ これはこれで好きですが…。
また、「Murmure un chant qui déjà réconforte」はBingでは「すでに慰めている歌をささやく」ですが、以前訳した「慰め力づけてくれた歌を口ずさもう」から、「ずっと慰めてくれた歌をささやいて」とします。ちなみに「Une maman oubliée」はBingでは「忘れられたママ」とあります。「パパから忘れられてしまっているよ」という意味から、当ブログでは「パパはママのことを忘れているよ」と訳していましたが、「忘れられたママのために」にしました。
それから、日本語詞に合わせて、『Je 私』は『僕』、『Tu あなた』は『ママ』としています。文法的には、目上の人や初めて会う人等には尊敬の意を込めて『vous』を使うのが一般的ですが、ママは親しい間柄なので『tu』を使っているようですね。
Non ne pleure pas
(Midori iro no yane)
Lyrics
(Kunihiko Murai/ Daizo Saito/ Michel Collet)
Tu regardes à la fenêtre
Pleurant depuis ce matin
Gardant l'espoir de voir réapparaître
Papa au bout du chemin
Il est parti sans rien dire
Nous laissant seul tous les deux
Dehors les feuilles commencent à jaunir
C'est l'automne des jours heureux
REFRAIN
Non ne pleure pas je suis à tes côtés
Non ne pleure pas je veux t'aimer
Le soleil, le ciel bleu, le printemps J'entends encore ne t'en va pas
Toi et moi nous resterons
Dans notre maison
musique
Le vent qui frappe à la porte
Le bois de la cheminée Murmure un chant qui déjà réconforte
Une maman oubliée
そして、ルネがfacebookの公式ページで伝えていたTV番組”Ici on Chanteここに歌う”が去る10月27日(土)に放映され、早速グループ”Passion René Nathalie et Régis Simard"でその映像がアップされました!
また、facebookの”Ici on Chante”の公式ページで、その時の画像をアップしていますので紹介いたします。
▲出演者:ルネ・シマール、ジュリー・ランゲット、ジェイソン・ロイ・レヴェイエ
ルネと一緒に妹ナタリー・シマールも出演し、2人のデュエット曲”Tourne la page”も歌いました♪ ルネは司会のヴェロニク・ディケールとデュエットしたり、他2人の共演者ジュリー・ランゲットとジェイソン・ロイ・レヴェイエも交えて観客も一緒に”Chante lalala”を歌ったり、パワー全開、ノリノリで熱唱しまくりの楽しい番組でした ルネのアルバム・ジャケットの顔の部分に共演者の顔を入れ替えたものを紹介するコーナーは、ルネも大うけ! 楽屋でリーディング・グラスを斜めにかけておちゃらけるルネもまたキュート
▲左:妹ナタリーと”Tourne la page”を歌うルネ
右:4人で”Mais on s'aime!”を熱唱
『ルネと遊園地』は7月7日と8日に行ったドリームランド、7日の豊島園で撮影されたようですが、カナダのインター・ヴィデオで撮影した映像は『René Simard au Japon』にもあり、ルネはその場面で『Le monde de Walt Disney ウォルト・ディズニーの世界』を歌っていました。また、グラビアには有りませんが、ジェット・コースターでも、水しぶきのあがるタイプのものや、空中をぐるぐる回るタイプの乗り物にクルティエ氏と一緒に乗っているルネも撮影されていました。グラビアではクローディーヌさんがルネの右に乗っていますが、日本の女の子が左に乗っている場面もありました。4人乗りのクラシックカータイプの電気自動車に、となりに小さな男の子、後部座席に女の人を2人乗せて、ルネが運転している場面、象の前やお城で歌う場面など、ルネが如何に遊園地を楽しんだかが分かります。
▲▼スプリング・コンサートノプログラムより
ちなみに、『Le monde de Walt Disney ウォルト・ディズニーの世界』は訳して記事が完成しています。アップ予定は来年2月(笑)!