「数学V 徹底研究」(科学新興新社・フォーラムA)
レベル的にはけっこう高めで、相応の予備知識が求められているが、各分野の最初の収録問題を見たら容易に見当がつくだろう。
「研究」「発展研究」などを中心に、専門の数学につながる内容にも触れようという作り手側の姿勢が感じられる(はず)。筆者はというと、そちら方面がまったくおぼつかないので「想像」するだけで申し訳ないが、こんなふうに解説してもらえたら「ああ、あとちょっと努力して理解しようとすればよかったのかな」と思えるのかも知れない。そういった意味で、筆者のように、知識が未熟・曖昧なまま指導者になってしまった人間は本書を選択肢に入れるべき。
【おことわり】
著者の桜井基晴先生には、予備校講師時代に大変お世話になりました。お元気でしょうか。
【雑感】
少し前に、同じ桜井基晴先生の著になる「数学T・A・U・B〜」も出版されていますが、こちらは先生が多く本を出されている聖文新社。当然この2冊はセットだと思うのですが、何故今回は出版社が違ったのでしょうね?
# 参考:「数学T・A・U・Bの徹底研究」(聖文新社)
# →
https://green.ap.teacup.com/reviewermizuno/2051.html