□再受験成功組!さんからのご質問
今大学1年生で、後4年間勉強してから再受験の予定です。私立医学部志望です。今のところ新設医学部志望ですが、学力の伸び次第で旧設医大や御三家も狙いたいと思ってます(筆者注:呼ばれ方についてはこちらのサイトなどを参考に。→
http://souijuku.com/?p=1624)
ただいま「チェック&リピート」(Z会出版)をやってます。勉強のやり方は、まず一通り解き正誤をメモしながら1周。その作業を終えた後に誤った問題だけ解きなおしています。1日の数学の学習時間は大体30分から1時間です。ちょうどT・AとU・Bのその作業が終わり、T・Aのその問題を解きなおしています 受験生の頃すぐに答えを見てしまいそれをすぐわすれたのにつぎをやるという失敗をしてしまいました。もうそんな失敗をしたくないので、理解して応用がきくように、丸暗記にならないように、そして解くという作業だけにならないように学習を進めています。
「チェクリピ」のあと「1対1」(東京出版)に進み、そのあと「新数学スタンダード演習」(東京出版)と「やさしい理系数学」(河合出版)と「医学部の数学」(筆者注:書名は特定できませんでした)をやる予定です。計算練習として「合格る計算」(文英堂)もやろうと考えています。
まだ入試まで時間がありしっかりと土台を作りたいですが、基礎の確立と言う意味では「チェクリピ」と「1対1」だけでは不十分でしょうか?また「露木式7つの大解法」(学研)をつなぎとしてやる予定です。これの数学Vバージョンがでるかも教えてください。
ご教授願います。
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□再受験成功組!さんへの回答
再受験をされる皆さんに、まず必要なのは情報収集と、スタートレベルの把握ですよとお伝えしているのですが、その部分はすでにクリアされているように見受けられます。本番の試験では満点近い点数が求められる私大医学部の入試において、これをやれば何が出ても完璧というものはない中、メンタル面も含めて、準備として思いつくものは何でもやってみて、とにかく悔いを残さないようにといったことも、言う必要はないでしょう。
提示されている学習計画(?)は、概ね筆者も提唱しているとおりで、何も言うことはありません。基礎の確立といえば
○「Z会数学基礎問題集 チェック&リピート」(Z会出版)
→
http://green.ap.teacup.com/reviewermizuno/142.html
○「大学への数学 1対1対応の演習」(東京出版)
→
http://green.ap.teacup.com/reviewermizuno/137.html
は定番ですし、志望を考えれば、計算力を養うために
○「合格る計算」T・A・U・B/V(文英堂)
→
http://green.ap.teacup.com/reviewermizuno/877.html
というのも極めて賢明な選択です。あえて言うなら、
・「合格る計算」は「チェック〜」と「1対1」の間にやるか、「チェック〜」が終わりかけのころに「合格る〜」を始めて「チェック〜」が終わったら「合格る〜」の残りと並行して「1対1」を始める感じがいいのではということ。
・順番としては「チェック〜」(現在取り組まれている最中なので)→「合格る計算」(基本事項の確認を兼ねる)→「1対1」(やや高度な内容)が自然であるということ。
加えて、再受験成功組!さんの場合、とにかく行きたい学部が決まっていて、スパンも長くとられているわけなので、
・とにかく今のレベルに時間をかけてしっかりこなすこと(参考まで、来春の合格を目指すという方には、これだけの分量になるとこなせず焦るので、絶対におすすめしません!)
以上3つを心がけてください。
この後にどんな参考書・問題集を使って学習を進めていくかについてですが、どのレベルを到達点とするかによって、使うべき本は変わってきます。「やさしい理系数学」(河合出版)は、その中では最大公約数的な内容を扱った本だと筆者は思っていますが、上のレベルを補うのなら、それこそ国公立大の理系学部志望者向けの本を並行して何かやるべきでしょうし、基礎レベルをさらに固めるのなら、それこそ何年かに1回しか出題されないような、私大医学部独特の「いかつい」計算問題に「免疫」をつけなければならないでしょう。そのあたりは、再受験成功組!さんの情報収集能力を信じますが、逆に、今は情報収集に偏ってしまっている懸念があるので、そこだけ気をつけてください。
さて、
○「露木式7つの大解法 数学TA・UB」(学研)
→
http://green.ap.teacup.com/reviewermizuno/1068.html
は、筆者自身も大変気に入っている本ですが、本書の前身といえる「数学の底力」には現(新)課程で言うところの数学V内容を扱った本はなく、本自体のコンセプトも、主に高校1〜2年生に向けて、先々大事になる内容、模試などで差がつく内容を集中的に扱った本ということのようなので、「数学V」が出る可能性は低いと思います。
もとより、新設医学部(と呼ぶんですね?)の入試問題、かつ数V内容と聞いて、1段上の考え方や発展事項などを知っていないと太刀打ちできない問題というのは、あまり記憶にありません。それこそ、計算力をしっかり養うことで、対応できる問題が中心になってくるかと思いますので、「合格る計算」と「1対1」までの内容を、しっかり自分のものにしてもらえば、いいと思います。
最後に、若干宣伝になりますが、私立大医学部志望者を対象とした下記のサイトに書かせていただいたコラムがあり、ここで学習段階別の教材選び・学習法について述べていますので、お読みください。先にこちらを読まれてからご質問に来られたのでしたら、大変失礼いたしました。
$ 参考:「医学部受験の数学学習法」
$ →
http://www.sidaiigakubu.com/examination-measure/mathmatics-study/
$「私立大学医学部に医学部に入ろう!ドットコム」
$ →
http://www.sidaiigakubu.com/
