わけあって最近更新をサボっておりましたが、勤務校には「ロケット研究部」なるクラブ活動があり、筆者はずっとその顧問を務めて(やらされて?)おります。
クラブは06年4月、地元のものづくり企業が集まってできた組織の支援のもと発足し、生徒たちは「模擬衛星」なるものを製作。大人が手伝ってくれるとはいえ、ロケットの何たるかも、工具の使い方1つもまるで分からない状態からでしたから、相当な負担だったと思います。その年の夏には6名の部員がフランスでのロケット打ち上げ大会に参加しましたが、生徒が当初作っていた模擬衛星の機体は基板が焼け焦げるなどのトラブルもあり完成せず。予備の機体をロケットに搭載しましたが、ロケットの方も発射まもなく空中分解。模擬衛星は予定の時間より早く地面に激突してしまったため、ひしゃげて無残な形に。しかしマイコンとカメラは動き続け、ずっと地面を撮影していた(らしい)。そんな状態でした。
それから、一時は支援らしい支援がほとんど受けられなくなるなど、いろいろありましたが、顧問の体制や企業からの支援も手厚くなり、それなりにノウハウも出来てきたように思います。今では筆者が一から十まで指示しなくても、部員が十分な、いや筆者が考えている以上のものを作ってくれるようになりました。
10周年を迎えて初めての文化祭ということで、大きめのスペースが与えられて展示にも気合いが入ります。
加えて今年は、展示教室の半分を「プレゼン会場」にして、フランスでのロケット打ち上げの成果、向こうでの様子などを発表しました。2回の発表には、用意した椅子では足りないほどの来場者があり、生徒たちは大きな拍手をもらいました。
プレゼン自体は06年や、次の07年にも行っていましたが(ちなみに07年には、初めて模擬衛星から地表の写真を撮ることができ、その中にロケット本体を撮ったものもあり生徒は大変喜んでいました)、この当時の生徒は発表すること自体にも慣れておらず、手本となるものもほとんどなかったため、資料(パワーポイント)もほぼ筆者(顧問)自身が作るような状態でした。その頃から比べたら、かつこういったことに取り組むには短すぎる活動時間ということも考えたら、よくぞここまで進歩したものです。
時代の流れか、少し前から生徒たち自身が自主サイトを作ったり、TwitterやYouTubeでクラブの宣伝をしたりしております。それらへのリンクはここには載せませんが、興味のある方は検索などしてみてください。