04年12月27日「徒然レビュー」執筆分より
「解法のテクニック」数学V・C(科学新興新社/フォーラム・A)
勤務校にサンプルが送られてきたので、早速見てみました。前々から言っているとおり、教科書レベルから「傍用問題集」レベルを仕上げた人が上のレベルに触れるための本に仕上がっています。核になる問題のレベルとしては「青チャート」「ニューアクションω」などに近いのですが、易から難まで幅広く問題を収録しすぎているこれらの本に対して、この「解テク」は全体的に問題の難易度が「そろって」いるという印象が強く、万人受けはしないけれどもピッタリはまったときの学習効果が期待できます。
以前にも書いたかも知れませんが、この本を使う層として真っ先に思いつくのは、やはり一貫校の生徒。高2から数学V・Cの教科書事項を学んでいる人が、余力の範囲で日々の学習と並行して使うのにはもってこいです。さもなくば、浪人生の年度前半の基礎がため用か。