※ 07年1月30日に「水野のお仕事」カテゴリにアップしたものを、都合によりこちらに移しました。
・・・今回は「特殊な仕事」の話ではなく、日々の仕事に関する話です。念のため。
実は私、この仕事を始めて以来ずっと続けてきたことがあります。ほぼ同じタイプのダイアリー(大きめの手帳)を毎年買って、授業の予定が決まるとすべてその手帳に書き込んできたのです。複数の予備校や学校・塾に顔を出していたころ、主にダブルブッキングを防ぐために始めた習慣なのですが、今の勤務校に来てからも一時期を除いてこのスタイルを続けています。
私の使っているタイプは、見開きの左ページが1週間分のカレンダー、右ページが普通のノート状になっているもので、これが自分にも合っていると思います。手帳やダイアリーは季節モノの商品なので、毎年12月ごろ書店に専門のコーナーができたらそこで大抵は買っています。
左のページには9時、10時、11時、・・・と1時間ごとに目盛りがついていますが、こちらは「時間割」エリアです。その日ごとの授業の予定を書き込んでいきます。授業以外の仕事についても、職場でするものは基本的に授業と同じような扱いにし、やる時間が決まっているものは「時間割」の空きスペースに書き込んでいます。大まかにしか決まっていないものや急がないもの、あと私の場合はメルマガの執筆など在宅の仕事(?)がありますから、それらは右ページにメモします。右のページは、大きく左右のゾーンに分かれていて(1:2ぐらい。線をひく人もいますが私はひいていません)、どの日にやるか大体決まっているものは左ゾーン(見開きの真ん中近く)、漠然としているものは右ゾーンや上下の欄外に書きます。仕事がキツキツになると紙面も先ほどの写真のように埋まってくるのですが、もちろん仕事が少ない時期もあり、そういうときはかなりスペースが空きます。そうなると、私の頭は授業やメルマガのネタ探しモードに切り替わるので、そういった内容を普通に書き込んだり、会議の議事録を書いたりしています。
さて、こういうダイアリーや手帳、その年が終わっても捨てずにとってある人と捨てている人、どちらの方が多いのでしょうね??・・・私は「捨てない派」です。とくに、今の勤務校に来てからの分は意識して捨てないようにしています。・・・何年かたってから読み返して、反省材料にするためです。
# 筆者のこれまでの活動歴についてご存知でないかたは、まずこちらをご覧下さい。
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http://green.ap.teacup.com/reviewermizuno/177.html
予備校&非常勤でやっていた02年度まで、ダイアリーは単なる「予定表」でした。欄が埋まっていけば忙しいし、埋まらなかったら暇。もちろんそれ以外のことを何も考えていなかったわけではないのですが、予定を立ててやる(ネタだったら考える)ということはまだ出来ていませんでした。それ以前に、仕事の準備も気が向いたときにやればそれで回っていたので、予定自体がそもそも必要なかったんだと思います。
勤務校に来て1年目が03年度。今まで、自分の中では「ここからダイアリーの必要性をより認識し、使い方も大きく変わった」と信じていました。ところが、今になって見直してみると、不思議なことに02年度と大差なく見えてしまいます。一時期を除いて時間割のメモは続けていますが、メモ以外の記述はまばらです。もっとも、書いていなかった理由は大きく違います。毎日の仕事内容がほぼ一定であるうえ、いわゆる雑務が一気に増えたため、とにかくその日の仕事を全部終えて帰るだけになっていたためです。
この2つの状況、実は似通っています。どちらの場合も「時間の使い方について迷う」ということがないわけです。
昨年度も、そろそろ・・・と意気込んで臨んだはずでしたが、増えすぎた仕事に追われる立場は変わりませんでした。おそらく記録をつけている暇もなかったのでしょう。考えていたネタもいくつかあったはずですが、とりあえず全部ファイルに閉じただけで、整理するところまではいきませんでした。
・・・それでも、この年度から始めて、自分の中で定着させたことが1つだけあります。
余ったプリントを小さく切って目玉クリップで止めて「メモの束」をつくり、日めくりカレンダーのように授業のある日の日付を順に書き込んでいくことにしたのです。クラスごとの連絡事項も授業前にここに書き、授業後には出した宿題の内容も書くようにしました。宿題内容は試験範囲に直結するので(クラスによって宿題にしたりしなかったりした問題を試験に出題すると不公平になる)、学期や年度といった区切りで別のクリップで止め直し、まとめて封筒に入れることにしました。
そして今年度です。学校での働き方は(担任がないだけで)今までと大差がないのですが、変わったのは勤務校以外の仕事です。執筆業務ついでにメルマガまで発行することにしたため、締め切りだけが指定された仕事だけが増えることになりました。本業の方では、その負担は周囲の人よりだいぶ軽くなったものの、いつどの仕事をすべきかに関しては今まで以上によく考えないといけなくなったと思います。
そこで私がしたことは、まずダイアリーの上で大まかな予定をつくり、定期的にそれを見直しながら、詳細が明らかになったものから別の欄に写していきます。本業関係の日常業務は日ごとに割り振って例の「メモの束」に落とし、ダイアリーにはそれ以上書きません。自分の中で、これまでのツール(?)を統合し、いわば「システム化」したわけです。ただ単に怠けていたと言われても仕方のない時期から比べたら、想像だにしていなかったことです。ここにきて、やっと「攻め」の姿勢で仕事と向き合えるようになったというのが正直な実感です(もちろん、もっとバリバリ働いている人からすればまだまだなのかも知れませんが・・・)。
来年度のことはまだこれからですが、仕事そのものだけでなく手帳の扱いについても改善に改善を重ね、自分自身で納得できるようなスタイルを目指していきたいです。