□math現役生さんからのご質問
2年ほど前に質問させていただきました、「元・数学を得意にしたい高校1年生」です。あれから2年経ちまして、現在、千葉大学工学部機械工学科を志望しています。
現状、「白チャート」(数研出版)で先取り学習をしつつ、定期考査前に傍用問題集「ハイスコープ」(東京書籍)も使ってきまして、夏休みの第1週目には数Vの基本事項が一通り終わりそうです。また、T・A・U・Bについては、場合の数・確率と数列を除いた分野について「チェック&リピート」(Z会出版)で演習までしています。あと、Z会の通信添削にも取り組んでいます。
しかし、模試では確率分野が毎回点が取れず、河合全統や代ゼミの全国総合模試は50〜60をうろついていて絶望的な状況です。自分なりに考えたところ、公式は頭に入っているが、模試で出てくるような初見の問題をどのように解いていけばいいのかわからないような気がします。千葉大理系の問題は微積と確率が頻出なので特に確率はおさえておきたい分野です。
夏休みに確率を主として数A・Bの分野を克服していくにはどういう参考書で学習していけばよいのでしょうか。また今後数Vをどのように基礎を固めて、全体として志望校に向かって実践レベルまで上げるにはどういう参考書・問題集がよいのでしょうか。
一応、これから「チェック〜」は数Vまで終える予定です。そのあと使う本としては「国公立標準問題集CanPass」数学(駿台文庫)が分量的に適切なのかなと思っていますが、千葉大レベルの問題に対応できるかが不安、といったところです。
乱文で申し訳ありませんが、よろしくお願いします。
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□math現役生さんへの回答
筆者も先ほど自分自身でサイトの記事を検索し。読み返しました。将来、車の設計をしたいといったことも書かれていましたが、ここまでは、着実に基礎固めを進めて来られたという感じですね。
$ 参考:math現役生さんから前回いただいたご質問とその回答
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http://green.ap.teacup.com/reviewermizuno/1716.html
現在メインで使われているであろう
○「Z会数学基礎問題集 チェック&リピート」(Z会出版)
→
http://green.ap.teacup.com/reviewermizuno/142.html
ですが、数学T・A・U・Bのほとんどの分野について終えられているようですし、数学Vまで一通り終えるようにしてください。その前提での話になりますが、恐らくこのあと(またはこれと並行して)「1対1対応の演習」(東京出版)に進んでもよいところ(前回筆者はそのような選択肢を提示させていただきました)、イマイチ踏み切れず、分量的にやや少ない
○「国公立標準問題集CanPass」(駿台文庫)
→
http://green.ap.teacup.com/reviewermizuno/1804.html
が気になっている様子が想像されます。
確かに千葉大の入試レベルから比べるとやや低いのかなという気もしますが、悪い本ではありませんし、時期的なことも考えれば、このシリーズだけでもしっかり仕上げれば次に繋がるはずです。また、過去問演習の際、いきなり千葉大の問題に取り組む必要はありませんよね。特にmath現役生さんのように行きたい学部・学科が先に決まっていて、大学名はあくまでその次だという人の場合は、第1志望と同じ地域や地元の大学などで、受ける可能性が少しでもあるところのものなどを活用し、その延長上に第1志望の大学が来るように進めていくのも手だからです。
・・・が、何より前に早急にやって欲しいことがあります。それは「苦手分野の強化」です。
math現役生さんのように、易しい本から少しずつ難しい本へ移りつつ、演習量もそれなりに確保しながら進んでいく場合、得意分野も苦手分野も分け隔てせずにやっていくべきなのですが、現状、場合の数・確率と数列という、多くの受験生が苦手とする分野が後回しになっています。模試の点数が安定しない一因にもなっているでしょうし、センター試験では確実に出題されるわけですから、悪い「サイクル」に陥ると、このペースで間に合うだろうかという不安も、当然募りやすいわけです。
そこで、まずは「チェック〜」の抜けているところを早急に埋めてください。その次の段階として、活用して欲しいのは
○「短期集中インテンシブ10 数学」場合の数と確率 標準/数列 標準(Z会出版)
→
http://green.ap.teacup.com/reviewermizuno/533.html
などの分野別の問題集・演習書になるかと思います。書店で実際に見てみて、欲張り過ぎないように選びましょう。もし、「チェック〜」が難しすぎて取り組めないというなら、教科書レベルから見直しましょう。「今でしょ!」ではないですが(苦笑)、夏休みは基礎からじっくりやり直すにもいい時期ですので、期間を限定して教科書傍用問題集の基本的な問題を解き直したり、講義調の導入書(坂田アキラシリーズなど)を何か選び、ザッと読み通したりしてみて下さい。
