「【個別アドバイス】数学参考書の処方箋12-07-19」
数学参考書の処方箋
□おおかみもみじさんからのご質問
はじめまして、高等部1年のおおかみもみじです。いつも、色々な情報を有り難うございます。
自分は、第1回河合模試の数学の偏差値は55です。定期テストの点数だと、数Tは60、数Aは75くらいです。今後は偏差値を65あたりを維持した状態にまで持ち上げたいです。なぜなら、数学を得意にして理系の上位大学に行きたいからです。
だから、大学入試までに、どのような計画でどの問題集をやればいいのか教えてください。夏休みの間に1学期の内容もしっかり復習したいです。(8/26に模試があるので)
持っている問題集・参考書は、兄貴がもってた「青チャート」(数研出版)のT+AとU+B、「理解しやすい数学」T+A(文英堂)、「4STEP」数学T+A(数研出版)で、学校の授業では「4STEP」を使っています。
数学は好きなので得意にしたいです!よろしくお願いします!
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□おおかみもみじさんへの回答
特に高2の後半から高3にかけて、模試の問題の質も大きく変わっていきますから、現時点での模試の成績はあまり気にしすぎないで欲しいですが、強いて言うなら、とりあえず今(高1)のうちは教科書の基本事項をしっかり身につけて計算力をつけることと、「4STEP」のような傍用問題集の「STEP B」と呼ばれる箇所にあるような問題の解法をなるべく多く自分のものにすること、この2つを意識して下さい。場合の数・確率のように入試に直結する分野もありますし、こういった学習だけでも十分「貯金」を作ることができます。そういった意味でも、学校の定期テストでは(よほど特殊な問題でない限り)8割を超えることをひとつの目安にして、頑張っていきましょう。
まずは当座の学習について考えますが、こと数学T+Aに関しては、手持ちの教材でやるなら「4STEP」の例題を中心に復習し、そのあと余力の範囲で「青チャート」の重要例題などを中心に進めていくだけでも、かなりの問題が解けるようになるはずです。この2つを兼ねるのが「理解しやすい」だと筆者は思っていますが、前者のレベルを中心にするなら「標準例題」の見直し、後者のレベルであれば「発展例題」に加えて「練習問題A」あたりの問題にチャレンジしていくことになると思います。
もしも目先を変えたいなら、新しく買う本は狙ったレベルの問題だけを扱った、分厚くないものにしましょう。先ほどあげた2つのレベルで定番をあげると、それぞれ
○「数学T・A基礎問題精講 四訂版」(旺文社)
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http://green.ap.teacup.com/reviewermizuno/341.html
○「大学への数学 1対1対応の演習 新訂版」数学T/A(東京出版)
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http://green.ap.teacup.com/reviewermizuno/137.html
あたりが浮かびます(上記タイトルのものが新課程対応版です)。が、特に「1対1」は入試独特のいやらしい問題も扱っていて、高3生・既卒生も対象としていますから、中途半端に手を出して消化不良を起こさないように注意して下さい。手持ちの本がたくさんあるので、まずはそれらをうまく活用することが先決ではと思います。
今後の学習の進め方ですが、高1の残りの期間と高2の前半ぐらいまでは、学校の授業を中心とし、プラス今あげたような本で学習していくことが基本となります。ただ、学習が進んでいくうちに苦手分野が徐々に出てくると思うので、特に数学Uの各分野(数学Vに繋がる)に関しては講義調の参考書なども併用するなどして早め早めに基本事項を頭に入れ直して欲しいのと、数学T・Aの既習分野については特にセンターまでのレベルに不安を残さないように時々「思い出し」を兼ねた練習を積むことを意識して下さい。そういった意味では、模試をしっかり利用することも大事なのですが、とにかく良い学習の「サイクル」を作れるように、頑張っていきましょう。
