□じじさんからのご質問
今1浪しており、京都大学(理系)を狙っている者ですが、数学がめっぽう弱く困っています。
センター模試系なら計算ミスさえなければ9割は堅いのですが、2次模試になると壊滅状態です。今は基礎からということで「チェック&リピート」(Z会出版)を1からやっていますが、T・AとU・Bはすべて理解できますし、もう少しやればすべて解けるようになると思います。
しかし問題はV・Cでして、自力だと3割、解答を見ても2割はわかりません。そこでどういう使い方をすればいいのか、また違うのをやったほうがいいのかアドヴァイスねがいます。ちなみに京大レベルの問題は大体ですが最低30よくても70といったところです。数学にはじっくり時間をかけるつもりです。
よろしくお願いします。
(筆者注:じじさんから追加で情報をいただいておりますので、かいつまんで以下に掲載します)
今後の予定として「チェクリピ」・・「1対1」(東京出版)・・「数学ブリーフィング」(代々木ライブラリー)・・(やさ理)・・「京大の数学25ヵ年」(教学社)・・何か分野別の苦手対策・・あとは時間があったら再度繰り返し、または難しめの問題集にチャレンジという形を考えています。(塾のテキストがやさ理と同じくらいな気がするので保留です。また西岡先生の授業を取っているためブリーフィングも肌にあうとおもいます。)
そこで水野さんのおっしゃっていたインプット→アウトプットの流れになっているのか?はたまたやることが見当違いなのか?などを教えていただきたいです。
昨年度の11月ごろ河合塾の京大模試では偏差値50程度という具合で、今年の入試も55点しか取れませんでした。(簡単な問題で計算ミスがありました。)どう考えてもギリギリを狙うのが筋だとは分かっているのですが、去年は圧倒的にやっていないので今年は数学に時間を割くことを考えて、大きく出て目標は8割越えです。こちらも考慮していただけるとありがたいです。
追加質問をして本当に申し訳ありません。とりあえず回答の日までに「チェクリピ」T・A、U・Bをほぼ完ぺきに仕上げておきます。
=====【PR】=====
『参考書・問題集・赤本の買取を専門に行う古本屋、学参ブックス』
当店では、学習参考書や各種予備校のテキスト、教材など受験に関する中古商品の買取を専門に行っています。
今月受験も無事終わって、来月から晴れて大学生という皆様。塾、予備校の経営者、講師のかた。または学校の先生がた。
専門店だからこそ、他の古本屋、ブックオフ等では買取を行っていない(値段のつかない)予備校のテキストや古い赤本なども大切に査定し、幅広く買取させていただきます。
$「学参ブックス」
$ →
http://www.bookbank.jp/gakusan/
=====
□じじさんへの回答
ほほう、「数学ブリーフィング」(代々木ライブラリー)とは久々に懐かしい書名を聞きましたが(笑)、それはもし入手できればということにしておいて、2次対策の教材について考えていきましょう。
筆者自身も経験がありますが、「チェック&リピート」数学V・C(Z会出版)のような問題集は、確かに全てこなせれば力になるものの、U・BまでとV・Cでは、同じぐらいの分厚さの問題集でも問題の意図するところを理解するのに時間がかかったり、計算がややこしくなったりと、1問にかかる時間が段違いになって大変だと思います。そこで、特に数学V・Cに苦手意識のある生徒さんには
・同程度の問題数・演習量を確保するなら、問題のレベルを落とす
・同程度のレベルの問題に取り組むなら、分量の少ないものにする
のいずれかの方向で考えるようオススメしています。
前者であれば、わかりやすいのは例えば
○「カルキュール[基礎力・計算力アップ問題集]」数学V・C(駿台文庫)
→
http://green.ap.teacup.com/reviewermizuno/45.html
等を使って、計算だけに絞って強化する方法でしょう。後者だと、
○「数学基礎問題精講」(旺文社)
→
http://green.ap.teacup.com/reviewermizuno/341.html
等を使って、「チェック〜」で中心となるレベルよりやや易しめの問題に集中的に取り組む方法が考えられます。
これでも、正直言うと目標レベルにはまだだいぶ遠いのですが、不安を取り除くという意味では、一定レベルの問題を途中まででも解けるようにすることも重要だと思います。そして、確率や整数問題など、微積分との関連の薄い分野もありますから、そちらをより完璧にすることも同時に心がけて欲しいのと、とくに記述試験になると、論理の組み立てのしっかりした答案が作れる、国語力のような力も必要になってきますから、特にこの分野というふうに決めなくても、やるべきことはいろいろあるのではと思います。
その他の流れは、おおむねご質問のとおりで大丈夫です。「ブリーフィング」は、大学入試数学全体を上から眺めるようなテイストの本なので、「1対1」よりも後か、せめてメドがつき始めてからが良いと思いますが・・・とにかく今が踏ん張りどころなので、しっかり基礎固めをしていきましょう。
