7月29日の阪神戦に行ってまいりました。
甲子園自体は高校野球の応援(生徒引率)のために何度か行ったことがありますが、阪神戦は初めて。実はこの前日、ミクシィで交流を深めている鍵本聡先生と直接お会いしていたのですが、そのきっかけとなったのがこの日の試合のチケットだったのです。ひょんなことからとんとん拍子に話が進み、譲ってもらうことになったのでした・・・。
ところで私、朝の通勤の車の中ではいつも「おはようパーソナリティ 道上洋三(どうじょう・ようぞう)です」を聴いているのですが、特に大好きなのが「スポーツの話題」というコーナー。もともと阪神ファンではなかったのですが、このコーナーの面白さからプロ野球といえば阪神にしか目が向かないようになってしまったほどです。
・・・そのせいなのですが、試合を見ながら、道上さんだったらどうコメントするだろうかと、どうしても考えてしまいます。
この試合は、初回に鳥谷がエラーでランナーを出してしまい、そのあと満塁のピンチを招くというスタートだったのですが、あそこなら
$「しっかりせい!それでも『地味ーズ』キャプテンか!」
$(ドン!←机を叩く音)
いつも、地味だけれど着実なプレイということを道上さんは言っておられますが、私も心の中で同じ言葉を選手に叫んでいました。そのせいか、そのあと何回かの守備のときの鳥谷の姿が、心なしかボールに対しておそるおそる向かっていっているようで笑えました。
3回ウラ、満塁でシーツに回ってくるんですが、そこは非常に複雑な気持ちで見ていました。確かその前の試合では満塁のチャンスを2回逃し、そこからズルズルと失点してしまったのでした。それでなくても今年はシーツは不振からなかなか抜け出せないでいるのに・・・。
$「なんであそこで打てんのや!」
$(ドン!←机を叩く音)
一瞬、こんな道上さんのコメントが頭をよぎります。1点取られたあとだったけど、チャンスは1度だけではないし、あまり期待せずに見ようと自分に言い聞かせながら見ていましたが、ここでシーツは走者一掃の3塁打。いやあ、本当に良かった。
そのあと、後半はまさに虎祭りといった感じで、関本と鳥谷にホームラン。とくに関本は今季第1号?嬉しいことは嬉しいのだけど、徐々にシーツの3点打の影が薄くなり、道上さんに
$「シーツが打つと打線がつながるけど、シーツは最終的に印象に残らなくなるよね」
$「ハハハハ」(←アシスタントの秋吉英美の笑い声)
と言われてしまうのかなと考えたりもしました。
・・・さて、試合が終わってヒーローインタビューです。この試合を観ていた誰もが、誰がヒーローなんだろうと頭を悩ませていたことでしょう。先発投手のジャンは5回2失点、ホームランも打たれてるし、ちょっと弱いですよね。赤星と鳥谷は猛打賞だけど、赤星は初回に牽制アウトになってるし、鳥谷はエラーで結果、ピンチを招いてしまった張本人だ。うーん、誰がヒーローかと思いきや、選ばれたのはなんと
*** シーツ
ですよ。安打自体はもうすでに忘れかけていた、たったの1本しか打っていないのに。理由は一応「3打点で、阪神に流れを引き寄せた」ということだったようですが、
$「・・・理由が、地味やね。」
$「そこまで言わなくてもいいじゃないですか〜!」
またこんなコメントが頭をよぎってしまいます。後ろで見ていたおじ様が「ちょっと遠慮せえ!」とダメ出ししてましたが、私の意見としては、まあ今日ぐらいはシーツにヒーロー賞をあげてもいいかと。
・・・でも、よく考えてみたら、このシーツのインタビューがスポーツニュースで放送されることは、まずありえませんよね・・・。だって、29日の日曜日といえば、どこのテレビ局も夕方からずっと
*** 参議院選挙の特番
のまっただなか。スポーツニュースの番組って、そもそもあるの??
うーむ。こんな日にヒーローになるなんて!!ああ、シーツってどこまで地味の星のもとに生まれたんでしょう!??・・・私も職場ではよく「影が薄い」と言われますが、ここまでは到底マネできません(汗)
【おまけ】
ちなみに私の連れは、5点取ったあとの2本のホームランを見たとき、
***「ああ、これで球児くんが出てこないなっ」
と、ちょっと残念そうでした。まあ、そこまで贅沢を言ってはダメですけどね。ちなみにこの2本のホームランを打ったのは、関本と鳥谷。ホームランを打ってダメ出しされるなんて、この2人も着実に「地味ーズ」の道を歩んでますね。