□あかささんからのご質問
はじめまして。私はこの夏から受験勉強を開始した20歳で、「本質の研究」(旺文社)を使って数学の独習をしているのですが、水野さんの仰るように類題が少なく、公式や解法がきちんと定着しているのかどうか、応用力はきちんと養われているのかどうか、不安を払拭しきれません。
そこで、本書での演習量不足を補うのに適した問題集などあれば、紹介していただきたいです。よろしくお願いします。
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□あかささんへの回答
ご質問の内容、よくわかりました。「本質の研究」(旺文社)は筆者も好きなシリーズで当サイトでもよくおすすめしていますが(水野注:参考まで、「本質の研究」は現課程までの書名です。新課程版は内容が追加されて「総合的研究」という書名で発売されています)、類書(「青チャート」など)に比べて基本事項を深める部分、いわゆる「読み物」的な面に重点がおかれ、演習書として見た場合に1冊で完結させづらいところもあるんですね。あかささんのような方に、演習用の問題集・参考書をおすすめするのは、いわば筆者の責任かと思っておりますので、どうかよろしくお願いします(汗)
具体的にどの本をやるかですが、学校で教科書と一緒にもらう(買う)問題集のような、計算問題などが多く収録されているタイプで考えていらっしゃるなら、
○「カルキュール[基礎力・計算力アップ問題集]」(駿台文庫)
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http://green.ap.teacup.com/reviewermizuno/45.html
が真っ先に浮かびます。他に、例題集に類題がついた形式の本で、もう少し多くの出題パターンに触れたければ、内容的には多少「かぶり」ますが
○「数学基礎問題精講」(旺文社)
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http://green.ap.teacup.com/reviewermizuno/341.html
のような本をもう1冊増やすという手もあります。
その他、ある程度自信があれば、あえて少しレベルの高い問題に挑戦してもいいと思います。教科書の基本事項+α程度の問題を出題する中堅を中心とした大学の入試問題を多く扱った
○「Z会数学基礎問題集 チェック&リピート」(Z会出版)
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http://green.ap.teacup.com/reviewermizuno/142.html
という問題集がありますが、入試での問われ方に慣れるには、やはり実際の入試問題に触れることが一番ですし、この本だけでもしっかりやれば、かなりのレベルに到達することが出来るはずです。もしハードルが高いと感じられたら、「カルキュール」をはさんで「チェック〜」に進んでもいいので、ご検討下さい。
最後になりますが、あかささんが受験される来春の入試は、あかささんが学習された課程(13年11月現在、当サイトでは『現課程』と言っています)のもとで実施される最後の入試になりますので、出来れば来春のうちに決めてしまうよう、心がけましょう。また、発行年度の関係上仕方のない面がありますが、たとえば「カルキュール」数学U・Bの現課程版は、表紙に「新課程版」と書かれていたりといった、ややこしい表示もありますので、通販サイトで買われる場合などは注意が必要です。新課程で学ぶ生徒さんが高校に入学したのは12年4月(以降)なので、それより一定期間前に発行された本であれば、現課程版と考えて差し支えないと思います。もし可能であれば、大きな書店に行って学習参考書を担当されている店員さんを探し、「来春大学入試を受けるので、現高3向けの『○○○』を買いたい」のように直接聞かれてはと思います。
