野良からの季節のたより
「『熊さん』は『黄色』が『お嫌い』との『珍説』に挑む(7月18日)」
梅雨の晴れ間には、山の方から「けたたましい」ばかりの「ヒグラシ」の鳴き声が響いて参ります。
そして、「夜」になりますと「ゲンジボタル」に代わって、「ヘイケボタル」が「草むら」の中で「鮮やかな黄光」を放っています。
農作業に追われてる隙に・・・「季節は動いている」ようです。
間もなく、「ぎらつく太陽」とともに「真夏」の「季節」がやって来ます。
さて、畑の方ですが・・
ここ数日のこと、数本の「トーモロコシ」が根元から「引き倒されて」いました。
引き倒された「トーモロコシ」は、「実の部分」が「鋭く切り割かれた」状態です。
「ついにおいでなさったか」
「トーモロコシ」を食べに来る「生き物」と言えば、「熊」に「タヌキ」、それに空からは「熟した実」を啄ばむ「カラス」です。
「トーモロコシ」を倒して「実」を食べる「生き物」と言ったら・・熊だけです。
ちなみに、「タヌキ」は・・「実」だけもいで、安全と思われる「特定の場所」で食べます。
どうやら「熊」の奴が・・・「トーモロコシ」の匂いにつられて、やって来たようです。
しかも、「トーモロコシ」の「畝」の両端と、真ん中辺り・・と「味見」の感覚で「倒し」、「実」の部分をかじり・・
「まだ食えない」
とばかりに「放置」して行きます。
昨年までは、ほんの「数メートル」離れた、ご近所の「トーモロコシ」が全滅の被害でした。
しかし、わが家の「トーモロコシ」だけは・・・何故か、「無事」だったのです。
そんな訳で、「お隣」では、ここ何年も「熊」に「荒らされ」て「収穫皆無」の状態でした。
昨年も、「わが家」の「トーモロコシ」だけが「供給源」になっていたのですが・・・・
「今年はどうなるのか・・・・」
ところが、「耳寄りな情報」が寄せられたのです。
今朝のことです、「切り花用のヒマワリ」の苗を定植している時のこと・・
「おどさん」
と声が掛かりました。
「向かい」の「おばさん」です。
「ところで・・おどさん・・『トーモロコシ』の『熊除け』の方法聞いてたが・・」
と聞いてきました。
「さあ・・まだ聞いていネ・・」
「私も聞いた話なんだが・・」
とその「おばさん」
「『熊』は『黄色い色』が『嫌い』なんだってよ・・ンで、『トーモロコシ』の端から端に、『黄色いテープ』を張れば『熊』が来ないンだってョ」
「ウン・・・」
余りの「怪情報」に、咄嗟の返事に困ってしまう有様でした。
あの「悪戯カラス」が、
「黄色い色を嫌う」
と言う話しは有名です。
「透明なゴミ袋」が「黄色」に成り、ゴミの「集積場所」には「黄色い網」が被せられています。
しかも、「見た感じ」では、「効果」がありそうです。
しかし、これが、「知能」の高い「熊」にも通用するのか・・「黄色いセロテープ」ごときが、「甘い香り」の前で、果たして「効果を発揮」することが出来るのか・・
「向かいのおばさん」には「悪い」けど・・・すこぶる「懐疑的」なのです。
「オラァ・・今朝・・張っておいだ・・」
「おばさん」の「トーモロコシ」には、シッカリ「黄色いテープ」が張られていました。
しかも、その張られた「テープ」の下には、「短冊」のように「短いテープ」が、沢山付けられて・・・「風に靡いて」います。
さて、この話しを「ちーかあちゃん」にしました。
「ウチでも付けよう・・明日『黄色いテープ』を買ってくるから」
さて・・
「『熊』は、『黄色い色』が『嫌い』との『珍説』・・・」
「黄色いテープ」で試して見ます。
「効果」のほどは・・・
「秋」には、「お知らせ」出来ると思います。

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