早池峰山が白く輝いて見える岩手県紫波町の一角で、「大好きな野菜と花」を作っております「さわやす」でございます。
生まれは1934年ですから、車で言えば「いたみのひどい中古車」といったところでございます。
車と違うところは、古くなった分だけ、経験が豊かな部分もあります。
何はともあれ、よろしくお願いいたします。
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もともとは獣医として「牛や豚、鶏などの伝染病の予防」や「動物に使用する医薬品の適正な使用に関すること」などに携わっており、「安全な畜産物の生産を手伝うこと」が、長年の仕事でした。
また、60歳を過ぎて「野生の鳥獣」の診療を行っておりました。
病気や怪我をしたクマやカモシカをはじめ、イヌワシなどの治療をして、70歳まで楽しく過ごしてまいりました。
これにつきましては、追々ご紹介したいと思っております。
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野菜や花の栽培を、何時から好きになったのかは、定かではありませんが、私自身は生来のものと感じております。
かなり鮮明に記憶していることですが、小学校の一年生ぐらいのときに、春の雪のなかから青々と発芽しているニンニクを見つけ、その力強さに感動を覚え、掘りとってきて栽培したのが始まりではなかったか…と思います。
父方の祖父は、盛岡の太田という土地でリンゴの栽培をしており、母方の祖母は紫波町の北上山地の山襞で雑穀の生産をしていました。
その姿に、影響をされたのかもしれません。
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さて「さわやすの畑」ですが、後ろの山から押し出された土壌で構成され、粘っこく小石がたくさん含まれております。
そのうえ転作田の畑ですから、粘質性の極めて強い土です。
地元の古老たちは、「このような土質からとれた物は、米でも野菜でも美味いもんだ」と言っております。
火山灰土とか砂質の土と違い、粘土質の土は美味しさにつながる成分を保持する力を有するのかな、と自分なりに考えております。
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野菜に対する私の信条です。
@可能なかぎり農薬を使わないで、虫も健康に育つような野菜を作りたい。
虫が死んでしまうような野菜は、人にも悪いと信じる。
A土壌のなかに多くの腐食質(堆肥、稲藁、落ち葉などの分解したもの)を与え、天上、天下(地球や宇宙空間とでも言いますか…)にわずかに拡散している要素を土に蓄え、植物に吸収させる。
植物が土と太陽によって「人に有用な栄養分(微量要素、ビタミンなど)」を体内に貯える、その仕組みを手助けする。
B自信を持って自分の孫たちにも食べさせたい食物を作る。
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長いプロフィールになりました。
どうか折に触れて、お立ち寄りください。


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