クリスマスローズの種子の採集
「ヘレボルス・ニゲルの種子」
クリスマスローズの中で「クリスマスローズ」と呼ぶのに最も相応しいのが「H・ニゲル種」です。
イギリスでは、クリスマスローズと言えば「H・ニゲル種」だけを指す、とのことです。
日本では、12月に咲いてくれるものから、1月、2月に咲くものなど、かなり幅の広い対応をするようです。
純白の花は、「クリスマス」の花にピッタリであり、これが、12月以外に咲かれても、少しボヤケて見えます。この花の「シュン」は、やはり「クリスマス」がピッタリのようです。
種子が出来るまでの経過ですが、昨年の「12月20日頃」に開花、「クリスマス咲きの貴重な株」として、他の「交配用の親株」とともに、大事に育成しているものです。
交配は、「12月27日」に、ほかの「H・ニゲル(ダブルファンタジー)」などと一緒に交配を行いました。1株の花の数は10本程度咲きましたが、あまり多く種子を実らせますと、株がかなり弱りますので、1鉢から、「2個の花」を実らせる程度が良いところかと思われます。
なお、途中で、「種子の鞘」が枯れてきたところで、種子の飛散を防止するため、果実に「袋」をかけております。
鞘が破れて「袋の中に種子」が出たのが「4月7日」となっております。
交配から、かれこれ「100日」位いで、種子が出来たことになります。
採取した種子は、7本の花から「300個」の種子が取れています。これだけの量を育苗するのが大変ですが、とりあえず播種しました。
育苗は、本葉が「4・5枚」で「ハウス」の「露地の床」に移植するなどして、手抜きの予定です。
播種ですが、今までは、10月まで「パーライト」に入れて保存してから「播種」していますが、今回は「取り蒔き」方式として、「ベンレート」で「半日」ほど種子を消毒し、赤玉土、軽石(小粒)を主体に、バーミキュライト、パーライト、水苔など、適当に混合した用土に播種しました。発芽は10月末の予定です。

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