□整数問題絶対解くマンさんからのご質問
水野先生、はじめまして。年齢的には高校3年生ですが、高校中退しており高卒認定で受験予定の 整数問題絶対解くマン です。浪人前提で今年は練習として受けるだけのつもりです。(勿論全力で取り組みますが)そして来年東京大学理科V類を受けようと思っています。
現在「総合的研究」数学(旺文社)に取り組んでおり今年中にはVの章末まで終わりそうです。(諸事情により勉強できなかった時期があります)1月はセンター対策に「センター試験必勝マニュアル」(東京出版)と「総合的研究」の復習に費やすつもりですが、次にやる参考書としては何が挙げられるでしょうか?
自分では東大・京大の過去問に触れながら学ぶために「世界一わかりやすい京大の理系数学」(中経出版)と「東大数学で1点でも多く取る方法」理系編(東京出版)の2冊をしようと思っていますが、(数学に対してある程度の自信があり、「1対1対応の演習」(東京出版)レベルは不要に思える。)その前に問題集を1冊ぐらいすべきでしょうか?その場合短期間で終えられるものでは何がよいでしょうか?
また、その後は「鉄緑会 東大数学問題集」30年分(KADOKAWA)で年度別の演習をするつもりなのですが、「入試数学の掌握」(エール出版)などの横割本や「解法の探求 微積分」(東京出版)などの縦割本でやっておいた方がよいのではないか、というものがあればやるタイミングと共に教えてください。
上記以外でもなにか(そもそも「世界一〜」や「1点でも」をやるべきではないなど)あればアドバイスお願いいたします。
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□整数問題絶対解くマンさんへの回答
高い目標に向かって、モチベーションを上げて頑張っておられる様子が、ご質問から感じられました。是非この調子で頑張って、良い結果を出していただけたらと思います。
医学部を目指されるうえで、特に心がけておくべきことに関しては、相互リンクサイトで「連載」を書かせていただいたこともあり、ご参照いただいてもよいですが(→
http://www.sidaiigakubu.com/examination-measure/mathmatics-study/)、ここに書かれていることぐらいは、すでに理解されているかと思います。
すでにかなりの段階まで学習が進んでいることに加え、学習は「1年半計画」で進めていかれる、かつ来春の入試にも本気で取り組まれるということなので、こなせるものを選ぶというよりは、最終目標レベルまでの本をまんべんなく「揃えて」しまい、とにかく出来そうなもの、肌に合いそうなものから手をつけていかれても、よいと思います。そういう意味で、
○「鉄緑会 東大数学問題集 資料・問題編」(KADOKAWA)
○「東京大学(/他)数学入試問題50年」(聖文新社)
→
http://green.ap.teacup.com/reviewermizuno/966.html
のような本は、場合によってはまったく手がつかなくても構わないので、目標レベルを知るという意味で、持っておかれてはと思います。が、やる気があれば、年度別ではなく分野別に編集された
○「東大(/他)の理系数学25ヵ年」(教学社)
→
http://green.ap.teacup.com/reviewermizuno/249.html
を使い、特定の分野(例えば確率とか)に集中的に取り組み、その分野だけでも入試本番レベルを目指されてはどうでしょうか?
その結果、他の分野に関しても見通し・自信が持てればそれでよし、「やっぱり体系立てて取り組まないと点数が安定して出ないなあ」などと納得されたら(かつ、さすがに「総合的研究」や「1対1」などのレベルに戻るのも効率が悪い、と思うのであれば・・・)、それから
○「やさしい理系数学」(河合出版)
→
http://green.ap.teacup.com/reviewermizuno/150.html
などに取り組まれても遅くはないと思います。今の段階では自由な発想を持ち、視野を広げましょう。
・・・ただし、以上のことは(主に、これを読まれた、整数問題絶対解くマンさん以外の皆さんに対してことわっておきますと)、あくまで1年半計画という前提があって、言えることです。もし、スタートレベルが分からない中で、あと半年で何が何でもと言われますと、内心では「それ無謀だわ」と思いつつ、でも何か言わないといけませんから、段階を踏んで
***「1対1対応」→「やさしい理系数学」→「25ヵ年」→(過去問)
の順にやりなさいといった、面白味のないことしか言えなかったところです。
