トランポのハブボルト折れについて、
破断面が面白かったので少し勉強してみました。
ボルトの破壊様式を分類すると、
疲労破壊(疲れ破壊)、水素脆化割れ、遅れ破壊、
静的破壊、腐食損傷などがある。
疲労破壊は、繰り返し荷重の作用により
亀裂が開いたり閉じたりしながら徐々に拡大するため
破断面が貝殻状の縞模様(ビーチマーク)が生じる。
※ビーチマークが認められない場合もある
さて、今回のボルト。

真上を0時とすると亀裂の起点は11時の位置。
ここから徐々に破断が始まり真ん中ぐらいまで進行。
ここまでが少し錆びており、
多分昨年以前にここまで亀裂があったと思われる。
今年になって再び亀裂が進行(ビーチマークあり)し破断。
しかし写真のとおり破断面がナットの少し奥側で
ネジ山2〜3本分でかろうじてボルトに固定されていた。
ということで今回あっさりポロッ!
0時〜3時にかけて光っているキズがありますが、
断面が斜めだったため、インパクトで回転したときに
ついたキズだと思います。
長い時間をかけて折れたボルト。
しかも2段階で、
数年前までに1回目で半分(若干の錆)疲労破壊、
そして今年2回目の疲労破壊または他の原因も重畳。
インパクトが原因ではなさそうです。
本当の原因は何かはわかりませんが、
可能性としてはボルト緩みでしょうか。
※トルクオーバーではないと思います
問題は、他のボルトです。
このボルトだけ半分まで既に破壊が進行していたので
強度が弱かった可能性はありますが、
他のボルトも同様に途中まで破壊が進行している
可能性がないとは言えません。
実は、今回リアのハブボルトが折れましたが、
ホイルを取り付ける際にフロントも1本折れたそうで、
それを聞いた時は、
「ほれ・・やっぱインパクトだ」と思いましたが
おそらくそれも疲労が進行していたものと思われます。
※そのボルトも見せてもらえば良かった
従って、とりあえず折れなかった他のボルトは
すぐに折れる状況ではないと思いますが、
わずかな亀裂が発生していて今後疲労が進行するボルトがある
可能性もありますので、交換していない全てのハブボルトを
早めに交換した方がいいかもしれないですね。
そもそも、このボルト&ナット、
本当にうちのトランポのものなんだろうな・・・
残ってたハブボルトと断面合ってたのかな。
ボルト破断の原因が疲労破壊の可能性が高いことと
全ハブボルト交換のことも含めて、
今回車検に出したディーラーに相談してみよう。
それにしても、これまで35年ほど色々な車に乗って
この車以外でハブボルト折れの経験がなく、
重量級がゆえの負担なのか、
それともスパイクタイヤ廃止以降、
冬季じゃんじゃん撒くようになった塩カルの影響なのか・・・
ネットで調べるとハブボルト折れの事例は多数あり、
中にはタイヤ1本分全て折れてタイヤが外れた例も
かなりあります。
皆さんも気を付けてくださいね〜!では!

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