本に名前が載るのは18年(→
https://green.ap.teacup.com/reviewermizuno/2038.html)以来となりますが、このたび、筆者の執筆協力本となる
***「実用数学技能検定 要点整理」3級(発売所:丸善出版)
が発売されましたのでお知らせ致します!パチパチ!
以前、同じシリーズの「2級」の一部と「準1級」を担当させていただいたのが、約7年前のことになるのですが(→
https://green.ap.teacup.com/reviewermizuno/1867.html)、今回このシリーズが新課程の内容(例:箱ひげ図が中2で扱われるようになる)にも即して改訂されることとなり、筆者にもお声がけをいただいた次第ですが、嬉しい限りです。
実際に執筆しておりましたのは20年4月頃・・・そう、ちょうど「コロナ休校」ど真ん中のあたりからでしたが、そういったことよりも、内容の方が大事ですよね。扱う分野や構成まで自分で決めたわけでもないので、こちらで言うのもはばかられますが、
*** 本当に、お得!
な本に仕上がったと自負しております。何がお得かと言いますと、1冊で網羅する内容・レベルの幅広さです。ターゲットとなる数学検定3級の性格からおのずと(中3程度を目安とした対策本ですから)そうなるわけですが、14年発売の改訂前のバージョンから、中学数学(中1から中3まで)の全分野をほぼ網羅していました。節の初めにはコンパクトながら基本事項のまとめ「チェック!」があり、その後に問題が並ぶわけですが、「基本」「応用」「発展」の3レベルに加えて節末の「練習」も加えると4種あり、分野・レベルを選んで取り組むということもやりやすくなっていました。改訂版では、「チェック!」がさらにコンパクトかつ読みやすくなったほか、問題4種の内容・レベルも全体に見直されてバランスが良くなっており、さらに効率的な学習が出来るようになっています。
いささか手前味噌で失礼しますが、正直、数学検定の対策本の枠に収めておくのは勿体ない。例えば中高一貫校に通う中学生なら、(昨今は学校でも数学検定の受検を勧められることが多いでしょうが、受けるかどうかはさておいて)中2時までぐらいまでに習う内容のまとめが1冊で出来るわけです。高校受験がないので中学内容の定着度を測る機会がなく、よく「中だるみ」になると言われますが、そこに本書がビシッとマッチするわけです。1冊全部に取り組めとは言いません。前述のように収録問題の種別を見て、必要(そう)な分野・レベルを「つまみ食い」していってもいいわけです。同様に、中学内容を忘れている高校生(以上、大学受験生・一般)の学び直し用や、スタートレベルの確認用としても一定の需要があるかと思います。
もちろん逆に、(これは中高一貫校の生徒さんに限りませんが)学校の授業でまだ習っていない分野の先取りもできます。例えば、中1で比例・反比例を習うとき、y=axの次に定数項がついたらどうなるだろうと疑問を持てば、すぐ次の節で1次関数を「チラ見」することができます。
どうか1人でも多くの方に、手に取っていただけますように。
【P.S.】
例によって、筆者の名前は載りませんが、同シリーズ「4級」改訂版にも少し関わりました。こちらの目安は中2程度です。