カーネーション日記
「カーネーション事始め〔12月16日〕」
ついに朝の気温が、氷点下5℃を記録しました。
当然のように、「田んぼ」も「畑」も雪に覆われて「真っ白」です。
これで、今年の野外での仕事も全てストップになりました。
こうなりますと、来年から新たに栽培する「花」が気に成ります。
新たに加える「花」は・・・
「『カーネーション』などどうかな・・」
などと、かなり漠然としています。
そんな折、「花栽培の先輩」からは、
「『カーネーション』は大変よ・・クスリから・・摘心・・。それに比べたら『ブルーウエーブ(宿根リモにウムの一種)』なんかは管理が楽で・・、市場での値段も高いし」
と言った「アドバイス」を頂いたのです。
その結果は・・再び、
「『カーネーション』か、さもなくば『宿根リモニュウム』か・・・」
の迷いの「ジレンマ」が始まった次第です。
・・・・・・
こんな時には、農協の「Tさん」です。
その知識たるや・・技術から流通まで「オールマイティ」。
ちなみに、よその「指導機関」ではこうはいかない」のです。
・・・・・・
「農協」の「Tさん」からの「指導」のあらましですが、
「なにわともあれ楽な花つくりなど一つもないのです。それなりの覚悟をしてかから始めること・・」
との「厳しい前置きの言葉」・・・でした。
その覚悟の程を確認したうえで、
「カーネーション」と、「宿根リモニュウム」との違いについての「解説」でした。
・・・・・・
「カーネーション」は毎年苗を植え付けします。
更に、「植え付け」して間もなくの「芽掻き(摘心)」やら、「枝の整理」が間っています。
これで「4本」の「一番花」の「切り花」が収穫できます。
「一番花」の収穫後に、更に「二番花」が着きます。
「カーネーション」の大変なところは、「摘心」と「脇芽の整理」のようです。
この作業を「キッチリ」行わないことには、高く売れる「良い花」が取れないようです。
更に、「一番目の花」は「苗の代金」に相当します。「利益」は「二番目の花」から・・。
「ですから、『二番目の花』も高く売れる『花』を作ることです」
・・・・・・・・
それに対し「宿根リモにウム」は、
一回の植え付けで数年はそのままです。
しかも、「手間」と言ったら、「灰色カビ病」に弱いことくらいのようです。
問題は「苗の価格」が高いこと、そのため、一年目の「収益」は、
「期待」出来ないようです。
「二年目」以降になって「力」を発揮するようです。
・・・・・・・・
「結論」
「カーネーション」の「利益」を取るか、
「宿根リモニュウム」の「長期貯留型」をとるか。
残念ながら、何年も待つ「余裕」がないのです。
かくして、「軍配」は「カーネーション」のようです。

1