野良からの季節のたより
「山の緑濃くなり、田植え始まる(5月11日)」
連休からの1週間、1年の中でも「季節」の進み方が「早いトキ」のようです。
「目の前」の風景が日ごとに変化して行くからです。
まず、「花々」が、「ツツジ」と「藤の花」、「ボタン」が真っ盛りになっています。そして、何よりも山々の緑の変わりようが早く、「淡い緑」から、一気に「濃い緑」になってしまいました。
田んぼには一面に水が張られ、早いところでは「田植え」が始まり、それとともに水田の周り、土手、道路わきなどの「雑草」も「アッ」と言う間に「膝の高さ」に来ています。
気温は連休以降「肌寒い状態」となっていますが、やはり「夏」に向かって静かに「トキ」が刻まれているようです。
農作業も大変です。
「まず始めに『草刈』ありき」です。幸い気温が低いため「体力」の消耗が少なく、他の作業で「疲れた時」に草刈を行っている状態です(体の筋肉のバランス調整、肩こり防止)。
「バレイショ」が発芽しました。雑草の駆除をかねて「土寄せ」。「シンシア」、「インカのめざめ」、「キタアカリ」など初めての品種ですが、「男爵」に比べて「心もち弱そう」な感じです。
「ニンニク」の除草と「追肥」を行う。「追肥」によって「カビ性」の「病気」が心配ですが、最後の「追肥」とします。
「ミョウガ」の雑草を引き抜く。ほんの少しの手間ですが「収量」に大きく影響します。「追肥」は来週の予定です。
この「ミョウガ」、「ニンニク」、「オオバ」とともに「薬味」の揃い踏み。「貧乏人も金持ちも」ともに、「生きていて良かった」と思える「味」と思っています。「楽しみ」です。
そのほかに、「食用菊」と「トウモロコシ」の植え付け用の「マルチ」を4畝作る。「エコセンター」の「腐熟堆肥」を十分に鋤き込みました。
近所の農家の方で、「クマの被害でトウモロコシを食べれない」と言う方のためにも、何時もより吟味しての「土作り」でした。やはり「他所の方の口に食べ物を供給することは」作り方が違ってくるようです。
「ユウガオ」の苗の植え付け。苗は「産直センター」から購入する。「実がなったら、産直センターにも出荷してほしい」とのことですが、「ユウガオ」の評判が広がってきているようです。たちまち「売り切れ」になりますので出荷は無理かも。
花の方は、
「シャクヤク」が来週頃に咲きそうです。花の数も多いものですから、今年は、「生花市場」にも出荷して見ようかと思っています。
偶然の機会で「農政関係」の方と「話し」をすることが出来ました。
つい、「米」に対する「国の施策」の「不満」が出てしまいました(今年の全面的な減反の押し付けに対する不満のためかもしれない)。
「米」と言えば、「減反」を前提にした考え方であり、いつまでも「美味い米と耐冷性」の品種に「こだわって」いるようですが、
本当に欲しい技術は、
@ 「低コストでの生産技術」であり、
A 「米の多用途利用のための品種育成(パン加工用の米、麺類の米、家畜の餌用の 米、味噌・しょうゆ用の米など)」、
のように思えます。
これによって「日本の食糧自給率」も向上してくるのでは、と思えるのですが。

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