やっぱり発生したか・「カラー」の軟腐病
「軟腐病への挑戦(6月22日)」
何時の頃からか、
「『カラー』の栽培をして見たい・・・」
と思っていました。
きっかけは「知り合いの花屋さん」からの、
「おどさん『カラー』をやって見ねえが・・」
の一言です。
それからです。
「農協」の「担当さん」に、「球根」の入手をお願いしたり・・・関係する図書での知識の集積・・など。
それが、今年の春になって、
隣町の「花卉栽培」の「大ベテラン」の方が、
「格安に譲っても良い」
とのことでした。
ただし、「品種」なども不明とのことですが、
念願の「カラー栽培」が叶った訳ですから、早速、飛びついた次第でした。
さて、植え付けですが、
「切り花用」の「球根」は「ハウス」に、
「育成が必要な小球根」は「露地の畑」にしました。
球根の「消毒」は、「ベンレート溶液」に「2時間」の浸漬、
また「開花処置」として、「ジベレリン溶液」での「処理」・・と所定の「マニュアル」の通りに作業を進めています。
なお、「植え付け」の時期は、
「ハウス」には、「3月20日」、
「露地」には、遅霜を恐れて「4月6日」に行っています。
やがて、「5月半ば」を過ぎる頃になって、「ハウス」の「球根」から「芽」が出始めました。
丁度、「ミョウガ」の「発芽時」に似た、「細く鋭い芽」でした。
問題の「病気の発生」ですが・・・・この「芽」が「20センチ」くらいに伸びた頃の「6月の初め頃」からでした。
最初の発見は、「うな垂れている芽」が、ほんの数本見られ始めたのです。
更に「芽」が生長し、葉が「展開」して来ますと、葉が「下垂」し「黄色に変色」しだしたのです。
重症のものでは、「茎」が球根の付け根から抜けてしまいます。
根元には「解けた組織片」が「半透明」になって付着しています。
「これが軟腐病か・・」
「カラー」の株を仔細に見ますと、
「あるある・・あれもこれも・・・」
「ハウス」に植え付けた「240個」の「球根」うち、「40個(17%)」に何らかの「症状」が見られました。
発育不良(株全体、一部の発育不良)
葉の変色と枯れた葉の付着・・・。
さて、「原因」ですが、
「グラム陰性」の「桿菌」とのことです。
「通性嫌気性」と言うことですから・・・空気のないところで繁殖しているようです。
細菌の名は「エルビニア カルトボラ」。
土壌の中に存在し、「多くの作物」に感染して被害を及ぼすようです。
言わば、何処にでもいる「バクテリア」なのです。
問題は「発病の誘因」です。
「過湿」
「高温」
「水ヤリの方法」
「ハウス」と「露地」での発病の違い
(「露地」は「発芽」の段階ですが、すでに「罹病株」が見られ、「ハウス」より 多い感じ・・・)。
いまは、「皆目見当付かず」・・・と言ったところです。
「治療」ですが・・・「資料」によりますと、
「ストレプトマイシン製剤」による、「植え付け前の球根」の消毒には、効果的らしいのですが・・・・、
「発生」した「株」では、「手段がない」と言った内容のものばかりでした。
とりあえず、「カラー」の「生育環境」を良く知り・・
「環境」を整える・・・対策はこれだけのようです。

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